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Famous last words! 「そんなわけないだろ」「よくいうよ」 [単語・表現]

その昔、外国人同士の会話を近くで聞いていて出会った表現である。間違いなく "Famous last words." と言っていたが、やさしい単語ばかりなのに何のことかわからない。あとで辞書を引いて、まとまった言い回しだと知った。前回話題にしたSF小説 Redshirts にも出てきたので、取り上げてみよう。

といっても、この小説での例はそのまま書いても状況を説明しないとわかりづらいので、引用は見合わせて辞書に頼ることにしよう。

英和辞典には、「そんなばかなことあるものか」「それはどうかな」「そうでしょうとも」といった訳語が並んでいる。「相手の自信ありげな言葉に対して不信、皮肉などを表す」(ランダムハウス英和大辞典)というような補足説明もある。

しかしこれだけでは心もとないので、用例も載っている英語圏の辞書から引用しよう。最初の例文は、安倍総理が2020年オリンピック招致に向けて行ったプレゼンテーションで福島第一原発事故に言及した時のことを思い出してしまう。

- people sometimes say Famous last words! when they think somebody is being too confident about something is going to happen:
'Everything is under control.' 'Famous last words!'
(origin) This phrase refers to a collection of quotations of the dying words of famous people.
(OALD)

- Said as an ironic comment on or reply to an overconfident assertion that may well be proved wrong by events:
“I’ll be perfectly OK on my own.” “Famous last words,” she thought to herself
(Oxford Dictionaries)

- something that you say in order to emphasize that what someone said is wrong or is very likely to be wrong
James assured me it was always sunny in Italy in June. Famous last words. It rained every day of our trip.
(Cambridge Idioms Dictionary)

- I told him categorically that we could never be anything more than friends. Famous last words! Within a few months we were engaged.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary)

私自身は、こうした説明を読んで「なるほど」と思うものの、残念ながら自分から自然に口をついて出る表現ではない。単語自体はこんな簡単なのに、理解語にとどまっているわけで、外国語の難しさを痛感する。

famous last words がなぜこうした意味になるのか、上記 OALD 程度の説明ではよくわからない。The Phrase Finder というサイトの記述を見ると、有名人が亡くなるにあたって遺した、皮肉のきいた言葉を指していたのが、広い意味で使われるようになった、ということらしい。
http://www.phrases.org.uk/meanings/famous-last-words.html

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