earring は「イヤリング」だけとは限らない [注意したい単語・意外な意味]
紙の辞書をパラパラめくっていると思わぬ発見をすることがある。AI時代になっても私が一覧性で優れる冊子版を手放せない理由のひとつだ。この週末もそんな偶然の気づきがあったので、すでにご存じの方には笑われると思いつつ、ちょっと取り上げてみたい。
You're so dense! 「あんたって本当にニブいんだから!」(高橋留美子「めぞん一刻」) [注意したい単語・意外な意味]
高橋留美子の傑作コミック「めぞん一刻」の英語版を見返していたら、dense のおもしろい意味が使われていたので、備忘としてメモしておきたい。
タグ:めぞん一刻
「エピソード」ではない episode(アシモフ「黒後家蜘蛛の会」) [注意したい単語・意外な意味]
諸事情でまとまった時間を使い英語に接するのが難しい状態が続いているが、以前はこうした時、せめて通勤時間に英書を読むようにしていた。しかしトシをとって電車内の読書は目に厳しいと感じるようになり、それも見合わせるようになっていた。
タグ:アイザック・アシモフ
目上の人への返答ではない "Yes, sir!" [注意したい単語・意外な意味]
上司や上官、客などに対するていねいな返事として "Yes, sir." と sir をつけて答えるが、映画やテレビを見ていると、そのような返答として使われているとは思えない場合があることに以前から気づいていた。
タグ:映画・ドラマ
sincere は「誠実」ではないこともある [注意したい単語・意外な意味]
先日読んだ英誌「エコノミスト」に、次のアメリカ大統領選挙で共和党の有力候補になるとの見方が出ているデサンティス・フロリダ州知事についての記事があり、そこに出てきた sincere の使われ方が目にとまった。
bald 「(タイヤが)すり減ってツルツルの」(刑事コロンボ「5時30分の目撃者」) [注意したい単語・意外な意味]
今回も基礎的な単語のちょっとおもしろい意味を取り上げたい。bald は、車のタイヤについて使うと「溝が摩耗した」「すり減った」「つるつるの」ということを指す。自分の学習ノートに、アメリカのTVドラマで拾った実例をメモしていた。
タグ:刑事コロンボ
favorite 「優勝候補」「本命」 (ドーピング問題のワリエワ選手、メダル逃す) [注意したい単語・意外な意味]
基礎的な単語ながら favorite は意外と曲者である。まず、形容詞の場合は前に most はつけない。これ自体に最上級の意味があるからだ。だから「最も好きな」といった訳語で覚えるべきだろう。もっとも実際には、ネイティブでも most をつける人がいるようだ。
stiff price、dear price 「高い代償」 [注意したい単語・意外な意味]
アメリカのバイデン大統領が就任1年目にあわせて開いた記者会見で、ウクライナに侵攻する動きを見せているロシアに対して警告した。その時に使われた stiff price および dear price という表現をメモしておこう。
ring 「浴槽の内側についた垢」 [注意したい単語・意外な意味]
前回取り上げた ring in the new year のついでに書くと、ring は「輪」のほか環状になったものを広く指して使うことができる。浴槽の内側をぐるりと取り巻くように付着した垢や汚れもこれで表現できるのがおもしろい。
disturb 「(物を)荒らす」「(状態を)乱す」 [注意したい単語・意外な意味]
人に対して「邪魔をする」「困らせる」といった訳語で覚えている人が多いと思われる disturb だが、モノの状態を乱す場合にも使うことができる。週末に観たTVドラマで、この意味で使われた例が複数出てきたのでメモしておきたい。
タグ:刑事コロンボ
pretend 「仮に~としておく」 [注意したい単語・意外な意味]
produce 「(免許証などを)見せる、提示する」 [注意したい単語・意外な意味]
先日来続けて取り上げた license からの連想で、produce について書きたい。「生産する」の他に、何かを「取り出す」「示す」「提示する」という意味がある。produce my driver's license とすれば、「運転免許証を出して見せる」ということになる。
タグ:聖書 アイザック・アシモフ
a license to print money 「ボロもうけ」「打ち出の小槌」 [注意したい単語・意外な意味]
このところ license についていろいろ書いているが、もうひとつおもしろい表現を紹介したい。a license to print money とは何のことかと思うが、「ものすごい金もうけができる商売・手段」をあらわす表現だ。
タグ:映画・ドラマ
「ライセンス」ではない license [注意したい単語・意外な意味]
poetic justice 「因果応報」「当然の報い」 [注意したい単語・意外な意味]
今回取り上げる poetic justice は、字面を見ただけでは意味の当たりをつけるのが難しい表現ではないだろうか。
これも前回のエントリ同様、007の原作小説 Goldfinger で実例を見つけて自分の学習ノートにメモしておいたものだ。
これも前回のエントリ同様、007の原作小説 Goldfinger で実例を見つけて自分の学習ノートにメモしておいたものだ。
タグ:ジェームズ・ボンド
civil「(表面的に)礼儀正しい」(カズオ・イシグロ「クララとお日さま」 [注意したい単語・意外な意味]
カズオ・イシグロの最新作 Klara and the Sun(邦題「クララとお日さま」)を読んだ。少女として設定されているAIロボットによる一人称体の語りとあって、英語そのものはさほど難しくはない。この作品から、civil について取り上げてみよう。
least worst option 「(ひどい中で)いちばんまし」 [注意したい単語・意外な意味]
前回の less bad からの連想で、同様に「まし」なことを意味する least worst option について書きたい。何だかヘンな表現に感じられ、英語として適切といえるのだろうかとも思うが、実際に使われているのが言葉のおもしろいところだ。
ネイティブをも困らせる beg the question という表現 [注意したい単語・意外な意味]
前回の incognito にあげた実例に beg the question という表現が出てきた。beg は「請う、頼む」ということなので、「質問を投げかける」というような意味だろう、と考える人が多いのではないかと思う。
実はこの表現、ちょっと注意が必要である。
実はこの表現、ちょっと注意が必要である。
gimlet eye 「鋭いまなざし」 [注意したい単語・意外な意味]
「ギムレット」というと、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に出てくる酒を連想する人がいると思うが、gimlet eye(s) はほんのり甘みのあるカクテルのイメージとはうらはらに、「突き刺すような鋭いまなざし」という意味である。
academic 「現実的でない」「空論の」 [注意したい単語・意外な意味]
先日取り上げた blue-sky 「実際的でない」からの連想で academic について短く書いておきたい。この単語には「学問の」だけでなく、「非実際的な」「実用的でない」という意味がある。日本語の「象牙の塔」が、時に「現実離れした」という場合に使われることがあるのと似ている。
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