宇宙人の決まり文句 "Take me to your leader." [辞書に載っていない表現]
韓国の潘基文(パン・ギムン) Ban Ki-Moon 外相が次の国連事務総長になることが確実となったが、The Economist 誌のサイトに "Take me to your leader" という関連記事が載っていた。このタイトルは一種の決まり文句だが、目にした限りでは、説明している英和辞典は見当たらないようだ。
この "Take me to your leader" は、地球にやってきた異星人が最初に出会った地球人に言うことになっている言葉である。文面は違うが、日本語での「ワレワレハウチュウジンダ」に相当する言葉、といえばいいだろうか。
- Take me to your leader, a stereotypical phrase used by fictional extra-terrestrials
- It's a famous cartoon setup: aliens descend from a space ship, walk up to a human, and demand, "Take me to your leader."
- Since the influx of science fiction writers with their flying saucers, little green men, interplanetary junkets, and visitors form Mars, "Take me to you leader" has become a household phrase.
最初の出典が何なのかは突き止められなかったし、これが出てくる映画やマンガ、小説が実際にどれくらいあるのかは知らないが、ともかく「例のセリフ」、「お約束の言葉」といった存在のようなのだ。
ちなみにこの手の物語で「地球人」は、Earthling とか Terran と呼ばれたりもする。terra はラテン語で land のことで、terrestrial や territory といった単語とつながりがある。竹宮恵子の「地球(テラ)へ…」でおなじみなっている言葉かもしれない。
さて、国連事務総長は、慣例的な順番でも次はアジアの国から選ばれる番だということだが、パン外相が正式に選出されると、ビルマ(当時)のウ・タント U Thant 第3代事務総長(任期1961~71年)以来のアジア出身者になる。
余談だが、「ウ・タント」と呼ぶのが慣例になっているものの、ミャンマー人の U は名前ではなく、Mr. のような男性の敬称である(女性の敬称は Daw)。「ウ」が名で「タント」が姓、というように考えると間違いなので注意が必要だ。
ミャンマー人の名前は姓がなく、全体で一つの名前とのこと。だからアウン・サン・スー・チー Aun San Suu Kyi の一部を取って「スー・チーさん」というのは適切でないということになる。
さらに余談だが、名が先で姓はあと、という順番は万国共通でもなんでもないので、日本人も外国向けに姓と名をひっくり返す慣習はそろそろやめたらどうかと思っている(こう書くくらいなので、自分の名前については以前から実践している)。
政府省庁の公式サイト(英語)の文書をいくつか見た限りでは、やはり「名-姓」という順ばかりで、唯一、文部科学省で「名-姓」と「姓-名」が混在していたが、本人の希望に沿っているだろうか。
最後になったが、パン・ギムン氏についての The Economist の記事はこちらである。
http://www.economist.com/agenda/displaystory.cfm?story_id=7963252
この "Take me to your leader" は、地球にやってきた異星人が最初に出会った地球人に言うことになっている言葉である。文面は違うが、日本語での「ワレワレハウチュウジンダ」に相当する言葉、といえばいいだろうか。
- Take me to your leader, a stereotypical phrase used by fictional extra-terrestrials
- It's a famous cartoon setup: aliens descend from a space ship, walk up to a human, and demand, "Take me to your leader."
- Since the influx of science fiction writers with their flying saucers, little green men, interplanetary junkets, and visitors form Mars, "Take me to you leader" has become a household phrase.
最初の出典が何なのかは突き止められなかったし、これが出てくる映画やマンガ、小説が実際にどれくらいあるのかは知らないが、ともかく「例のセリフ」、「お約束の言葉」といった存在のようなのだ。
ちなみにこの手の物語で「地球人」は、Earthling とか Terran と呼ばれたりもする。terra はラテン語で land のことで、terrestrial や territory といった単語とつながりがある。竹宮恵子の「地球(テラ)へ…」でおなじみなっている言葉かもしれない。
さて、国連事務総長は、慣例的な順番でも次はアジアの国から選ばれる番だということだが、パン外相が正式に選出されると、ビルマ(当時)のウ・タント U Thant 第3代事務総長(任期1961~71年)以来のアジア出身者になる。
余談だが、「ウ・タント」と呼ぶのが慣例になっているものの、ミャンマー人の U は名前ではなく、Mr. のような男性の敬称である(女性の敬称は Daw)。「ウ」が名で「タント」が姓、というように考えると間違いなので注意が必要だ。
ミャンマー人の名前は姓がなく、全体で一つの名前とのこと。だからアウン・サン・スー・チー Aun San Suu Kyi の一部を取って「スー・チーさん」というのは適切でないということになる。
さらに余談だが、名が先で姓はあと、という順番は万国共通でもなんでもないので、日本人も外国向けに姓と名をひっくり返す慣習はそろそろやめたらどうかと思っている(こう書くくらいなので、自分の名前については以前から実践している)。
政府省庁の公式サイト(英語)の文書をいくつか見た限りでは、やはり「名-姓」という順ばかりで、唯一、文部科学省で「名-姓」と「姓-名」が混在していたが、本人の希望に沿っているだろうか。
最後になったが、パン・ギムン氏についての The Economist の記事はこちらである。
http://www.economist.com/agenda/displaystory.cfm?story_id=7963252
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