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英訳「奥の細道」を読む~月日は百代の過客 [日本の文化]

先日、ドナルド・キーンによる芭蕉の「奥の細道」の英訳を手に入れ、他の翻訳とも比較しながら読んでいきたい、と書いた。そこで、かの有名な冒頭「月日は百代の過客」のくだりを読み比べてみた。

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日本語が変わってきている? [日本語]

新聞でも取り上げられていたが、先日発表された文化庁の「国語に関する世論調査」を面白く読んだ。特に慣用句については、正しい用法が少数派になっているものがあり、そのいくつかは多分遠くない将来、誤っている方が正しくなるのだろう。もしかしたら日本語が変わりつつある過程に立ち会っているのかもしれない、とも思う。

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一敗地にまみれる bite the dust [単語・表現]

前回書いた bite more than you can chew からさらなる連想で、bite the dust を取りあげよう。その昔、クイーンの名曲「地獄へ道づれ」 Another One Bites the Dust で覚えたが、印象づけられたのはそう前のことではない。たまたま相撲の2か国語中継をつけていたら、人気力士が敗れた時にアナウンサーが叫んだのが、この表現だった。

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「高望みする」と「青天井」 [単語・表現]

前回 reach for the stars を取り上げたが、連想で ask [cry] for the moonbite off more than you [one] can chew さらには The sky is the limit. といった表現が頭に浮かんだので、辞典の説明をまとめて抜き書きしておこう。

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reach for the stars は「高望みする」か [注意したい単語・意外な意味]

誤用かもしれない astronomical chance の実例について前回取り上げたが、ここから連想した表現がある。star という単語が使われているが、私は最初に日本語に沿って誤ったイメージで記憶し、後に unlearn するはめになった。reach [shoot] for the stars というイディオムがそれである。

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astronomical の謎 [注意したい単語・意外な意味]

mathematical chance は、面白いことに「ありそうにない」という意味になると前回書いたが、astronomical を使って同じようなことを表現したと思われる例をいくつか見つけた。しかし辞書にはそうした定義は出ていないし、どうも誤用ではないかとも考えられ、ちょっと不思議な実例である。

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「数学の」ではない mathematical [注意したい単語・意外な意味]

意外な意味を持つといえそうな学問系の単語として前回 scientific を取り上げたが、もうひとつ、mathematical について書きたい。「数学の」の他、「厳密な」「非常に正確な」「確かな」などは想像の範囲内だが、さらに一見逆のようにも思える「ありそうにない」という意味もあるのだ。

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「科学の」ではない scientific [注意したい単語・意外な意味]

前回のような意外な意味を持つ形容詞といえば、以前 philosophical をあげたことがあるが、学問系の面白い単語は他にもある。例えば scientific を英和辞典で引くと、「系統立った」「厳正な」、さらには「(競技者が)専門的な技術を持つ」「(わざが)巧みな」とある。

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「仮の」ではない tentative [注意したい単語・意外な意味]

前回の jealous もそうだが、単語は最初に覚えた意味にいつまでも縛られることがあるのでやっかいだ。今回取り上げる tentative も、私は目にすると今でも「試験的な」「暫定的な」「仮の」といった訳語がまず頭に浮かび、そうした呪縛の強さを思い知る。

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「嫉妬深い」ではない jealous [注意したい単語・意外な意味]

先日、単純に「ロマンチック」といえない romantic について取り上げたが、男女関係には嫉妬もからむ。そこで jealous である。この単語を「嫉妬深い」「ねたんで」といった訳語だけで覚える人もいるのではと思うが、この他、一見まったく異なるような意味もあるので注意が必要である。

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タグ:翻訳・誤訳
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「ロマンチック」ではない romanticize [注意したい単語・意外な意味]

「ロマンチック」と訳したくない romantic について触れたので、蛇足かもしれないが romanticize について短く書く。「ロマン化する」「空想的に見る」といった訳しか書いていない英和辞典もあり、ちょっと不満を感じるからである。

