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レーガン大統領の「シャラップ!」 [英語のトリビア]

前回取り上げた日本の大使の「シャラップ」騒ぎで余談をひとつ。"Shut up!" で連想したのは、アメリカのレーガン大統領がこの言葉を使って話題になったことだ。もう30年も昔、私が大学生の時だったが、ネットで調べると Youtube に今も画像がアップされているほどで、強い印象を与えたようだ。



この画像の日付は、レーガンが当選することになる大統領選挙投票日の前日だ。私が記憶しているレーガンの「シャラップ」は、大統領になってからの記者会見だったように思うが、定かではない。何回か使ったのかもしれない。

レーガンの在任中、私はアメリカに滞在していたことがあるが、ある日テレビのコメディ番組 Saturday Night Live を観ていたら、この「レーガンの Shut up」が取り上げられていた。

大統領に当選したレーガンが初めて執務室 the Oval Office に向かう時の独白というシチュエーション、映像は本人が見ている視界で、レーガンそっくりの声だけが流れる、という趣向だった。

レーガン(の声)は、アメリカ大統領が現れる時に決まって演奏される "Hail to the Chief" という曲を鼻歌で歌いながらオーバル・オフィスに向かう。そして、"Let me say something Presidential..." と言い、発した言葉が、"Shut up!" だった。そして間髪をいれず笑い声(たぶんコメディ番組ではおなじみの canned laughter)がかぶさる。

「サタデイ・ナイト・ライブ」は、英語のスピードや背景事情についていけず何がおもしろいのかわからず歯がたたないことが多かったが、このコントは私もすかさず大笑いすることができた。そんなこともあって鮮明に覚えている。

順序が逆になったが、レーガン大統領本人の "Shut up!" は、映像を見ると、むしろやんやの喝采を浴びている。

言葉が使われた状況、言った人物のキャラクター、また文化的な違いなどによって、同じ言葉でも反応もずいぶん違ってくるようである。

さらにいえば、"Shut up!" は非ネイティブが中途半端に使うべきものではないということでもあるだろう。

参考記事:
・「奥さまは魔女」とドラマの笑い声 canned laughter 
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2008-12-11

タグ:レーガン
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