odd man out 「仲間はずれ」「のけ者」 [単語・表現]
前回は、ドラマに出てきた"仲間はずれ"の英単語をあてるクイズを紹介した。そこでの質問は Tell me which one does not belong. というもので not belong が使われていたが、連想した別の言葉が odd man out である。
辞書の説明を見てみよう。
- (複 - men -) 1 (U C) 残り鬼(あるグループの中からコインを投げて表か裏の合わない人1人を選ぶ方法) 2 (C) 残り鬼で選ばれた人 3 (C) (一般に)仲間から孤立した人、仲間はずれの人(物) ・odd one out が性差のない言い方
(アンカーコズミカ英和辞典)
他の辞書も見ると、このほか「折り合いの悪い人」「他の人と溶け合わない人」「集団にとけ込めない人」「はみ出し者」「偏屈な人」などといった訳語が載っている。
また、この表現をタイトルにした1946年のイギリス映画(邦題「邪魔者は殺(け)せ」)、odd man in とすると「グループに属していても異質な人」を指す、といった情報を載せている辞書もある。
自分の英語学習ノートにメモしていた例をひとつ。
- On the issue of going to war, Powell was the odd man out.
(Rise of The Vulcans: The History of Bush's War Cabinet by Jim Mann)
Powell とは、ブッシュ政権で戦争に反対して孤立していたパウエル国務長官のことである。
英語圏の辞書にある説明や例文も見てみよう。man の代わりに one を優先して見出しにしているのは、時代の流れというべきか。
- the odd one out (also the odd man out)
a person or thing that is different from or kept apart from others that form a group or set:
Guess which number of the following sequence is the odd one out.
She was always the odd one out at school - she didn't have many friends.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary(
- odd one out (plural odd ones out)
1. (idiomatic) Something or someone in a group that is different or exceptional, that does not fit.
2. (idiomatic) A visual puzzle where the guesser has to choose which word/picture/symbol etc. does not fit with the others.
(Wiktionary)
上記「ケンブリッジ」は、定冠詞をつけた形で見出しにしているが、an も使えるとしている辞書もあるし、ウェブで検索すると、不定冠詞を使った実例も多数見つかる。ただ the の方が圧倒的に多い。
同義語を載せている辞書もあるが、「仲間はずれ」「変わり者」を表す言葉がいろいろあることがわかっておもしろいので、列挙してみよう。
- outsider, exception, oddity, nonconformist, maverick, individualist, misfit, fish out of water, square peg in a round hole, kook, odd fellow, odd fish, queer bird, queer duck
ところで、コインを投げる「残り鬼」についてもう少し詳しいことを知りたいと思ったが、検索のやり方がまずいのか、ウェブにそれらしい説明が見当たらない。考えてみると、「残り鬼」という日本語が私にはピンと来ないうえ、国語辞典を見ても記載がない。英日とも、どうもモヤモヤの残る言葉であった。
なお、odd を含む言い回しとして連想したのが odd job だが、これは以前取り上げたことがある(→henchman 「汚れ仕事をする手下」「取り巻き」)。また、ある数の後に -odd をつけると、「(その数)を越した」、「~あまりの」の意味になることも付記しておきたい(→数につける some、-ish と -odd)。odd number はおなじみだろう。
辞書の説明を見てみよう。
- (複 - men -) 1 (U C) 残り鬼(あるグループの中からコインを投げて表か裏の合わない人1人を選ぶ方法) 2 (C) 残り鬼で選ばれた人 3 (C) (一般に)仲間から孤立した人、仲間はずれの人(物) ・odd one out が性差のない言い方
(アンカーコズミカ英和辞典)
他の辞書も見ると、このほか「折り合いの悪い人」「他の人と溶け合わない人」「集団にとけ込めない人」「はみ出し者」「偏屈な人」などといった訳語が載っている。
また、この表現をタイトルにした1946年のイギリス映画(邦題「邪魔者は殺(け)せ」)、odd man in とすると「グループに属していても異質な人」を指す、といった情報を載せている辞書もある。
自分の英語学習ノートにメモしていた例をひとつ。
- On the issue of going to war, Powell was the odd man out.
(Rise of The Vulcans: The History of Bush's War Cabinet by Jim Mann)
Powell とは、ブッシュ政権で戦争に反対して孤立していたパウエル国務長官のことである。
英語圏の辞書にある説明や例文も見てみよう。man の代わりに one を優先して見出しにしているのは、時代の流れというべきか。
- the odd one out (also the odd man out)
a person or thing that is different from or kept apart from others that form a group or set:
Guess which number of the following sequence is the odd one out.
She was always the odd one out at school - she didn't have many friends.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary(
- odd one out (plural odd ones out)
1. (idiomatic) Something or someone in a group that is different or exceptional, that does not fit.
2. (idiomatic) A visual puzzle where the guesser has to choose which word/picture/symbol etc. does not fit with the others.
(Wiktionary)
上記「ケンブリッジ」は、定冠詞をつけた形で見出しにしているが、an も使えるとしている辞書もあるし、ウェブで検索すると、不定冠詞を使った実例も多数見つかる。ただ the の方が圧倒的に多い。
同義語を載せている辞書もあるが、「仲間はずれ」「変わり者」を表す言葉がいろいろあることがわかっておもしろいので、列挙してみよう。
- outsider, exception, oddity, nonconformist, maverick, individualist, misfit, fish out of water, square peg in a round hole, kook, odd fellow, odd fish, queer bird, queer duck
ところで、コインを投げる「残り鬼」についてもう少し詳しいことを知りたいと思ったが、検索のやり方がまずいのか、ウェブにそれらしい説明が見当たらない。考えてみると、「残り鬼」という日本語が私にはピンと来ないうえ、国語辞典を見ても記載がない。英日とも、どうもモヤモヤの残る言葉であった。
なお、odd を含む言い回しとして連想したのが odd job だが、これは以前取り上げたことがある(→henchman 「汚れ仕事をする手下」「取り巻き」)。また、ある数の後に -odd をつけると、「(その数)を越した」、「~あまりの」の意味になることも付記しておきたい(→数につける some、-ish と -odd)。odd number はおなじみだろう。
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