dissect 「腑分けする」「細かく調べる」 [音楽と英語]
前回の eviscerate や disembowel から連想した単語として、dissect を取り上げたい。「解剖する」「切り裂く」という、これまたやや”えぐい”感じのする単語なのだが、「詳細に分析する」という意味にもなる。
タグ:クラシック アイザック・アシモフ
double entendre 「キワドい意味を含んだ言葉」 [音楽と英語]
以前取り上げたオリヴィア・ニュートン=ジョンの自叙伝から、double entendre という表現について書いてみたい。フランス語から来ているらしいという感じはするが、いったいどういう意味なのか、想像がつかない。
タグ:訃報
lightbulb moment 「ひらめいた!」 [音楽と英語]
先日、オリヴィア・ニュートン=ジョンが亡くなったことについて書いたが、追悼の気持ちから彼女の自叙伝を手に取った。英語はそれほどむずかしくなく、そう苦労せずに読み終えることができた。
タグ:訃報
high-water mark 「最高潮」「絶頂」(オリヴィア・ニュートン=ジョン死去) [音楽と英語]
オリヴィア・ニュートン=ジョンが亡くなった。同じ日に三宅一生の訃報も伝えられ海外のメディアが大きく扱っていたので、世界的に活躍した同胞の逝去を悼むべきなのかもしれないが、ファッションとは無縁の私だけに、オリヴィアの死の方が衝撃だったというのが正直なところだ。
タグ:訃報
diminutive 「愛称」(ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」) [音楽と英語]
以前読んだビリー・ジョエルの伝記で拾った言葉をもうひとつ紹介しよう。diminutive は言語の専門家でない私には無縁に見える単語だが、この本で知って「なるほど」と思ったので、取り上げてみたい。
let it slide 「成り行きにまかせる」(ビリー・ジョエル「ニューヨークの想い」) [音楽と英語]
前回の to think ... に続いて、ビリー・ジョエルとの関わりで覚えた表現を取り上げる。let ... slide は、物事が推移していくままにするということで、「成り行きまかせにする」「放っておく」「どうなってもいいと構わないでおく」という意味になる。
To think that ...「まさか!」 (ビリー・ジョエル「ベイビー・グランド」) [音楽と英語]
このところ多忙で英語に触れる機会が減っているので、手製の学習ノートをひっくり返して、過去に読んだ本からメモしていた表現について書くことでお茶を濁すことにする。先日 Jaws of Life という言葉を取り上げた際に実例を引用したビリー・ジョエルの伝記から、今回は To think that ... という表現を紹介したい。
コントレイルと「ひこうき雲」 (contrail) [音楽と英語]
週明けの新聞を開いたら「コントレイル、無敗三冠!」という競馬のニュースが目に飛び込んできた。contrail という単語があり、以前どこかで覚えたはずだが、意味が思い出せない。そこで無駄な抵抗はせず、辞書を引いてみた。
「カモナ マイハウス」~不定冠詞ではない a [音楽と英語]
若い時から音楽好きだったとはいえトシには逆らえず、今の若年層のヒット曲や歌手・グループに不案内なのは仕方がない。Hey!Say!Jump も名前を聞いたことがあるだけだが、今年の紅白歌合戦で歌う曲が Come On A My House と書かれているのが目にとまった。
タグ:文法・語法
His habits got the best of him.「悪癖(麻薬)に溺れた」(続・「スティーリー・ダン」のウォルター・ベッカー死去) [音楽と英語]
数々の名曲で知られる「スティーリー・ダン」のメンバー、ウォルター・ベッカーの死去について先日書いたが、相棒のドナルド・フェイゲンが弔文を発表している。その中から、表題の表現を取り上げたい。
タグ:訃報
軽い t の発音とスティーリー・ダンの「ペグ」(ウォルター・ベッカー死去) [音楽と英語]
新聞を開いたら、ウォルター・ベッカー死去の記事が目に飛び込んできて驚いた。まだ67歳。数々の名曲を生み出した「スティーリー・ダン」のメンバーだが、もうひとりのドナルド・フェイゲンとの2人だけのユニットなので、グループは事実上消滅したことになるのだろうか。
once bitten, twice shy #2 (「ラスト・クリスマス」のジョージ・マイケル死去) [音楽と英語]
名曲 Last Christmas を歌った George Michael がまさにクリスマスの日に死去したと報じられ、驚いた。私が学生だった頃デュオの Wham! として次々とヒットを飛ばしていて、大ファンというわけではないが強い印象が残っている。「ラスト・クリスマス」は聞いてすぐ、「これはクリスマスソングの新しい定番になるな」と思った記憶もある。
level-headed 「良識のある」「冷静な」 (ボブ・ディランのノーベル賞授賞に賛否の声) [音楽と英語]
今年のノーベル賞文学賞がボブ・ディランに決まったと聞いた時、へえっと思ったが、それ以上に深くは考えなかった。村上春樹と同じく毎年のように下馬評にあがっていると聞いていたし、1960年代の反戦運動や公民権運動で愛唱された彼の歌を、今の時代に重ね合わせたのだろうと想像した。
デヴィッド・ボウイは“オッドアイ”だったのか (heterochromia, anisocoria) [音楽と英語]
デヴィッド・ボウイの大ファンというわけではではない私だが、若い頃はヒット曲をよく聞いたし、つい先日発売されたニューアルバムもCD店で試聴したばかりとあって、死去のニュースには驚いた。BBCワールドニュースもトップニュースで伝えていた。
piped music、Muzak 「店内に流すBGM」 [音楽と英語]
このところ pipeline を使った表現について書いてきた連想で、piped music を取り上げよう。ここでの pipe はパイプで流すように電線で音楽を伝える、と考えればいいだろうか、店内に流れるBGMを指す。それも、主にいかにもそれらしいムード音楽に使うようだ。
feedback 「(ハウリングの)キーンという音」 (ビートルズ「アイ・フィール・ファイン」) [音楽と英語]
なつかしのDJケイシー・ケイサム死去 [音楽と英語]
