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「ここはどこ?」に "Where is here?" が使われた例 (「007 ゴールドフィンガー」) [007 ジェームズ・ボンド]

今回も007の映画「ゴールドフィンガー」から。「ここはどこ?」は "Where am I?" ということは学習の早い段階で学ぶだろうが、誤りと教えられるはずの "Where is here?" がこの映画に出てきた。


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スパイだとバレたジェームズ・ボンドだが、敵がなぜか(というより「お約束」通り)すぐには殺そうとしなかったおかげで絶体絶命のピンチを乗り切る。そして敵側の美女と対面する(これまたお約束)、という場面である。

気を失っていたボンドが目覚めると、目の前に女がいるのに気づいて声をかける。その中に次のようなセリフがある。

- Well, I 'm delighted to be here. And, by the way, where is here?
(Goldfinger)

「こうは言わない」と習ったはずの "Where is here?" が出てきたので、思わずあれっと思った。

しかし、気を取り直してみると、上記の活字でわかるように、これは直前に I'm delighted to be here. とあるのがポイントだろう。

つまり、007はこの here を受けて Where is "here" ? と続けたのだ。そう考えれば筋は通る。

「ここはどこ?」が「実はこうもいえる」ということではなく、昔習った 「"Where am I?" が正しい」ことが変わるわけではないはずだ(英語の専門家ではない私なので、実は間違っていたら訂正をお願いしたい)。

とはいえ、これを耳にした時には、先に書いたようにちょっと驚いた。そしてすぐにこの場面を見直して、直前の here に気づいた次第である。自分にとっての今回の教訓は、むしろそこにある。

活字と違って後戻りできない音声で変化球を投げられ、タマが手元で一瞬に落ちると、とっさには対応できない。自分の英語力はまだまだ、上級者への道は遠い、と実感した体験だった。

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