a shot in the arm ~コロナワクチンの接種始まる [ニュースと英語]
前回は新型コロナウイルスにからんで shot 「注射」を利用した言葉遊びの記事タイトルをいくつか紹介したが、私が連想したのは a shot in the arm という表現だ。
文字通りには「腕への注射」だが、比喩的に「元気の素」「カンフル剤」という意味でも使われるので、これをコロナ禍やワクチン接種に使った例があるに違いないと思った。
検索してみたらいくつも見つかったのは予想通りだったが、そのひとつはイギリスのジョンソン首相が去年12月、ワクチン接種の開始に際して使ったものだったのでちょっと驚いた、というより笑いたくなった。ジョンソン氏の顔を思い浮かべて、何だが”おやじギャク”のように感じてしまったのである。
- The prime minister, Boris Johnson, called the start of the Pfizer Covid-19 vaccination rollout a "tremendous shot in the arm for the entire nation".
("Covid-19: The day of the UK's 'tremendous shot in the arm'" BBC December 8, 2020)
英語圏のオンライン辞書から語義や例文を引用しよう。
- something that has a sudden and positive effect on something, providing encouragement and new activity:
Fresh investment would provide the shot in the arm that this industry so badly needs.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary)
- A shot in the arm is something that gives help and encouragement at a time when it is needed.
Having a member of the royal family taking part in the sport has provided a massive shot in the arm.
Last weekend's Gold Coast Boat Show has proved a shot in the arm for the marine industry.
(Collins COBUILD Idioms Dictionary)
イディオム類について説明するサイト The Phrase Finder によると、この表現が比喩的に使われた実例として活字でさかのぼれるのは、1916年のメーン州の新聞だといい、そう古い用法ではないことになる。引用ばかりになるので引き写さないが、興味のある方は下記を参照していただきたい。
https://www.phrases.org.uk/meanings/318925.htm
なお、「元気づけになるドリンクやアルコール類」を表すのに pick-me-up という単語がある。また tonic も強壮剤のほか、肉体的・精神的に元気づけとなる事柄に比喩的に使うことができる。
日本でのコロナウイルスワクチンの接種がようやく始まった。先進国の中では遅れているなどといった批判もあるが、ここはトンネルの向こうにようやく光が見えてきたものと前向きに考えたいと思う。
・・・と一応書き終わって、ふと念のため自分のこのブログを検索してみたら、a shot in the arm も pick-me-up も、すでに過去に取り上げていることがわかった。
書いたものを”ボツ”にするのももったいないのでアップすることにしたが、気づかなかったのでガクッとしたのも確かで、何か「景気づけ」が欲しい気分である。
過去の関連記事:
・東京五輪は日本のカンフル剤になるか (a shot in the arm)
・pep, pepper, ginger, pep talk, pick-me-up
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文字通りには「腕への注射」だが、比喩的に「元気の素」「カンフル剤」という意味でも使われるので、これをコロナ禍やワクチン接種に使った例があるに違いないと思った。
検索してみたらいくつも見つかったのは予想通りだったが、そのひとつはイギリスのジョンソン首相が去年12月、ワクチン接種の開始に際して使ったものだったのでちょっと驚いた、というより笑いたくなった。ジョンソン氏の顔を思い浮かべて、何だが”おやじギャク”のように感じてしまったのである。
- The prime minister, Boris Johnson, called the start of the Pfizer Covid-19 vaccination rollout a "tremendous shot in the arm for the entire nation".
("Covid-19: The day of the UK's 'tremendous shot in the arm'" BBC December 8, 2020)
英語圏のオンライン辞書から語義や例文を引用しよう。
- something that has a sudden and positive effect on something, providing encouragement and new activity:
Fresh investment would provide the shot in the arm that this industry so badly needs.
(Cambridge Advanced Learner's Dictionary)
- A shot in the arm is something that gives help and encouragement at a time when it is needed.
Having a member of the royal family taking part in the sport has provided a massive shot in the arm.
Last weekend's Gold Coast Boat Show has proved a shot in the arm for the marine industry.
(Collins COBUILD Idioms Dictionary)
イディオム類について説明するサイト The Phrase Finder によると、この表現が比喩的に使われた実例として活字でさかのぼれるのは、1916年のメーン州の新聞だといい、そう古い用法ではないことになる。引用ばかりになるので引き写さないが、興味のある方は下記を参照していただきたい。
https://www.phrases.org.uk/meanings/318925.htm
なお、「元気づけになるドリンクやアルコール類」を表すのに pick-me-up という単語がある。また tonic も強壮剤のほか、肉体的・精神的に元気づけとなる事柄に比喩的に使うことができる。
日本でのコロナウイルスワクチンの接種がようやく始まった。先進国の中では遅れているなどといった批判もあるが、ここはトンネルの向こうにようやく光が見えてきたものと前向きに考えたいと思う。
・・・と一応書き終わって、ふと念のため自分のこのブログを検索してみたら、a shot in the arm も pick-me-up も、すでに過去に取り上げていることがわかった。
書いたものを”ボツ”にするのももったいないのでアップすることにしたが、気づかなかったのでガクッとしたのも確かで、何か「景気づけ」が欲しい気分である。
過去の関連記事:
・東京五輪は日本のカンフル剤になるか (a shot in the arm)
・pep, pepper, ginger, pep talk, pick-me-up
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