vox pop 「街の声」「街頭インタビュー」 [ラテン語・外来語]
朝日新聞の「天声人語」は、"Vox Populi, Vox Dei" という題で英訳され、紙上やサイトで読むことができる。このラテン語を縮めて、「街の声」「街頭インタビュー」という意味で使われる単語が vox pop である。
「消えたズボン」裁判と pants さまざま [単語・表現]
極端な例をもとに物事を一般化するのは慎まなくてはならないが、こんなニュースに触れると、やはりアメリカの社会はどこか病んでいるのではと思ってしまう。クリーニングに出したズボンを紛失されたからと店を訴えた損害賠償の判決が先日あったが、70億円近くに相当する請求額に驚き、しかも訴えを起こしたのが法を司る判事と知って、さらにびっくりだ。
「やられ役」を英語で何という? [和英表現]
ドラマでは、危険な状況に置かれた主要登場人物が死んでしまっては話が続かない。SFドラマ「スター・トレック」の最初のシリーズでは、突発的な危機の際もレギュラー出演者たちは無事で、命を落とすのは見慣れない乗組員、というパターンがみごとに定型化していた。エキストラ俳優演じる名もない乗組員が出てくると、ああこれは「やられ役」だな、とわかってしまうわけだ。
タグ:スター・トレック
Beam me up, Scotty! [スター・トレック]
TVドラマ「スター・トレック」の有名なセリフのひとつに、"Beam me up, Scotty." がある。アメリカでは、ファン以外にも広く知られているようで、辞書にも収録されている。
ところが前回書いた「カサブランカ」や「シャーロック・ホームズ」の例と同様、ドラマの中でこれと同じ形で使われたことは、実は一度もないのだそうだ。
ところが前回書いた「カサブランカ」や「シャーロック・ホームズ」の例と同様、ドラマの中でこれと同じ形で使われたことは、実は一度もないのだそうだ。
タグ:翻訳・誤訳 =英語文化のトリビア
実在しない名セリフ (映画「カサブランカ」など) [英語文化のトリビア]
海外テレビドラマのタイトルに学ぶ英語 [スター・トレック]
「ハムレット」の名セリフの訳 [翻訳・誤訳]
「ワトソン」か「ワトスン」か~「慣用表記」とはいうものの… [発音]
前回は、シャーロック・ホームズの小説「緋色の研究」の原題にある study をめぐって、慣用的な訳の「研究」と違う「習作」という解釈があることについて書いたが、「慣用」といっても、ひとつに定まっていない場合があるのでやっかいなこともある。ホームズの友人で物語の語り手の Dr. Watson の表記がいい例である。
「緋色の研究」(あるいは「習作」)のこと [シャーロック・ホームズ]
前回、「エチュード」(練習曲)というCDを取り上げたが、フランス語に由来する etude と同じ意味を持つのが study だ。この単語は、美術の「習作」をも意味する。これで連想するのが、シャーロック・ホームズが初めて登場したコナン・ドイルの小説 "A Study in Scarlet" である。
タグ:翻訳・誤訳
「エチュード」(三浦友理枝) [ジャズ・クラシック]
日本語の定冠詞?「ザ」をめぐる駄考 [映画・ドラマと英語]
先日、「ザ・ホワイトハウス」という海外ドラマにからんだ英単語を取り上げたが、この邦題にある「ザ」は、考えてみるとちょっと面白い言葉だ。
かつて日本人は、「ザ」に、何となく英語っぽい、外国っぽいものを感じたのだと思う。「ザ」をつければ、(死語で恐縮だが)「舶来もの」っぽくなる、つまりは、カッコいいという印象を与えることができる、とも考えていたのではないか。そんなことから、英語と直接の関係がなくとも、「ザ・~」という呼び方が日本語でもよく使われるようになったのだろう。
かつて日本人は、「ザ」に、何となく英語っぽい、外国っぽいものを感じたのだと思う。「ザ」をつければ、(死語で恐縮だが)「舶来もの」っぽくなる、つまりは、カッコいいという印象を与えることができる、とも考えていたのではないか。そんなことから、英語と直接の関係がなくとも、「ザ・~」という呼び方が日本語でもよく使われるようになったのだろう。
タグ:日本語
It's all yours. [辞書に載っていない表現]
このところ you について書いている流れで、今回は yours が出てくるこのフレーズを取り上げてみよう。これも辞書では見つからなかったが、活字がきっかけだった前回の表現と違って、ネイティブスピーカーから言われて覚えたものだ。
You and your ...「もうたくさんだ」「またかよ」 [注意したい単語・意外な意味]
村上春樹の「総称のyou」論 [文法・語法]
l と r の誤りを表す単語 [発音]
前回、sh と s の音の違いに関係する shibboleth という単語について書いたが、日本人にとって区別の苦手な音といえば、何と言っても l と r だろう。しかし、これらの音に問題を抱えるのは、日本人だけに限ったことではないらしく、ある時、こうした発音の誤りを表す英単語があることを知った。lallation, lambdacism, rhotacism がそれである。
shibboleth~sh音を発音できない外国人 [聖書・キリスト教と英語]
このところ聖書にからんで書いてきたつながりで、今回は、旧約聖書にからむ shibboleth を取り上げてみたい。TVドラマの「ザ・ホワイトハウス」 The West Wing にも出てくるものだ。
「バベルの謎」 [読んだ本]
「ミステリのように読める、スリリングな一般教養書」といった、カタカナまじりの下手な宣伝文句が頭に浮かんだほど面白く、一気に読んでしまった。
タグ:聖書
定冠詞をつける国名 (the Congo など) [英語のトリビア]
前回、オランダの都市ハーグは The Hague になると書いたが、国の名前にも定冠詞がつくものがある。文法書を見ると、国名の一部に普通名詞が使われている場合、あるいは複数形の場合に the がつくと説明されているが(the United States など)、そのことではない。
定冠詞がつく The Hague をめぐるあれこれ [文法・語法]
前回紹介した「英語の冠詞ドリル」は、単数形の場所の名前には定冠詞がつかないと説明したうえで、例外として the Hague (国際司法裁判所のあるオランダの都市)をあげている。私の持っている「レクシス英和辞典」には、この都市名について、興味深い表記の不統一がある。
「英語の冠詞ドリル」 [辞書・学習参考書]
「雄鶏の尾」ではない rooster tail [音楽と英語]

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