"It's a boy!" ~ロイヤルベビーは男の子(人間に it を使う場合とは) [文法・語法]
今回もロイヤルベビーにからんで書く。出産当日のテレビニュースで、"It's a boy!" という文字が表示された電光掲示板の映像を見た。it を人間に使う場合があることは英文法や英会話で学んだが、こうした機会に実例を目にするとやはり印象的である。
あらためて辞書で it をひくと、人間に it が使われるケースとして、
- 性別がわからない、あるいは区別しない場合の赤ん坊・幼児
- 電話やノックの音など、相手が誰だかはっきりわからない場合
また、
- 話し手の心中にあるか、その場の状況で相手にそれとわかる人・事・物など
といった説明が載っている。
It's a boy. の場合は、「赤ん坊だから」のようでもあり、「その場の状況でそれとわかる it」にもあてはまるように思える。
そういえば、先日「エコノミスト誌」がアベノミクスを取り上げた際の表紙にからんで "It's a bird! It's a plane! It's Superman!" というキャッチフレーズについて書いたが、これも、(鳥や飛行機でなく)スーパーマンであることがわかっても it で受けている。
「人間に it が使われるのはこういうケース」というように覚えるのもいいし、まとめてイメージとして考えて「人間であることは明らかでも、実体としてはっきりしない場合は it が使われるようだ」ととらえることもできるように思う。私は英語の専門家ではないので、正しいかどうかはわからないけれど。詳しいことをご存知の方がいらしたら、ご教示いただければ幸いである。
具体的なケースについては、理屈よりも実例、ということで、辞書にあった例文を抜き書きしてみよう。
- The child lost its way.
- "There's a ring at the door. Go and see who it is." "I think it's the postman."
(リーダーズ)
- As I came up to her little baby it stretched out its little arms to me.
(赤ん坊でも性別が分かっていれば he や she を用いる)
(ランダムハウス英和大辞典)
- We usually talk of the baby as an it.
(名詞)赤ん坊のことは通常性別不明のまま話す
(ジーニアス英和大辞典)
- Her baby's due next month. She hopes it will be a boy.
(OALD)
- What will you call it if it's a boy?
(LDOCE)
辞書に戻ると、私のお気に入りの「アンカーコズミカ」にはさらに参考になる注がついていたので、語義と例文ともども引用しておきたい。
- 1. すでに述べた事物・動物または性別を考慮しない場合の幼児などを再びさす場合
The baby is crying. It must be hungry.
(語法)次のような場合には答えには通例 it を用いない
"Who did you visit?" "John." (It's John. としない)
2. 話題になっている事物・人などを指す場合
"Who is it?" "It's me." (ノックを聞いて)(2人以上の時も It's me and Tom. のようにいう)
参考記事:
・アメリカ人も「イングランド」を「イギリス」と間違える
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-07-24
・髪の毛ではすでにウィリアム王子に勝ったロイヤルベビー ("way more than me")
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-07-26
・鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!~ Superman のキャッチフレーズをめぐって
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-05-25
・elbow aside 「押しのける」 (英誌「エコノミスト」の安倍首相特集)
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-05-22
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あらためて辞書で it をひくと、人間に it が使われるケースとして、
- 性別がわからない、あるいは区別しない場合の赤ん坊・幼児
- 電話やノックの音など、相手が誰だかはっきりわからない場合
また、
- 話し手の心中にあるか、その場の状況で相手にそれとわかる人・事・物など
といった説明が載っている。
It's a boy. の場合は、「赤ん坊だから」のようでもあり、「その場の状況でそれとわかる it」にもあてはまるように思える。
そういえば、先日「エコノミスト誌」がアベノミクスを取り上げた際の表紙にからんで "It's a bird! It's a plane! It's Superman!" というキャッチフレーズについて書いたが、これも、(鳥や飛行機でなく)スーパーマンであることがわかっても it で受けている。
「人間に it が使われるのはこういうケース」というように覚えるのもいいし、まとめてイメージとして考えて「人間であることは明らかでも、実体としてはっきりしない場合は it が使われるようだ」ととらえることもできるように思う。私は英語の専門家ではないので、正しいかどうかはわからないけれど。詳しいことをご存知の方がいらしたら、ご教示いただければ幸いである。
具体的なケースについては、理屈よりも実例、ということで、辞書にあった例文を抜き書きしてみよう。
- The child lost its way.
- "There's a ring at the door. Go and see who it is." "I think it's the postman."
(リーダーズ)
- As I came up to her little baby it stretched out its little arms to me.
(赤ん坊でも性別が分かっていれば he や she を用いる)
(ランダムハウス英和大辞典)
- We usually talk of the baby as an it.
(名詞)赤ん坊のことは通常性別不明のまま話す
(ジーニアス英和大辞典)
- Her baby's due next month. She hopes it will be a boy.
(OALD)
- What will you call it if it's a boy?
(LDOCE)
辞書に戻ると、私のお気に入りの「アンカーコズミカ」にはさらに参考になる注がついていたので、語義と例文ともども引用しておきたい。
- 1. すでに述べた事物・動物または性別を考慮しない場合の幼児などを再びさす場合
The baby is crying. It must be hungry.
(語法)次のような場合には答えには通例 it を用いない
"Who did you visit?" "John." (It's John. としない)
2. 話題になっている事物・人などを指す場合
"Who is it?" "It's me." (ノックを聞いて)(2人以上の時も It's me and Tom. のようにいう)
参考記事:
・アメリカ人も「イングランド」を「イギリス」と間違える
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-07-24
・髪の毛ではすでにウィリアム王子に勝ったロイヤルベビー ("way more than me")
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-07-26
・鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!~ Superman のキャッチフレーズをめぐって
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-05-25
・elbow aside 「押しのける」 (英誌「エコノミスト」の安倍首相特集)
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2013-05-22
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