SSブログ

golden rule 「金科玉条」「黄金律(自分がしてもらいたいと思うように他人にせよ)」 [聖書・キリスト教と英語]

前回の gold standard から golden rule を連想したので短く書いておきたい。一般的な意味で「行動や物事の基本原則」を指すほか、イエス・キリストの「山上の垂訓」に出てくる教えのひとつを指す。こちらの意味では大文字を使って the Golden Rule と表記することもある。

個人的には、前者の実例は目にしたことがあるが、後者についてははっきりとした記憶がない。私が宗教的、倫理的な内容の英語にあまり触れてこなかったことのあらわれだろうか。

辞書の説明と例文を引用しよう。

- 1 A basic principle that should be followed to ensure success in general or in a particular activity:
one of the golden rules in this class is punctuality
1.1 (often Golden Rule) The biblical rule of “do unto others as you would have them do unto you” (Matt. 7:12).

- 1. a rule of ethical conduct, usually phrased “Do unto others as you would have them do unto you,” or, as in the Sermon on the Mount, “Whatsoever ye would that men should do to you, do ye even so unto them.” Matt. 7:12; Luke 6:31.
2. any philosophy, guiding principle, or ideal of behavior, as in a discipline, pursuit, or business:
The protesters agreed that their golden rule would be “no violence.”
(Random House Unabridged Dictionary)

以前も書いたことがあるように、私は聖書といえば口語訳ではなく文語訳の方が断然好みなので、日本語もそちらから引用したい。まずは「マタイ伝」の方。

- 然れば凡て人に為されんと思ふことは、人にも亦その如くせよ。

なおこのあとに続くのは、アンドレ・ジッドの小説の題にもなった「狭き門より入れ」の教えである。

「ルカ伝」は、次のようになっている。

- なんぢら人に為されんと思ふごとく人にも然せよ。

ところで、あまたあるイエス・キリストの教えのなかで、ことさらこれが Golden Rule と呼ばれているのはどうしてなのか、そのへんはまったくわからない。宗教的、あるいは英語史的な理由が何かあるのだろうか、ご存知の方はご教示いただければ幸いである。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村← 参加中です
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...