「会う」と訳したくない meet [注意したい単語・意外な意味]
今回もビートルズからの連想である。2枚目のアルバム "With the Beatles" は、顔を半分影にした half-shadow と呼ばれるモノクロ写真のジャケットが印象的で、類似の作品やパロディを生んだ。
アメリカと日本では、選曲が異なる "Meet the Beatles" というアルバムに使われたが、この写真からは、私はいまだにオリジナルではなく、この独自編集盤「ミート・ザ・ビートルズ」の方を思い浮かべる。
このタイトルから連想したことであるが、"Meet (だれそれ)" という形で、作者・語り手が読者や視聴者に登場人物を提示するときに使われることがあるようだ。しかし meet の使い方としてこれに触れている辞書を見たことはない(具体的には調べてはいないが)。
まあ、この動詞の用法というほど大げさなものではないのだろうが、実際の英語を見聞きしていて気づいたことなので、ちょっと記しておく。
例えば Fredric Brown というSF作家の Martians, Go Home という作品には、最初の方で語り手が読者に対して
- Meet Luke Devereaux.(主人公の名前)
と述べるくだりがある。2種類の翻訳が出ているが、一方は「~を紹介しよう」、もう一方は「~に会ってみよう」になっていた。日本語としては、やはり前者の方が自然だと思う。
直接関連はないがもうひとつ、「そこで(だれそれ)が登場」と描写するのに、"Enter (so-and-so)" というト書き風の言い方があるのを連想した。
今回読んだビートルズの伝記 "The Love You Make" にも、あるロックコンサートを計画した主催者が、盛り上げるためには何をしたらいいかと考えた末、「そうだ、ジョン・レノンをゲストに呼ぼう」と思いつくというくだりがあり、そこで
- Enter superstar John Lennon.
という文が出てきた。といっても、その時ジョンが主催者の前に実際に姿を現したということではなく、ジョンがこの催しにからんでくる端緒を示したものであろう。
アメリカと日本では、選曲が異なる "Meet the Beatles" というアルバムに使われたが、この写真からは、私はいまだにオリジナルではなく、この独自編集盤「ミート・ザ・ビートルズ」の方を思い浮かべる。
このタイトルから連想したことであるが、"Meet (だれそれ)" という形で、作者・語り手が読者や視聴者に登場人物を提示するときに使われることがあるようだ。しかし meet の使い方としてこれに触れている辞書を見たことはない(具体的には調べてはいないが)。
まあ、この動詞の用法というほど大げさなものではないのだろうが、実際の英語を見聞きしていて気づいたことなので、ちょっと記しておく。
例えば Fredric Brown というSF作家の Martians, Go Home という作品には、最初の方で語り手が読者に対して
- Meet Luke Devereaux.(主人公の名前)
と述べるくだりがある。2種類の翻訳が出ているが、一方は「~を紹介しよう」、もう一方は「~に会ってみよう」になっていた。日本語としては、やはり前者の方が自然だと思う。
直接関連はないがもうひとつ、「そこで(だれそれ)が登場」と描写するのに、"Enter (so-and-so)" というト書き風の言い方があるのを連想した。
今回読んだビートルズの伝記 "The Love You Make" にも、あるロックコンサートを計画した主催者が、盛り上げるためには何をしたらいいかと考えた末、「そうだ、ジョン・レノンをゲストに呼ぼう」と思いつくというくだりがあり、そこで
- Enter superstar John Lennon.
という文が出てきた。といっても、その時ジョンが主催者の前に実際に姿を現したということではなく、ジョンがこの催しにからんでくる端緒を示したものであろう。
タグ:ビートルズ
2007-02-28 22:13
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