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japan 「うるし」「漆器」 [単語・表現]

前回 Chinese boxes という表現を取り上げたが、中国といえば日本である。china (陶磁器)に比べると japan (漆器;漆)は個人的にはあまり目にした記憶がない気がするが、先日読んだ007の原作小説のひとつ「オクトパシー」に、japanned 「漆を塗った、漆塗りの」という形で出てきた。

Octopussy and The Living Daylights

Octopussy and The Living Daylights

  • 作者: Ian Fleming
  • 出版社/メーカー: Penguin
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: ペーパーバック

- Had the moths got into the japanned box in the spare room at Wavelets?
(Ian Fleming: Octopussy)

「漆」や「漆器」を表す japan 自体は初級の単語といえるだろうが、英語ではどう説明すればいいのだろうか。辞書を見ると、

- 1. A black enamel or lacquer used to produce a durable glossy finish.
2. An object decorated with this substance.
ETYMOLOGY:
After Japan
(American Heritage Dictionary)

- 1. a glossy durable black lacquer originally from the Orient, used on wood, metal, etc
2. work decorated and varnished in the Japanese manner
(Collins English Dictionary)

- [mass noun]
a hard, dark, enamel-like varnish containing asphalt, used to give a black gloss to metal objects.
Origin:
late 17th century: from Japan
(Compact Oxford English Dictionary)

などと説明されている。

まさに Japan に由来することも書かれているが、17世紀後半というと、すでに江戸幕府の鎖国政策が始まっていたはずだ。どのようにしてわが国の名前が漆や漆器を指す言葉として英語圏(あるいは欧米の言語)に入っていったのだろうか。

何かおもしろい敬意が秘められているようにも感じたが、じっくりと調べている余裕がないのが残念だ。

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