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タグ:辞書
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続・romantic は「ロマンチック」か? [注意したい単語・意外な意味]

前回の続きである。私が romantic に注意するようになったのは、その昔、ある小説の翻訳を読んでいたら、性的関係があることが明らかな男女を「ロマンチックな関係」としていたところがあり、ちょっとひっかかったからだ。文脈や雰囲気からも、その2人の間柄を表すのに国語辞典的な意味での「ロマンチック」を使うのはどうもふさわしくないのでは、と考えた。

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romantic は「ロマンチック」か? [注意したい単語・意外な意味]

先日、「東海道」や「奥の細道」を取り上げたらドイツの「ロマンチック街道」を連想したので、ついでに romantic について書くことにする。この単語を男女関係に使った場合、「ロマンチック」という日本語をそのままあてはめていいものだろうか。

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タグ:カタカナ語
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英訳「奥の細道」 [日本の文化]

英文収録 おくのほそ道 (講談社学術文庫)

英文収録 おくのほそ道 (講談社学術文庫)

  • 作者: 松尾 芭蕉
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/11
  • メディア: 文庫

ドナルド・キーン氏が訳した英文「おくのほそ道」が文庫化されているのを見つけ、さっそく購入した。奥付を見ると出版されたのは1年前だが、これまで気がつかなかった。古典はからきし駄目な私だが、この名作は例外的に心ひかれる作品であることは、以前ちょっと書いたことがある

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タグ:翻訳・誤訳
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「中世の東海道をゆく」 [日本の文化]


中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景 (中公新書)

中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景 (中公新書)

  • 作者: 榎原 雅治
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 新書

最近の新書は、「手軽に読める」というべきか、「お手軽な内容」というべきか、そんな傾向を強めているように思う。この本も、古典などを引用して古き日本に読者をいざなう、といった肩の凝らない内容を想像して手に取ったが、いい意味で裏切られた。小さいが中身の詰まった、かつての新書を彷彿とさせる、読みごたえのあるものだった。

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「1984」(ヴァン・ヘイレン) [音楽と英語]


1984(紙ジャケ)

1984(紙ジャケ)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/04/23
  • メディア: CD

前回、ジョージ・オーウェルについて書いていたら、ヴァン・ヘイレン Van Halen の「1984」を連想したのでCD店に行ってみた。するとこのアルバムが紙ジャケットで再リリースされていたので、思わず買ってしまった。私が大学生の時にヒットしたもので、あれからもう二十数年も経ってしまったわけだ。

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ジョージ・オーウェルの英語指南 [英語学習]

George Orwell の作品といえば、「動物農場」や「1984年」のほか、エッセイをいくつか読んだことがある。ほとんどは翻訳であるが、原文で読む場合は、前回触れた「象を撃つ」 Shooting an Elephant のような短い作品の方がとっつきやすそうだ。

とりわけ英語学習者にとって、彼の "Politics and the English Language" は興味深く読めると思う。

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see the elephant の謎 [単語・表現]

前回取り上げた shoot the bull から連想したのが、ジョージ・オーウェル George Orwell がビルマ(現ミャンマー)での体験を描いたエッセイ「象を撃つ」 Shooting an Elephant である。もしかしてこうしたイディオムがあるのではと思って辞書を見た。その考えははずれだったが、かわりに see the elephant という表現が目にとまった。

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「井戸端会議」あれこれ [和英表現]

前回の shoot the breeze と同じ意味を持つのが shoot the bull である。この bull は「むだ話」「ナンセンス」と取ったほうがしっくりくるように思う。bullshit から来たのかと思ったが、「ジーニアス大英和辞典」には「古フランス語 boule (ばかばかしい冗談)より」とあって、牛の bull とは由来が違うらしい。

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油を売る shoot the breeze [単語・表現]

shoot が使われている言い回しとしてもうひとつ、shoot the breeze という表現があったのを思い出した。「無駄話をする、おしゃべりをする」といった意味である。

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