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「簡潔が肝心」 (Brevity is the soul of wit.) [名言・ことわざ]

brevity について続ける。この単語の説明を辞書で読んでいたら、"Brevity is the soul of wit." という言い回しがあることを知った。

辞書を見ると、

- Intelligent speech and writing should aim at using few words. This proverb comes from the play Hamlet, by William Shakespeare.

- proverb the essence of a witty statement lies in its concise wording and delivery. from Shakespeare’s Hamlet (ii. ii. 90)

などと説明されている。そこで、ネットで「ハムレット」の原文と、持っている2つの翻訳にあたってみた。

ポローニアスの台詞だが、この表現のあたりを抜き書きしてみよう。

This business is well ended.
My liege, and madam, to expostulate
What majesty should be, what duty is,
Why day is day, night night, and time is time,
Were nothing but to waste night, day and time.
Therefore, since brevity is the soul of wit,
And tediousness the limbs and outward flourishes,
I will be brief: your noble son is mad:
Mad call I it; for, to define true madness,
What is't but to be nothing else but mad?
But let that go.

従いまして、簡潔は知恵の要(かなめ)、
長話は枝葉末節、尾ひれをつけるにすぎませぬゆえ、
簡潔に申し上げましょう。ご子息のハムレット様は気ちがい、
気ちがいと申しますのも、真の狂気を定義するのは、
まさに狂気の沙汰でなくしてなんでありましょう。
(河合祥一郎訳)

従って、簡潔こそは知恵の魂、
冗漫はいわば手足、うわべの飾りでありますゆえ、
簡潔に申し上げます。王子様は気違い。
ずばり気違いと申し上げます。なんとなれば、真の狂気を定義するなら
気違い以外の何ものでもない、と申す以外の何ものでありましょう?
(松岡和子訳)

ちょっとかっこいい言葉だな、と思うが、ネイティブの間でどのように受け取られているかを垣間見せてくれるエントリがあり、面白く読んだ。
http://chawlk.com/writing/notes/4177/

もうひとつ、参考になるサイトを。
http://www.quotegarden.com/brevity.html

ところで前回書いたように、brevity はラテン語の brevis に由来する。今回この英単語を取り上げようと思ったのは、モーツァルトの "Missa Brevis" と呼ばれる曲のひとつを聴いたからだ。「ミサ・ブレヴィス」という表記が慣用となっているが、「小ミサ」とか「短ミサ」という意味だから、そう呼べばよさそうなものだが。
http://en.wikipedia.org/wiki/Missa_Brevis

参考記事:
・「ハムレット」の名セリフの訳
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2007-06-23

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