scheme と「スキーム」 [ニュースと英語]
鳩山さんの訪米を報じる記事を読んでいたら、新首相が日本航空の再建問題について「前政権のスキームでなく、新しいスキームを考えたい」と述べた、とあった。
この「スキーム」、個人的にはどうも好きになれない言葉だ。しばしば目にするし、見出し語として収録している国語辞典もあるが、一般の人が日常生活でどれくらい使うものだろうか。
ということで、自分から使うつもりは全くないカタカナ語だが、その一方で、この言葉によって自分の英語力の穴に気づいたことがあるのを思い出した。
その昔、初めてこの「スキーム」にお目にかかったのは役所か何かの文書を読んでいた時だった。scheme のことだとはすぐにわかったが、「これは何だ」と違和感を持った。というのも、私はこの単語を「謀略」として覚えていたからだ。
しかし気になって英和辞典を引いてみて、「悪だくみ」の意味ばかりではないことを知った。「計画」「事業計画」「企画」といった訳語が並んでいる。このカタカナ語に出会わなかったら、こうした意味があることに気づくのがもっと遅れていただろう。
今回の例に限らず、これまでも書いたように、私はカタカナ語や下手な翻訳が気になり、結果的に新しい英単語や表現を知ったことが何回かある。英語学習で和製英語や誤訳は厄介な存在ではあるが、一方で、しっかり注意さえすれば、うまく利用することができるのではないか。
こうした場合に使うのが適切とはいえないだろうが、次のチャーチルの言葉も頭に浮かんだ。
さて、scheme に似た単語に schema がある。そのカタカナ語は心理学の専門用語として使われている。
2つの単語は似ているのも道理で、語源が共通しているようだ。
scheme を電子辞書で引いたついでに、何か面白い表現がないか調べてみた。これまた私が心がけている「ついで学習」である。目に留まった表現については日を改めて書いてみたい。
この「スキーム」、個人的にはどうも好きになれない言葉だ。しばしば目にするし、見出し語として収録している国語辞典もあるが、一般の人が日常生活でどれくらい使うものだろうか。
ということで、自分から使うつもりは全くないカタカナ語だが、その一方で、この言葉によって自分の英語力の穴に気づいたことがあるのを思い出した。
その昔、初めてこの「スキーム」にお目にかかったのは役所か何かの文書を読んでいた時だった。scheme のことだとはすぐにわかったが、「これは何だ」と違和感を持った。というのも、私はこの単語を「謀略」として覚えていたからだ。
しかし気になって英和辞典を引いてみて、「悪だくみ」の意味ばかりではないことを知った。「計画」「事業計画」「企画」といった訳語が並んでいる。このカタカナ語に出会わなかったら、こうした意味があることに気づくのがもっと遅れていただろう。
今回の例に限らず、これまでも書いたように、私はカタカナ語や下手な翻訳が気になり、結果的に新しい英単語や表現を知ったことが何回かある。英語学習で和製英語や誤訳は厄介な存在ではあるが、一方で、しっかり注意さえすれば、うまく利用することができるのではないか。
こうした場合に使うのが適切とはいえないだろうが、次のチャーチルの言葉も頭に浮かんだ。
“The pessimist sees difficulty in every opportunity. The optimist sees the opportunity in every difficulty."
さて、scheme に似た単語に schema がある。そのカタカナ語は心理学の専門用語として使われている。
1 概要、大要;図式
2 [論理](三段論法の)格
3 [心理]スキーマ、シェマ<ある対象・状況を理解・記憶・再生するときにはたらく枠型(図式・筋書き)的知識;行動計画としてもはたらく>
4 [哲学]図式
(ジーニアス英和大辞典)
2つの単語は似ているのも道理で、語源が共通しているようだ。
- schema
Latin schema, schemat-, form; see scheme.
- scheme
Latin schema, figure, from Greek skhema
scheme を電子辞書で引いたついでに、何か面白い表現がないか調べてみた。これまた私が心がけている「ついで学習」である。目に留まった表現については日を改めて書いてみたい。
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