「2010年」は英語で何と言うか(続・2009年英語流行語大賞) [英語のトリビア]
American Dialect Society の選んだ Word of the Year にからんで短い続きを書く。どんな単語が選ばれるのかはもちろんだが、「大賞」にならなかった候補や、「部門賞」の単語のリストを眺めるのもこの企画の楽しみのひとつだ。
今回 "Most likely to succeed" の部門でもっとも票を集めたのが、twenty-ten だった。西暦2010年の呼び方としては、two thousand (and) ten よりも、こちらが定着しそうだということなのだろう。
いきなり余談だが、私が英語を学び始めた頃、2001年はずっと先のことだったし、想像力にも欠けていたので、この年号を英語で何と言うかについては考えもしなかった。あるときラジオで英語の短波放送を聞いていたら、"the theme of '2001: A Space Odyssey'" といったアナウンスメントとともに、映画「2001年宇宙の旅」の音楽が流れたので、初めて two thousand (and) one と呼ぶことを知った。
さらにその先の2010年になったらどう呼ぶかについては、これまたこれまで考えもしなかったので、想像力のなさは相変わらずである。
さらなる余談だが、映画「2001年」のテーマ音楽は、オリジナルではなく、リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss の交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Also Sprach Zarathustra (= Thus Spoke Zarathustra) の冒頭部分である。
哲学が苦手な私はニーチェの原作を読んだことはないが、社会人になってからイランに行く機会があり、その時初めて Zarathustra とは歴史で習った古代イランの拝火教の開祖ゾロアスター Zoroaster のことだと知って驚いたものだった。
話を Words of the Year のリストに戻してもうひとつ、"Least likely to succeed" という部門があり、ここでもっとも票を集めたものが目をひいた。
この、「2000年代の最初の10年を英語でどう呼ぶのか」というテーマについては、以前取り上げたことがある。その時は、上記の単語を含めていくつか紹介したうえで、ネイティブスピーカーに尋ねたところ「これだ」と決まった言い方はないという答えだった、と書いた。
今回の American Dialect Society のリストには引用した以上の説明がないのでよくわからないが、結局、英語圏で「これだ」という呼び方の一致を見ないまま、当の00年代が過ぎ去ってしまった、ということではないかと推測する。
ついでだが、この "Least likely to succeed" 部門では、"oh-ten" も1票を集めていた。"name for the year 2010" という意味で、"twenty-ten" には勝てなかったようだ。
次回は、前回もちょっと触れた、Word of the Decade について書いてみたい。
参考記事:
・「00年代」は英語で何というか
・「借りた時間を生きる」とは?
今回 "Most likely to succeed" の部門でもっとも票を集めたのが、twenty-ten だった。西暦2010年の呼び方としては、two thousand (and) ten よりも、こちらが定着しそうだということなのだろう。
twenty-ten A pronunciation of the year 2010, as opposed to saying “two thousand ten” or “two thousand and ten.” (twenty- as prefix until 2099)
いきなり余談だが、私が英語を学び始めた頃、2001年はずっと先のことだったし、想像力にも欠けていたので、この年号を英語で何と言うかについては考えもしなかった。あるときラジオで英語の短波放送を聞いていたら、"the theme of '2001: A Space Odyssey'" といったアナウンスメントとともに、映画「2001年宇宙の旅」の音楽が流れたので、初めて two thousand (and) one と呼ぶことを知った。
さらにその先の2010年になったらどう呼ぶかについては、これまたこれまで考えもしなかったので、想像力のなさは相変わらずである。
さらなる余談だが、映画「2001年」のテーマ音楽は、オリジナルではなく、リヒャルト・シュトラウス Richard Strauss の交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Also Sprach Zarathustra (= Thus Spoke Zarathustra) の冒頭部分である。
哲学が苦手な私はニーチェの原作を読んだことはないが、社会人になってからイランに行く機会があり、その時初めて Zarathustra とは歴史で習った古代イランの拝火教の開祖ゾロアスター Zoroaster のことだと知って驚いたものだった。
話を Words of the Year のリストに戻してもうひとつ、"Least likely to succeed" という部門があり、ここでもっとも票を集めたものが目をひいた。
Any name of the decade 2000-2009, such as Naughties, Aughties, Oughties, etc.
この、「2000年代の最初の10年を英語でどう呼ぶのか」というテーマについては、以前取り上げたことがある。その時は、上記の単語を含めていくつか紹介したうえで、ネイティブスピーカーに尋ねたところ「これだ」と決まった言い方はないという答えだった、と書いた。
今回の American Dialect Society のリストには引用した以上の説明がないのでよくわからないが、結局、英語圏で「これだ」という呼び方の一致を見ないまま、当の00年代が過ぎ去ってしまった、ということではないかと推測する。
ついでだが、この "Least likely to succeed" 部門では、"oh-ten" も1票を集めていた。"name for the year 2010" という意味で、"twenty-ten" には勝てなかったようだ。
次回は、前回もちょっと触れた、Word of the Decade について書いてみたい。
参考記事:
・「00年代」は英語で何というか
・「借りた時間を生きる」とは?
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