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lazy Susan 「食卓に置く回転台、回転テーブル」 [固有名詞にちなむ表現]

前回は Chinese rings という言葉を紹介したが、中国といえば中華料理、ということで連想した別の固有名詞にちなむ表現が lazy Susan である。テーブルに置いて使う回転盆、料理や調味料を載せてくるくる回る台を指す。

これも前回の同様、ネットで画像を探して見ていただく方が早いのだが、英語での説明を辞書から引用しよう。Lazy と大文字で始める表記もある。

- a circular piece of wood or plastic on a base that is put on a table and can be turned around so that everyone can reach the food that is on it
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary)

- a revolving tray, often divided into sections, for holding condiments, etc
(Collins English Dictionary)

最初に書いたように、食べ物を載せて回る台といえば、中華料理店で目にする、回転台がじかについているおなじみのテーブルを連想する。確かに Wikipedia の lazy Susan の項目にも、中華料理によく使われるという記述がある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Lazy_Susan

しかしネットを見ると、例の円卓テーブルは日本で考案されたという情報があった。lazy Susan が辞書の定義のようにテーブルに載せて使う単体の台を指すのであれば、両者は機能は似ているが別の物ということになりそうである。

Wiktionary には同義語が複数載っていたが、dumbwaiter とはおもしろい。直訳すれば「物言わぬウェイター」といったところか。

- A rotating tray (turntable) used on tables and counters for serving condiments or food
Synonyms
dumbwaiter, dumb-waiter, dumb waiter, self-waiting table, serviette, butler's assistant, muffin stand

なお辞書を見ると dumbwaiter をこの意味で使うのはイギリス英語で、アメリカ英語では「他の階へ食器などを運ぶエレベーター」を指すと書かれている(この小型エレベーターをイギリスでは service lift, food lift と呼ぶという)。また self-waiting table の waiting は「待つ」ではなく、「給仕をする」「仕える」の意味に取るべきだろう(参考→lady-in-waiting 「女官、侍女」 )。

興味がわくのは、なぜ Susan という名前が使われているのかということだ。しかし、これについて書いている辞書が見当たらない。上記 Wikipedia は、

- It is likely that the explanation of the term Lazy Susan, and who Susan was, has been lost to history.

と、まず白旗を掲げたうえで可能性について記述している。dumbwaiter や self-waiting table についても書かれているが、長いので引用はしないことにする。興味のある方はお読みいただきたい。

また言葉についてのサイト The Word Detective も由来について取り上げていたが、やはり明確な結論は出ていないという点では共通していた。
http://www.word-detective.com/090699.html#lazysusan

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