マンガ雑誌 MAD のマスコットキャラクター (Alfred E. Neuman) [英語文化のトリビア]
007を演じているダニエル・クレイグの耳について前回書いたが、広がった耳で私が連想したのは、アメリカのユーモア雑誌「マッド」 MAD の表紙を飾るマスコットキャラクターである。独特の表情と欠けた前歯、それに大きな耳。一目見たら忘れられないインパクトがある。
このキャラには、Alfred E. Neuman という、ちゃんとした名前がある。
Wikipedia には、前回取り上げた単語 jug を使って、次のような記述があった。雑誌の創刊が1952年だから、その2年後に登場したことになる。
- Alfred E. Neuman is the fictional mascot and cover boy of Mad magazine.
(中略)
Since his debut in Mad, Neuman's likeness, distinguished by jug ears, a missing front tooth, and one eye lower than the other has graced the cover of all but a handful of the magazine's 500 issues.
(中略)
In November 1954, Neuman made his Mad debut on the front cover of Ballantine's The Mad Reader, a paperback collection of reprints from the first two years of Mad.
( http://en.wikipedia.org/wiki/Alfred_E._Neuman )
しかし、なんでこのような具体的な名前がつけられたのか。Wikipedia によれば昔のラジオショウに関係があるそうだ。また、似たキャラクターはすでに19世紀からアメリカのマンガ等に見られるということで、奥深い起源を持つらしい。書くと長くなるので、詳しくは上記のリンクからお読みいただければと思う。
Alfred E. Neuman 君について、前回の jug-eared も使われた実例をいくつかネットからひろってみた。
- A splendid pencil drawing by Mad artist Mingo, of the magazine's gap-toothed, jug-eared, inanely grinning Alfred E. Neuman
- I of course had seen the jug-eared, gap-toothed head of mag mascot Alfred E. Neuman smiling in conspiratorial idiocy from the newsstand racks
どちらにも出てくる gap-toothed という表現もおもしろい。
さて、雑誌 MAD には私もずいぶんとお世話になった。10代なかばの頃、書店の洋書コーナーに行くようになると、表紙に大きく描かれたニューマン君にすぐに目を奪われた。今から三十数年前のことである。さすがに今は買うことはなくなったが、実家のどこかを探せば、相当古い号が何冊か見つかるはずだ。
毎号、時の政治から文化・流行までを風刺や皮肉を効かせて描いていて、アメリカの大統領を含む有名人やヒット中の映画など、日本人にもわかる内容のパロディは画を見ているだけでも面白い。口語や俗語、流行語を別にすれば英語もそれほど難しくない。笑いながら英語と今のアメリカに触れることができる。
ジェームズ・ボンドをきっかけにこの話題を取り上げたことにちなんで、さらに MAD について書くと、この雑誌には Spy vs. Spy というタイトルのマンガも載せられている。登場する2つのキャラクター、「黒のスパイ」と「白のスパイ」の画は、どこか見たことがあるという人もいるのではないだろうか。
http://en.wikipedia.org/wiki/Spy_vs._Spy
このキャラには、Alfred E. Neuman という、ちゃんとした名前がある。
Wikipedia には、前回取り上げた単語 jug を使って、次のような記述があった。雑誌の創刊が1952年だから、その2年後に登場したことになる。
- Alfred E. Neuman is the fictional mascot and cover boy of Mad magazine.
(中略)
Since his debut in Mad, Neuman's likeness, distinguished by jug ears, a missing front tooth, and one eye lower than the other has graced the cover of all but a handful of the magazine's 500 issues.
(中略)
In November 1954, Neuman made his Mad debut on the front cover of Ballantine's The Mad Reader, a paperback collection of reprints from the first two years of Mad.
( http://en.wikipedia.org/wiki/Alfred_E._Neuman )
しかし、なんでこのような具体的な名前がつけられたのか。Wikipedia によれば昔のラジオショウに関係があるそうだ。また、似たキャラクターはすでに19世紀からアメリカのマンガ等に見られるということで、奥深い起源を持つらしい。書くと長くなるので、詳しくは上記のリンクからお読みいただければと思う。
Alfred E. Neuman 君について、前回の jug-eared も使われた実例をいくつかネットからひろってみた。
- A splendid pencil drawing by Mad artist Mingo, of the magazine's gap-toothed, jug-eared, inanely grinning Alfred E. Neuman
- I of course had seen the jug-eared, gap-toothed head of mag mascot Alfred E. Neuman smiling in conspiratorial idiocy from the newsstand racks
どちらにも出てくる gap-toothed という表現もおもしろい。
さて、雑誌 MAD には私もずいぶんとお世話になった。10代なかばの頃、書店の洋書コーナーに行くようになると、表紙に大きく描かれたニューマン君にすぐに目を奪われた。今から三十数年前のことである。さすがに今は買うことはなくなったが、実家のどこかを探せば、相当古い号が何冊か見つかるはずだ。
毎号、時の政治から文化・流行までを風刺や皮肉を効かせて描いていて、アメリカの大統領を含む有名人やヒット中の映画など、日本人にもわかる内容のパロディは画を見ているだけでも面白い。口語や俗語、流行語を別にすれば英語もそれほど難しくない。笑いながら英語と今のアメリカに触れることができる。
ジェームズ・ボンドをきっかけにこの話題を取り上げたことにちなんで、さらに MAD について書くと、この雑誌には Spy vs. Spy というタイトルのマンガも載せられている。登場する2つのキャラクター、「黒のスパイ」と「白のスパイ」の画は、どこか見たことがあるという人もいるのではないだろうか。
http://en.wikipedia.org/wiki/Spy_vs._Spy
タグ:-固有名詞にちなんだ表現
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