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「どこまでを~どこからが~」を英語でどういうか [和英表現]

初歩的な単語が使われているためか、辞書やイディオム集には載っていないものの、時おり見聞きするまとまった言い回しがある。前回取り上げたSFユーモア小説「火星人ゴーホーム」 Martians, Go Home にも、そんな例と思われる表現が出てくるので、引用しよう。

Science fiction was burgeoning -- but so was science itself, so much so that it was becoming increasingly difficult to judge, in science fiction, where the science ended and the fiction started.

ちなみにこの部分、翻訳(ハヤカワ文庫)では次のようになっている。

サイエンス・フィクションは芽を出したばかり―しかし科学そのものもまだ未成熟期にあったので、そのために一層、サイエンス・フィクションの分野では、ここで科学が終わって虚構が始まるという、その境界線を見きわめることが難しくなってきた。

平たく言えば、「どこまでが科学で、どこからが虚構なのか、その境目の見極めが難しくなってきた」ということであろう。

この where と end と start (あるいは begin) という組み合わせは、定まったイディオムとして扱われているものではないだろうが、時にお目にかかるものだ。そしてこれを使えば、日本語の「どこまでが○○で、どこからが××か」という言い回しを、「まで」や「から」にとらわれることなく表現できそうである。

where X ends and Y starts [begins] を使った実例をさらに掲げよう。物理的なものについても使える。

- It is sometimes difficult to know where the fiction ends and the truth begins.

- In this book, it is hard to tell where the fiction ends and where reality begins.

- It is not clear where the sea ends and where the sky starts.

この where と end と start の組み合わせについては、さらに余談のようなものを後日書いてみたい。

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タグ:SF
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