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hyperbole [単語・表現]

前回取り上げた hypercorrection と意味上のつながりはないが、音から連想した hyperbole という単語について少し書いてみたい。「誇張」「(修辞の)誇張法」という意味である。

次は保守派の論客 George F. Will の文章にあった、地球温暖化についてのやや過激な実例で、アル・ゴア Al Gore の「不都合な真実」 An Inconvenient Truth をもじったらしい "An Inconvenient Price" という題がついている。

If nations concert to impose antiwarming measures commensurate with the hyperbole about the danger, the damage to global economic growth could cause in this century more preventable death and suffering than was caused in the last century by Hitler, Stalin, Mao and Pol Pot combined.
( http://www.newsweek.com/id/43352 )

この単語をオンライン辞書が英語でどう説明しているか、抜き書きしてみよう。

- [U] FORMAL a way of speaking or writing that makes someone or something sound bigger, better, more, etc. than they are:
The blurb on the back of the book was full of the usual hyperbole - 'enthralling', 'fascinating' and so on.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary)

- in rhetoric, an obvious and deliberate exaggeration or overstatement, intended for effect and not to be taken literally, such as "He had a million excuses". (Cf. litotes).
Synonyms overstatement {overstate} , exaggeration
Similar Words inflation
(The Wordsmyth English Dictionary)

ついでだが、上に出てくる litotes とは

(pl ~) [修]緩叙法(による表現)((控えめに言ってかえって効果を強める表現法; 'not bad (=pretty good). not a few (=a great many) など))
(リーダーズ英和辞典)

ということだそうだ。また blurb という単語については以前取り上げたことがある

hyperbole に戻ると、発音は要注意だ。まず、単語の後半は /boul/ と考えると間違いになる。-bo- の母音は schwa、また最後の e は /i/ である。

さらに、強勢は hy- あるいは -bo- にあると思う人がいるかもしれないが、-per- に置かれる。これは類語の hyperbolism のほか、語順を変える「転置法」を意味する hyperbaton hyperbola 「双曲線」も同じだ。しかし、形容詞の hyperbolic は -bo- に強勢があるのでややこしい。


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