2012年の Word of the Year は「ハッシュタグ」 [Word of the Year]
毎年この時期には Word of the Year について書いているが、American Dialect Society は「2012年の言葉」に "hashtag" (#) を選んだ。2010年の app (アプリ)、2009年に選ばれた tweet と、このところネット系の言葉が強い。
私はネットでツイートに触れることはあっても自分では行なっていないので、今回の結果をみると時流に取り残されているのをひしひしと感じる。これでも昔は MS-DOS をがんばって覚え、パソコン通信をよく活用していたものだった。しかしウィンドウズが一般化しネット社会が到来してからは、かえってそうしたものに必要以上のエネルギーを割くことがなくなってしまった。
それはともかく、「アメリカ英語学会」の選定委員会は、今回の選定について次のように述べている。
“This was the year when the hashtag became a ubiquitous phenomenon in online talk. In the Twittersphere and elsewhere, hashtags have created instant social trends, spreading bite-sized viral messages on topics ranging from politics to pop culture.”
( http://www.americandialect.org/woty )
このほか、今回候補になった言葉の中には、fiscal cliff (「財政の崖」)や Gangnam style (「カンナムスタイル」)があり、私にとっては「ハッシュタグ」よりも日常的な言葉だ。文系のせいか、ネット関係より、前回2011年の occupy とか2006年の pluto 「冥王星する」といったような、より社会的(?)な言葉が選ばれた方が Word of the Year としてはおもしろいと思う。
もうひとつ、YOLO という略語も候補のひとつだった。これもネットで最近よく使われている言葉で、You Only Live Once の略だということだが、私は知らなかった。。
少し前に007の作品 You Only Live Twice について書いた時に、もととなった “You only live once" という表現にちょっと触れたが、もし YOLO も知っていたら書いていたはずだ、という負け惜しみをいいたくなるのも、やはり時流に遅れていることの裏返しだろう。
さて、American Dialect Society の Word of the Year には、「大賞」以外に、いくつかのカテゴリーを設けていて、載っている単語はほとんどアメリカの出来事を追っていないとわからないものがほとんどだが、Most Unnecessary の項には、先日取り上げた Frankenstorm が載っていた。
Word of the Year は、他にもいくつかの団体が選定しているが、オックスフォード英語辞典を出している Oxford University Press は年内にすでに発表していて、イギリス英語が omnishambles、アメリカ英語が GIF (動詞として「GIFの画像ファイルをつくること」)だった。詳しくは下記に書いたそれぞれのサイトをご覧いただきたい。また、両者を紹介するまとまったAP通信の記事が The Guardian 紙のサイトで読める。
http://blog.oxforddictionaries.com/2012/11/uk-word-of-the-year-2012/
http://blog.oxforddictionaries.com/press-releases/us-word-of-the-year-2012/
http://www.guardian.co.uk/education/2012/nov/13/omnishambles-oxford-dictionary-word-year
参考記事:
・「タイム」の誤報? ジェームズ・ボンドと芭蕉
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-10-31
・perfect storm ハリケーン・サンディと「パーフェクトストーム」
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-11-06
私はネットでツイートに触れることはあっても自分では行なっていないので、今回の結果をみると時流に取り残されているのをひしひしと感じる。これでも昔は MS-DOS をがんばって覚え、パソコン通信をよく活用していたものだった。しかしウィンドウズが一般化しネット社会が到来してからは、かえってそうしたものに必要以上のエネルギーを割くことがなくなってしまった。
それはともかく、「アメリカ英語学会」の選定委員会は、今回の選定について次のように述べている。
“This was the year when the hashtag became a ubiquitous phenomenon in online talk. In the Twittersphere and elsewhere, hashtags have created instant social trends, spreading bite-sized viral messages on topics ranging from politics to pop culture.”
( http://www.americandialect.org/woty )
このほか、今回候補になった言葉の中には、fiscal cliff (「財政の崖」)や Gangnam style (「カンナムスタイル」)があり、私にとっては「ハッシュタグ」よりも日常的な言葉だ。文系のせいか、ネット関係より、前回2011年の occupy とか2006年の pluto 「冥王星する」といったような、より社会的(?)な言葉が選ばれた方が Word of the Year としてはおもしろいと思う。
もうひとつ、YOLO という略語も候補のひとつだった。これもネットで最近よく使われている言葉で、You Only Live Once の略だということだが、私は知らなかった。。
少し前に007の作品 You Only Live Twice について書いた時に、もととなった “You only live once" という表現にちょっと触れたが、もし YOLO も知っていたら書いていたはずだ、という負け惜しみをいいたくなるのも、やはり時流に遅れていることの裏返しだろう。
さて、American Dialect Society の Word of the Year には、「大賞」以外に、いくつかのカテゴリーを設けていて、載っている単語はほとんどアメリカの出来事を追っていないとわからないものがほとんどだが、Most Unnecessary の項には、先日取り上げた Frankenstorm が載っていた。
Word of the Year は、他にもいくつかの団体が選定しているが、オックスフォード英語辞典を出している Oxford University Press は年内にすでに発表していて、イギリス英語が omnishambles、アメリカ英語が GIF (動詞として「GIFの画像ファイルをつくること」)だった。詳しくは下記に書いたそれぞれのサイトをご覧いただきたい。また、両者を紹介するまとまったAP通信の記事が The Guardian 紙のサイトで読める。
http://blog.oxforddictionaries.com/2012/11/uk-word-of-the-year-2012/
http://blog.oxforddictionaries.com/press-releases/us-word-of-the-year-2012/
http://www.guardian.co.uk/education/2012/nov/13/omnishambles-oxford-dictionary-word-year
参考記事:
・「タイム」の誤報? ジェームズ・ボンドと芭蕉
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-10-31
・perfect storm ハリケーン・サンディと「パーフェクトストーム」
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-11-06
2013-01-07 22:29
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