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Alice in Wonderland (ビル・エヴァンス) [ジャズ・クラシック]


サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード+5

サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード+5

  • アーティスト: ビル・エヴァンス,スコット・ラファロ,ポール・モチアン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/01/21
  • メディア: CD


「不思議の国のアリス」について、ついでに短くもうひとつ。この作品の原題は Alice's Adventures in Wonderland だが、最新の映画のように、英語圏でもしばしば Alice in Wonderland と呼ばれるようだ。

同じタイトルを持つ昔のディズニー映画は、その音楽がスタンダードナンバー化してジャズなどで取り上げられている。私もこれを聞いてきたせいか、短いタイトルの方がしっくりくる。

そのジャズ版の「不思議の国のアリス」といえば、頭に浮かぶのはビル・エヴァンスのピアノ・トリオによる演奏だ。

エヴァンスについては、以前「ワルツ・フォー・デビー」という名アルバムについて書いたことがある。1961年にニューヨークで行われたライブ演奏だが、この「アリス」も、同じライブで演奏されたものだが、別のアルバム「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」 Sunday at the Village Vanguard に収められている。

この「アリス」をジャズのピアノ・トリオで演奏したものはいくつか聴いたが、元の曲がディズニーの映画音楽のせいか、どうしても「きれいな曲だな」という範囲にとどまってしまう。そうした中で、エヴァンスの演奏は単にきれいなだけでなく、独自の魅力を持っていると思う。まあこれはもしかしたら、エヴァンスだから、という先入観もあるかもしれないが。

ディズニー映画といえば、「白雪姫」 Snow White and the Seven Dwarfs に出てくる音楽「いつか王子様が」 Someday My Prince Will Come をマイルス・デイヴィスがジョン・コルトレーンらと録音した演奏は、最初聞いたとき「あっ」と思ったほど、ジャズならではの音楽に化けていた。

その点、エヴァンスの「アリス」は原曲のメロディーやイメージから大きく離れず、しかしエヴァンスならではの世界を感じさせる。マイルスの「いつか王子様が」とは違った意味で、ディズニー作品が原曲のジャズ演奏として光ったものだと思う。

ところで、英語でも Alice in Wonderland と縮めて呼ぶということは、原題の Alice's Adventure... の部分が、ネイティブにも長いと感じられたということだろうか。ちょっと興味がある。

参考記事:
・ビル・エヴァンスの名盤 Waltz for Debby
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2006-07-23


サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム

サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム

  • アーティスト: マイルス・デイビス,ハンク・モブレー,ジョン・コルトレーン,ウィントン・ケリー,ポール・チェンバース,ジミー・コブ
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: CD


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