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ホワイトハウスの the Grand Foyer (「ホワイエ」) [ラテン語・外来語]

劇場などの「ホワイエ」はフランス語の foyer から来ていて、英語にもなっているが、「ニューヨーク・タイムズ」の記事を読んでいたら、オバマ大統領がホワイトハウスの the Grand Foyer に集まったマスコミの前に姿を現す、というくだりがあった。

- Minutes later, a grim Mr. Obama appeared before hastily summoned cameras in the Grand Foyer of the White House. The end of Mr. Mubarak’s 30-year rule, Mr. Obama said, “must begin now.”
http://www.nytimes.com/2012/09/25/us/politics/arab-spring-proves-a-harsh-test-for-obamas-diplomatic-skill.html?pagewanted=print

ネットで検索すると、

House residence staff sweeps in the Grand Foyer of the White House
というタイトルの写真がホワイトハウスの公式にサイトにある。
http://www.whitehouse.gov/photos-and-video/photos/house-residence-staff-sweeps-grand-foyer-white-house

そして、
- The Entrance Hall (also called the Grand Foyer) is the primary and formal entrance to the White House
http://en.wikipedia.org/wiki/Entrance_Hall

といった内容のヒットがある。foyer は「ロビー」「玄関の広間」といった意味だが、ホワイトハウスについてはペンシルバニア通りを向いた側にある正面玄関のホールを指すことがわかる。

ついでだが住所の 1600 Pennsylvania Avenue とはホワイトハウスの別称でもある。イギリスの首相官邸を 10 Downing Street と呼ぶのも同じ流儀だ。これについては以前触れたことがある

ワシントンDCを訪れた人の多くは中心部に広がるナショナル・モール National Mall に足を運ぶだろうが、ここから見えるのはホワイトハウスの南側だ。これは正面玄関とは反対側にあり、写真でもよく目にする有名なアングルは、ホワイトハウスのいわば裏手を写していることになる。

なお foyer はフランス語風のものを含め、いくつか異なった発音が辞書に記載されている。

もうひとつ、上に引用したニューヨーク・タイムズの記事にある a grim Mr. Obama は、前回取り上げた「冠詞のつく固有名詞」の実例となっている。

タグ:カタカナ語
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