Casey Kasem といっても、もう知らない人が多いかもしれない。十代の時、背伸びをして聞いていた米軍向けラジオFEN(現AFN)で、よく耳を傾けた番組のひとつが「アメリカン・トップ40」だった。そのDJをつとめていたケイシー・ケイサムの訃報が伝えられた。
fabled 「伝説の」「名高い」 (ポール・マッカートニーの公演キャンセル) [音楽と英語]
past master 「達人、名人、匠(たくみ)」 (ビートルズ「パスト・マスターズ」) [音楽と英語]
続・省略符号で始まる it is (ダイアナ・クラール「ス・ワンダフル」) [音楽と英語]
前回はキング牧師の名演説にあるアポストロフィから始まる 'tis について書いたが、同じく it is を省略したのがスタンダードナンバーの 'S Wonderful である。
邦題の「ス・ワンダフル」だけでは何のことかと思うが、原題を見ると、it's を 's と表記したものだろうと想像がつく。そして実際にそうらしい。it is を省略・短縮し it's になったのを、さらに縮めて 's だけにしてしまったことになる。
邦題の「ス・ワンダフル」だけでは何のことかと思うが、原題を見ると、it's を 's と表記したものだろうと想像がつく。そして実際にそうらしい。it is を省略・短縮し it's になったのを、さらに縮めて 's だけにしてしまったことになる。
タグ:ジャズ
off the wall (マイケル・ジャクソン「オフ・ザ・ウォール」) [音楽と英語]
トシを取ったなと実感するのが、十代から二十代はじめの頃によく聴いていたCDに手が伸びる時だ。先日、そんな感じでマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」をレンタル店で手に取ったら、「あれ?」と思った。
ジャケットが、かつて親しんだマイケルの上半身の写真ではなく、脚を写した下半身に変わっている。
ジャケットが、かつて親しんだマイケルの上半身の写真ではなく、脚を写した下半身に変わっている。
survival of the fittest 「適者生存」 (ハービー・ハンコック「処女航海」) [音楽と英語]
先日取り上げた live and let die や the law of the jungle からさらに連想したのが survival of the fittest である。簡単にいえば「力のあるものだけが生き残る(そうでないものは消え去る)」ということだが、私がこの表現を知ったのは、ハービー・ハンコックの Maiden Voyage というジャズのアルバムだった。
タグ:ジャズ
「君の瞳に恋してる」の原題と off of [音楽と英語]
「君の瞳に恋してる」というスタンダード・ナンバーがある。最近のコマーシャルでも使われている。原題は Can't Take My Eyes Off You で、歌詞にも出てくる。
CMで流れていたのはボーイズ・タウン・ギャング Boys Town Gang というグループによるもので、1980年代はじめ、私が大学生の頃にかなり流行ったものだ。ある時、off you のところを off of you と歌っているように聞こえるのに気づいた。
CMで流れていたのはボーイズ・タウン・ギャング Boys Town Gang というグループによるもので、1980年代はじめ、私が大学生の頃にかなり流行ったものだ。ある時、off you のところを off of you と歌っているように聞こえるのに気づいた。
a shoulder to cry on, cry in one's beer (オリヴィア・ニュートン=ジョンの歌より) [音楽と英語]
先日、オリヴィア・ニュートン=ジョン Olivia Newton-John の過去のアルバムがまとめて紙ジャケットで再発された。もう30年以上も前のことになるが、彼女は日本でも大変人気があり、私もよく聞いていた。歌詞が聞き取れる歌もかなりあって、英語学習のうえでも大きな励みになった。
懐かしくなって今回、大枚をはたいて何枚もCDを購入したこともあり、彼女の歌で覚えた a shoulder to cry on あるいは to cry on someone's shoulder という表現について短く書いてみたい。
"Clearly Love" というアルバムの1曲目、"Something Better To Do" の詞に、"A shoulder to cry on would make me feel fine." という形で出てくる。
懐かしくなって今回、大枚をはたいて何枚もCDを購入したこともあり、彼女の歌で覚えた a shoulder to cry on あるいは to cry on someone's shoulder という表現について短く書いてみたい。
"Clearly Love" というアルバムの1曲目、"Something Better To Do" の詞に、"A shoulder to cry on would make me feel fine." という形で出てくる。
タグ:酒にちなんだ表現
lowdown (ロウダウン)とボズ・スキャッグス [音楽と英語]
ボズ・スキャッグス Boz Scaggs の「シルク・ディグリーズ」 Silk Degrees に含まれている名曲 "We Are All Alone" について前回書いたが、実はこのアルバムで私が一番気に入っている曲は「ロウダウン」 "Lowdown" である。lowdown という単語を知るきっかけになった作品でもある。
ボズ・スキャッグスとアンジェラ・アキの We're All Alone [音楽と英語]
前回は one for the road という表現にからんでボズ・スキャッグス Boz Scaggs の「シルク・ディグリーズ」 Silk Degrees に触れた。もう30年も前にリリースされたアルバムだが、すばらしいジャケットとあわせて、まさに永遠の名盤というのにふさわしい。
収録曲はどれも名曲だが、特に "We're All Alone" は誰でも一度は耳にしたことがあるのではないかと思う。
収録曲はどれも名曲だが、特に "We're All Alone" は誰でも一度は耳にしたことがあるのではないかと思う。
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