It's not over until it's over. ~ヨギ・ベラとは何者か? [英語文化のトリビア]
前回の The opera isn't over until the fat lady sings. で、似た言葉に It's not over until it's over. があると書いたが、この表現で思い起こすのが Yogi Berra という人物である。この人、いろいろな名言・迷言を吐いたとして、アメリカ英語ではよく触れる名前なので、知っていて損はないと思う。
Yogi Berra (本名 Lawrence Peter Berra)はニューヨーク・ヤンキースを中心に活躍したキャッチャーで、1940年代から60年代までの現役時代にさまざまな記録を打ち立て、後にヤンキースのコーチ、そして監督になった。しかし、別の意味で彼を有名にしたのが、数々の(彼が言ったとされる)迷言である。Yogiisms という単語は、少し大き目の辞書には掲載されているはずだ。
先ほどの It ain't not over 'til it's over. (正確にはこう言ったとされる)や、ヨギが言及されている実例をネットから拾って、その名言・迷言にどんな特徴があるのかみてみよう。
- Every successful mediator knows that patience is not only a virtue, it is a must. And those who mediate construction disputes also know that nothing rings truer than Yogi's most oft-quoted sportism: "It ain't over 'til it's over."
- Recently I have tried a Yogi Berra-like response: Economists are people who study economics. But this hasn't worked much better.
- "I know I sound a little like Yogi Berra, but I don't know anyone I don't know," said Richard Cook, newly named chairman of Walt Disney Studios.
- It’s a Yogi Berra-like malapropism that always makes me laugh.
- So, it's deja vu all over again, as Yogi Berra once allegedly said. Yogi also has been quoted as protesting, "I never said what I said."
- Yogi Berra said a lot of things. But he didn't say all the things people said he said.
何回か「彼が言ったとされる」という書き方をしたが、これは上にあげた最後の例にあるように、彼が言ったことになっているが実は違う(とされる)言葉があるからだ。
例えば、上の実例に出てきた "It's deja vu all over again." は、ある記事によると、彼自身が取材に対して「自分は言っていない」と明言した、とされている。しかし一方で、「Yogi 自身が、自分は言っていないという”常識のウソ”説を否定し、自分はちゃんとこの言葉を言った、と話している」とする記事もある。いったい何が真相なのかわからない。
まあ、そこがまた「迷言の大家」たる所以、Yogi らしい、というべきなのかも知れない。なにせ Yogiisms のひとつには、"I didn't really say everything I said." というのもあるのだ。
ヨギ・ベラがどのような人で、他にどのような言葉を吐いたのか、詳しくはいろいろなサイトがあるし、本も出版されているが、手っ取り早いところで、次の「オフィシャルサイト」?をあげることにする。ここに Yogi-isms というページがある。
http://www.yogiberra.com/
彼とその迷言について書いた日本のいくつかのサイトには、「アメリカ版の長嶋茂雄」といった説明もあって笑えた。
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Yogi Berra (本名 Lawrence Peter Berra)はニューヨーク・ヤンキースを中心に活躍したキャッチャーで、1940年代から60年代までの現役時代にさまざまな記録を打ち立て、後にヤンキースのコーチ、そして監督になった。しかし、別の意味で彼を有名にしたのが、数々の(彼が言ったとされる)迷言である。Yogiisms という単語は、少し大き目の辞書には掲載されているはずだ。
先ほどの It ain't not over 'til it's over. (正確にはこう言ったとされる)や、ヨギが言及されている実例をネットから拾って、その名言・迷言にどんな特徴があるのかみてみよう。
- Every successful mediator knows that patience is not only a virtue, it is a must. And those who mediate construction disputes also know that nothing rings truer than Yogi's most oft-quoted sportism: "It ain't over 'til it's over."
- Recently I have tried a Yogi Berra-like response: Economists are people who study economics. But this hasn't worked much better.
- "I know I sound a little like Yogi Berra, but I don't know anyone I don't know," said Richard Cook, newly named chairman of Walt Disney Studios.
- It’s a Yogi Berra-like malapropism that always makes me laugh.
- So, it's deja vu all over again, as Yogi Berra once allegedly said. Yogi also has been quoted as protesting, "I never said what I said."
- Yogi Berra said a lot of things. But he didn't say all the things people said he said.
何回か「彼が言ったとされる」という書き方をしたが、これは上にあげた最後の例にあるように、彼が言ったことになっているが実は違う(とされる)言葉があるからだ。
例えば、上の実例に出てきた "It's deja vu all over again." は、ある記事によると、彼自身が取材に対して「自分は言っていない」と明言した、とされている。しかし一方で、「Yogi 自身が、自分は言っていないという”常識のウソ”説を否定し、自分はちゃんとこの言葉を言った、と話している」とする記事もある。いったい何が真相なのかわからない。
まあ、そこがまた「迷言の大家」たる所以、Yogi らしい、というべきなのかも知れない。なにせ Yogiisms のひとつには、"I didn't really say everything I said." というのもあるのだ。
ヨギ・ベラがどのような人で、他にどのような言葉を吐いたのか、詳しくはいろいろなサイトがあるし、本も出版されているが、手っ取り早いところで、次の「オフィシャルサイト」?をあげることにする。ここに Yogi-isms というページがある。
http://www.yogiberra.com/
彼とその迷言について書いた日本のいくつかのサイトには、「アメリカ版の長嶋茂雄」といった説明もあって笑えた。
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