conventional beauty 「いわゆる美人タイプ」 [単語・表現]
日本で起きたイギリス人女性失踪事件についてのノンフィクション People Who Eat Darkness で拾った表現をこのところ取り上げている。この本は、ルーシー・ブラックマンさんの東京での生活の描写から始まる。
彼女は、一緒にイギリスからやってきた親友と同居しているが、その親友について conventional を beauty と組み合わせて使っていて、おもしろいと思った。
- The brown-haired girl on the other mattress, Lucie's best friend, Louise Phillips, is far more of a conventional beauty; slim, small, pert-featured. But for most of the time, to other people at least, Lucie communicates a confidence and an ease.
(People Who Eat Darkness by Richard Lloyd Parry)
conventional は基本レベルの単語だが、「昔からずっと受け継がれている」「世間が認めて誰もが受け入れている」といったことを示し、conventional wisdom といえば「昔から皆が受け入れている考え方」「社会通念」「常識」という意味でよく使われる。
そうした、ある種の安定感を伴う一方、それと表裏一体をなすかのように、「型にはまった」「面白味に欠ける」というようなニュアンスも持っている。
上記の引用部分については、容姿だけを取れば誰もが親友に軍配をあげるだろうが、外見に限らない全体的な印象はルーシーの方が勝っていた、ということが、この前後に書かれている内容からもうかがえる。そうしたことを伝えるうえで conventional は効いていると感じた。
conventional beauty という決まった表現としては辞書に載っていないようだが、ネットで検索するとこの組み合わせはかなりのヒットがあった。
そのうちのひとつは、イギリスの女優ナタリー・ドーマー Natalie Dormer が言ったという次の言葉である。
- I know I'm not a conventional beauty. You can read a lot of painful things on the Internet, which criticise you aesthetically - but as far as I'm concerned, that's not what an actress is.
そして想像した通り、unconventional beauty という言葉も検索すると次々と出てきた。その数はむしろ un- なしを上回っているようなのは、個性的な方が完全無欠の美女よりも魅力を感じさせ、関心をそそることが多々あるという世の習い(conventional wisdom)の反映だろうか。そして見出し語としている辞書があったのも、こちらの方だった。
- someone who is not considered beautiful but looks pretty gorgeous in their own unique way
a person may not be very beautiful lookswise, but maybe very charming, she's referred to as an unconventional beauty
(Urban Dictionary)
過去の参考記事:
・Taste is in the eye of the beholder 「好みは人さまざま」
彼女は、一緒にイギリスからやってきた親友と同居しているが、その親友について conventional を beauty と組み合わせて使っていて、おもしろいと思った。
- The brown-haired girl on the other mattress, Lucie's best friend, Louise Phillips, is far more of a conventional beauty; slim, small, pert-featured. But for most of the time, to other people at least, Lucie communicates a confidence and an ease.
(People Who Eat Darkness by Richard Lloyd Parry)
conventional は基本レベルの単語だが、「昔からずっと受け継がれている」「世間が認めて誰もが受け入れている」といったことを示し、conventional wisdom といえば「昔から皆が受け入れている考え方」「社会通念」「常識」という意味でよく使われる。
そうした、ある種の安定感を伴う一方、それと表裏一体をなすかのように、「型にはまった」「面白味に欠ける」というようなニュアンスも持っている。
上記の引用部分については、容姿だけを取れば誰もが親友に軍配をあげるだろうが、外見に限らない全体的な印象はルーシーの方が勝っていた、ということが、この前後に書かれている内容からもうかがえる。そうしたことを伝えるうえで conventional は効いていると感じた。
conventional beauty という決まった表現としては辞書に載っていないようだが、ネットで検索するとこの組み合わせはかなりのヒットがあった。
そのうちのひとつは、イギリスの女優ナタリー・ドーマー Natalie Dormer が言ったという次の言葉である。
- I know I'm not a conventional beauty. You can read a lot of painful things on the Internet, which criticise you aesthetically - but as far as I'm concerned, that's not what an actress is.
そして想像した通り、unconventional beauty という言葉も検索すると次々と出てきた。その数はむしろ un- なしを上回っているようなのは、個性的な方が完全無欠の美女よりも魅力を感じさせ、関心をそそることが多々あるという世の習い(conventional wisdom)の反映だろうか。そして見出し語としている辞書があったのも、こちらの方だった。
- someone who is not considered beautiful but looks pretty gorgeous in their own unique way
a person may not be very beautiful lookswise, but maybe very charming, she's referred to as an unconventional beauty
(Urban Dictionary)
過去の参考記事:
・Taste is in the eye of the beholder 「好みは人さまざま」
People Who Eat Darkness: Murder, Grief and a Journey into Japan's Shadows
- 作者: Richard Lloyd Parry
- 出版社/メーカー: Vintage Books
- 発売日: 2012/03/05
- メディア: ペーパーバック
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