「靴投げ」と bookend [ニュースと英語]
前回同様、TIME 誌の最新号から取り上げる。先日イラクを訪問したブッシュ大統領が、地元記者から靴を投げつけられたという騒動を取り上げた記事に、次のようなくだりがあった。
この bookend という単語、文脈から意味の想像はつくが、こんな風にも使われるのだな、と思う。次のような定義が辞書で見つかったが、名詞の「ブックエンド」くらいしかあげていない英英、英和もいくつかあった。動詞として使われるようになったのはそう昔のことではないのだろうか。
When the next history of Iraq is written, the chapter on the stormy years following the U.S. invasion will be bookended by two iconic images: one of elated Iraqis in Firdos Square in 2003 raining their loafers and boots on a fallen statue of Saddam Hussein, and the other of President George W. Bush ducking flying footwear at a 2008 Baghdad press conference during the last official visit of his term. (http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1867114,00.html)
この bookend という単語、文脈から意味の想像はつくが、こんな風にも使われるのだな、と思う。次のような定義が辞書で見つかったが、名詞の「ブックエンド」くらいしかあげていない英英、英和もいくつかあった。動詞として使われるようになったのはそう昔のことではないのだろうか。
put into writing, put into words [ニュースと英語]
「タイム」誌の "Person of the Year" はオバマ氏だった。アメリカで大統領選挙がある年は、そうでなくても勝者が選ばれる傾向にあるが、とりわけ今回は「やはり」という感じである。一部買ってきたが、長い特集でもあり、まだちゃんと読んではいない。ということで、"Person of the Year" 以外で目についたことについて書く。
giddyup (続・ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」) [音楽と英語]
前回取り上げたルロイ・アンダーソンの「そりすべり」は、のちに歌詞がつけられてクリスマスソングの定番となったが、英語の音の面で印象的なのは、"giddyup" と繰り返される部分だ。
ルロイ・アンダーソンの「そりすべり」 [ジャズ・クラシック]
街を歩いていたら、この時期の定番の曲「そりすべり」 Sleigh Ride が聞こえてきた。今年もいよいよクリスマスなのだな、と思う。作曲した Leroy Anderson の名は誰もが知っているとはいえないだろうが、誰でも知っているであろう、親しみやすい数々の作品を生み出した。
タグ:クリスマス
straight arrow [単語・表現]
ウォーターゲート事件の内部告発者「ディープ・スロート」が亡くなったことを前回取り上げたが、「ワシントン・ポスト」紙の追悼記事にあった straight arrow という表現について短く書いておきたい。
タグ:アメリカ政治
「ディープ・スロート」の死 [ニュースと英語]
Deep Throat が亡くなった。ウォーターゲート事件でニクソン大統領が辞任するきっかけをつくった内部告発者である。ケネディ大統領暗殺の真相などと並ぶ、アメリカ現代史の謎のひとつだっただけに、数年前に正体が明らかになった時は驚いた。これについては、以前ここで何回か書いたこともある。
brown-water navy [ニュースと英語]
CNNをつけっぱなしにしたまま部屋でくつろいでいたら、"brown-water navy" という言葉が耳に飛び込んできた。blue water, blue-water は知っているが、brown を使うものもあるのか、と思わず身を起して画面を見た。
閣僚の「身体検査」の英訳 [和英表現]
再び、少し前に読んだオバマ氏についての英文から。副大統領候補の選考を描いた Newsweek 誌の記事である。この部分を読んで頭に浮かんだのは「身体検査」という日本語だ。もちろん文字通りの意味ではなく、日本の首相が閣僚候補者に対し、不祥事の火種がないかを確かめる事前の身辺調査のことである。
Admirable Crichton と admiral のことなど [固有名詞にちなむ表現]
前回は作家のマイクル・クライトンについて書いたが、何の気なしにこの姓を辞書で引いたら James Crichton という16世紀のスコットランド人について載っていた。versatile な人物で、"the Admirable Crichton" と呼ばれていたという。「リーダーズ英和辞典」によれば、Admirable Crichton は「多芸多才の人」を指すそうだ。
タグ:=英語文化のトリビア 辞書
マイクル・クライトンを悼む [読書と英語]
少し前になるが、「ジュラシック・パーク」の原作者で、TVドラマ「ER」の制作にも関わっていた作家マイクル・クライトンが亡くなった。まだ66歳、現役で新作の発表を続けていただけに驚いた。オフィシャルサイトにも "Best-selling author Michael Crichton died unexpectedly" とある。
http://www.michaelcrichton.net/
私が最初に彼の作品を読んだのは中学生の時、「アンドロメダ病原体」が最初だった。いま風にいえば「バイオハザード」ものの先駆的な小説とでもいえばいいだろうか。
http://www.michaelcrichton.net/
私が最初に彼の作品を読んだのは中学生の時、「アンドロメダ病原体」が最初だった。いま風にいえば「バイオハザード」ものの先駆的な小説とでもいえばいいだろうか。
タグ:訃報
「奥さまは魔女」とドラマの笑い声 (canned laughter) [映画・ドラマと英語]
"Bewitched" は、先日取りあげたスタンダード・ナンバーのほか、アメリカのTVドラマ「奥さまは魔女」の原題でもある。「アイ・ラブ・ルーシー」と並ぶシットコムの古典で、私と同世代以上だったら、実際に見たことがあるか、少なくともタイトルは知っているという人が多いのではないだろうか。
bowdlerize (続・Bewitched) [固有名詞にちなむ表現]
前回取り上げたスタンダード・ナンバー "Bewitched" について、Wikipedia に面白いことが書かれていた。私がCD等で聴いたり読んだりしてきた歌詞は、多くの場合、オリジナルとは違う版なのだそうだ。音楽作品では歌詞の変更はときにあることだが、この歌については、ちょっときわどい内容なのが改変の理由だという。
bewitched, bothered, and bewildered [音楽と英語]
オバマ氏に関連して、前回 signed, sealed, and delivered というイディオムとスティーヴィー・ワンダーの曲について書いたが、まったくの連想で、"bewitched, bothered, and bewildered" という歌詞が出てくるスタンダード・ナンバー Bewitched について少し書きたい。
signed, sealed, and delivered [音楽と英語]
オバマ氏のからみで続ける。The Economist 誌に "Signed, sealed, delivered" という題名の記事があった。これはイディオムだが、何となく引っかかるので調べたら、スティーヴィー・ワンダーに同名の曲があり、オバマ氏の選挙運動で使われていた。知っている人にはピンと来る仕掛け、ということであろう。
http://www.economist.com/world/unitedstates/displaystory.cfm?story_id=12566893
http://www.economist.com/world/unitedstates/displaystory.cfm?story_id=12566893
にほんブログ村← 参加中です