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emphasis mine, italics mine 「傍点筆者」 [単語・表現]

先日触れたアメリカ大統領選挙のスーパーチューズデーがいよいよ当日を迎えた。結果はほどなくわかるだろう。今回は、選挙についてではなく、関連の記事を読んでいて目にとまった emphasis mine について短く書いておきたい。ある文を引用する際、強調するために太字に変えたりしたことを示す“おことわり”の言葉である。

その記事を引用しよう。

- And here's how she and Rappeport led their story: (中略) "In a sign of how gingerly Mr. Trump's opponents continue to treat him, Mr. Rubio declined to attack him aggressively on Sunday. Asked about taking a more forceful approach, Mr. Rubio would say only that Mr. Trump's lack of foreign policy knowledge was worrisome."
Emphasis mine, of course, to illustrate that Cleveland, we have a problem.
(http://www.usnews.com/opinion/blogs/robert-schlesinger/articles/2016-02-22/time-running-out-to-stop-donald-trump-from-getting-the-2016-gop-nomination)

太字になっているところは原文ではそうなってはおらず、この記事の筆者が意図してそうしたことを Emphasis mine. で表しているわけである。emphasis added という言い方もあるようだ。

私はこのブログで単語表現の実例を引用する際、太字にして強調することが多いが、もちろん原文ではそうなってはいない。そしていつも emphasis mine とは断っていないので、ルールから外れた邪道のやり方ということになる。まあシロウトということでお許しいただきたい。

もうひとつ、硬い英文をよく読む人は(別に硬くなくてもいいのだが) italics mine という表現にも見覚えがあるかもしれない。こちらは原文を斜字のイタリック体に変えて強調したことを示している。

ここまで書いて、ふと下線を付加して強調した場合は同じ流儀で underline mine でいいのか、と考えてインターネットを検索したら、それで問題ないようである。

日本語では、テンテンをつけて強調するやり方が伝統的なので、さしずめ「傍点筆者」にあたる英語といえばいいだろうか。

こうしたことは、言葉そのものは難しくも何ともないが、何と言えばいいのかと辞書で調べても、意外と見つけられないのではないかと思ったので、あえて取り上げてみたしだいである。

ついでだが、原文が言葉としてはおかしい点があるものの、そのまま引用したことを示す言葉が sic である。ふつう問題の言葉のあとにカッコに入れて書く。thus, so を意味するラテン語ということだが、日本語なら「ママ」という用語にあたる。

上に引用した文章では、最後のところにある Cleveland の前に前置詞を入れなくてもいいのだろうかと思ったが、(sic) をつけるべきかどうかがわかるほどの英語力は私にはないので、そのままにしてある。

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