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To think that ...「まさか!」 (ビリー・ジョエル「ベイビー・グランド」) [音楽と英語]

このところ多忙で英語に触れる機会が減っているので、手製の学習ノートをひっくり返して、過去に読んだ本からメモしていた表現について書くことでお茶を濁すことにする。先日 Jaws of Life という言葉を取り上げた際に実例を引用したビリー・ジョエルの伝記から、今回は To think that ... という表現を紹介したい。

「~を考えてみると」と訳したくなるが、that 以下の事柄についての感嘆や驚きを表す表現である。「~するとは驚きだ」「まさか~しようとは」「何ともはや」といった感じだろう。

ビリー・ジョエルの本では、尊敬するレイ・チャールズ Ray Charles と共演することになった時の驚きと感激をビリー自身が次のように語っている。

- “To think that he and I would one day perform a duet together,” says Billy, “a song I’d written for him, ‘Baby Grand’—that would have been beyond imagining for me back in the sixties. For starters, I’ve never thought I had a good voice. I can be objective about it."
(Billy Joel: The Definitive Biography by Fred Schruers)

英語圏の辞書から意味と例文を引用しよう。that は省略したり、代わりにカンマを使ったりすることもある。

- used to show that you are surprised or shocked by something
To think that my mother wrote all those books and I never know!
(OALD)

- To think (that) he lied to you!
To think, all we needed to do was to wait a few more days.
(Merriam-Webster.com)

余談だが、ビリー・ジョエルの本からの引用に出てくる「ベイビー・グランド」とは、レイ・チャールズとのデュエットのためにビリーが書いた曲だが、聴いて一発で好きになってしまった。なお baby grand とは「小型のグランドピアノ」という意味で、私はこの曲で知った言葉だ。



歌詞も素晴らしいし、英語も聞き取りやすい。そしてビリーが霞んでしまうほどのレイ・チャールズの歌唱はやっぱり凄いと思ってしまう。

この曲は、私が社会人になって少し経った頃に発表された「ザ・ブリッジ」 The Bridge に収められているが、このアルバムのリリース後、ビリーは徐々に創作活動が衰えていく。

逆にいうと、これに先立つビリーの全盛期は私の高校~大学時代とぴたりと重なり、私の中ではこのアルバムでそれが終わりを告げた形となっている。その意味でも私にとって思い出深い作品である。

ザ・ブリッジ

ザ・ブリッジ

  • アーティスト: ビリー・ジョエル
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/05/24
  • メディア: CD


Billy Joel: The Definitive Biography

Billy Joel: The Definitive Biography

  • 作者: Schruers, Fred
  • 出版社/メーカー: Crown
  • 発売日: 2015/11/17
  • メディア: ペーパーバック



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