Once bitten, twice shy. と「あつものに懲りてなますを吹く」 [名言・ことわざ]
最近取り上げている bite 関連の表現にからんで、前回書いたような「英語と日本語の対応を考えてみたいことわざ」がもうひとつある。Once bitten, twice shy. がそれである。
A barking dog seldom bites. と「弱い犬ほどよく吠える」 [名言・ことわざ]
前回の His bark is worse than his bite. からの連想だが、 Barking dogs seldom bite, という言い回しがある。「やたらと脅しをかけても、本当に実行する奴はめったにはいない」、だからそんなに恐れることはない、ということになる。
His bark is worse than his bite. 「口は悪いが、そんなに悪い人ではない」 [名言・ことわざ]
bite にからむ表現を続ける。One's bark is worse than one's bite. 「噛むよりも吠える方がひどい」とは何のことかと思うが、「吠えるほどには噛まない」、そこで「口ほどには悪くない人」「口は悪いが、実際にそこまでひどいことはしない」という意味になる。
bite off more than you can chew 「大それた事をもくろむ」「身の程知らず」 [単語・表現]
先日 bite one's nails を取り上げた際の引用に chew を使った定義があった。bite は「一口噛む」「かじる」、chew は「何回も噛む」「もぐもぐ噛む」という感じだろうが、この2語を使ったおもしろい表現が bite off more than you can chew である。
なつかしのDJケイシー・ケイサム死去 [音楽と英語]
Casey Kasem といっても、もう知らない人が多いかもしれない。十代の時、背伸びをして聞いていた米軍向けラジオFEN(現AFN)で、よく耳を傾けた番組のひとつが「アメリカン・トップ40」だった。そのDJをつとめていたケイシー・ケイサムの訃報が伝えられた。
onyx 「爪」「オニキス、縞めのう」 [単語・表現]
前回の onychophagia 「爪を噛む癖」を辞書で調べた時に「おっ」と思ったのは、onych- が onyx と関係があるという記述だった。以前、「レコード・CDのレーベル名で英単語を学ぶ」というエントリを書いたことがあるが、onyx もそのように覚えたものだったからだ。
タグ:クラシック
onychophagia 「爪を噛む癖」(nail-biting) と phage 「ファージ」 [単語・表現]
前回出てきた nail-biting に関連してオンライン辞書などを見ていたら、onychophagia という単語があることを知った。「爪を噛む癖」を専門用語でこう言うのだそうだ。覚えても big word で使えなそうにない、というよりそもそも覚えられそうにないが、せっかくなのでメモしておきたい。
bite one's nails 「爪を噛んでいらいらする」「はらはらどきどきする」 [単語・表現]
前回の bite the bullet からの連想である。「爪を噛む」に何か比喩的な意味があるのか、日本語ネイティブの私もよくわからないが、bite one's nails は、内心の不安が表に出たものと考えられているようだ。何となく納得できる。
タグ:=トリビア・雑学
bite the bullet 「歯を食いしばってがんばる」 [単語・表現]
このところ困難に立ち向かう男らしさ(あるいは、つらさ)にちなんだ表現を取り上げたが、もうひとつ、bite the bullet について短く書きたい。麻酔なしで手術する際に患者に弾丸を噛ませたことに由来するというので、何ともリアルな感じがする。
When the going gets tough, the tough get going. 「苦しい時はタフな奴の出番」 [英語文化のトリビア]
先日取り上げた man up 「男の気骨を見せる」や chin up 「めげずにがんばる」から連想したフレーズが When the going gets tough, the tough get going. である。同じ単語をうまく使った形で、語呂もいい。
タグ:音楽
Chin up! 「元気を出せ!」「がんばれ!」 [単語・表現]
前回 man up 「男らしいところを見せる」という表現を取り上げたが、何となく (keep one's) chin up を連想したので、短くメモしておきたい。「アゴを出す」というと「弱る、疲れる」だが、この英語は「元気を失わない」「めげない」ということである。
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