a patch of blue sky 「雲の晴れ間」 [注意したい単語・意外な意味]
前回の pocket 「周囲と異なる地域」からの連想で patch を取り上げたい。「パッチ」としてやはり日本語になっている単語だが、「他と異なって見える箇所」「周りとは色が違う部分」を指すのに使える。
patch にこうした意味があると知ったのは、何かで a patch of blue sky という表現を目にしたからだ。自分の英語学習ノートを見直したが、実例はメモしていなかった。しかし鮮やかな印象とともにこの言い回しが記憶に残ったのは確かだ。
ひとつにはビジュアル的な鮮やかさで、「雲の晴れ間」というか、雲間の限られた範囲から青々とした空が見える様子が目に浮かぶような描写だったからだ。
もうひとつは、patch は「継ぎ当て」あるいは「ばんそうこう」や「眼帯」など、周りの部分にかぶさっているというイメージを持っていたため、雲の切れ間という、かぶさるのとは逆に見える状態にも使えることが私には新鮮に思えたのだった。
実例のメモがないので、辞書にあった用例をひとつ引用すると、
- There's a patch of blue sky between the clouds.
雲の切れ間に青空がのぞいた
(ジーニアス英和辞典)
さらに辞書を読むと、「継ぎ当て」の他に、周囲とコントラストをなすような異なる部分を指すのに使えることがわかる。手持ちの辞書から、「こういうふうに使えるのか」と思った用例を列挙しよう。
- blue patches in the sky
ところどころに見える青空(雲の切れ間)
- a black cat with a white patch on its back
背中に白の斑点のある黒ネコ
(アプローチ英和辞典)
- a patch of white on a dog's neck
犬の首の白いぶち
- patches of light on the floor
日光が差し込んで床の上に点々とできた光の斑点
(スーパーアンカー英和辞典)
- He could see patches of fog in the valley below.
下の谷間の所々にかかっている霧が見えた
- Patches of oil floated on the water.
水の上に点々と油の膜が浮かんでいた
- She slipped on a patch of ice and broke her hip.
凍っているところですべって腰骨を折った
- His hair was combed sideways [forward] to cover a bald patch.
頭のはげたところを隠すように髪を横[前方]にくしでなでつけていた
(新編英和活用大辞典)
- A patch on a surface is a part of it which is different in appearance from the area around it.
...the bald patch on the top of his head
There was a small patch of blue in the grey clouds.
(Concise Oxford Dictionary)
また「土地の一区画」についてつかうこともできる。私が学習ノートにメモしていたのは、あるノンフィクションで目にしたこちらの例だった。
- On a closed patch of desert in early summer, the U.S. government built a house for Osama bin Laden.
(Barton Gellman: Angler)
なお形容詞の patchy は「継ぎはぎの」「寄せ集めの」「まだらになった」「不統一な」といった意味になる。
ついでだが、雲と陽光から Every cloud has a sliver lining. という言葉を連想したが、この sliver lining という表現についてずっと前に取り上げたことがある(→こちら)。
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patch にこうした意味があると知ったのは、何かで a patch of blue sky という表現を目にしたからだ。自分の英語学習ノートを見直したが、実例はメモしていなかった。しかし鮮やかな印象とともにこの言い回しが記憶に残ったのは確かだ。
ひとつにはビジュアル的な鮮やかさで、「雲の晴れ間」というか、雲間の限られた範囲から青々とした空が見える様子が目に浮かぶような描写だったからだ。
もうひとつは、patch は「継ぎ当て」あるいは「ばんそうこう」や「眼帯」など、周りの部分にかぶさっているというイメージを持っていたため、雲の切れ間という、かぶさるのとは逆に見える状態にも使えることが私には新鮮に思えたのだった。
実例のメモがないので、辞書にあった用例をひとつ引用すると、
- There's a patch of blue sky between the clouds.
雲の切れ間に青空がのぞいた
(ジーニアス英和辞典)
さらに辞書を読むと、「継ぎ当て」の他に、周囲とコントラストをなすような異なる部分を指すのに使えることがわかる。手持ちの辞書から、「こういうふうに使えるのか」と思った用例を列挙しよう。
- blue patches in the sky
ところどころに見える青空(雲の切れ間)
- a black cat with a white patch on its back
背中に白の斑点のある黒ネコ
(アプローチ英和辞典)
- a patch of white on a dog's neck
犬の首の白いぶち
- patches of light on the floor
日光が差し込んで床の上に点々とできた光の斑点
(スーパーアンカー英和辞典)
- He could see patches of fog in the valley below.
下の谷間の所々にかかっている霧が見えた
- Patches of oil floated on the water.
水の上に点々と油の膜が浮かんでいた
- She slipped on a patch of ice and broke her hip.
凍っているところですべって腰骨を折った
- His hair was combed sideways [forward] to cover a bald patch.
頭のはげたところを隠すように髪を横[前方]にくしでなでつけていた
(新編英和活用大辞典)
- A patch on a surface is a part of it which is different in appearance from the area around it.
...the bald patch on the top of his head
There was a small patch of blue in the grey clouds.
(Concise Oxford Dictionary)
また「土地の一区画」についてつかうこともできる。私が学習ノートにメモしていたのは、あるノンフィクションで目にしたこちらの例だった。
- On a closed patch of desert in early summer, the U.S. government built a house for Osama bin Laden.
(Barton Gellman: Angler)
なお形容詞の patchy は「継ぎはぎの」「寄せ集めの」「まだらになった」「不統一な」といった意味になる。
ついでだが、雲と陽光から Every cloud has a sliver lining. という言葉を連想したが、この sliver lining という表現についてずっと前に取り上げたことがある(→こちら)。
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