bald 「(タイヤが)すり減ってツルツルの」(刑事コロンボ「5時30分の目撃者」) [注意したい単語・意外な意味]
今回も基礎的な単語のちょっとおもしろい意味を取り上げたい。bald は、車のタイヤについて使うと「溝が摩耗した」「すり減った」「つるつるの」ということを指す。自分の学習ノートに、アメリカのTVドラマで拾った実例をメモしていた。
タグ:刑事コロンボ
favorite 「優勝候補」「本命」 (ドーピング問題のワリエワ選手、メダル逃す) [注意したい単語・意外な意味]
基礎的な単語ながら favorite は意外と曲者である。まず、形容詞の場合は前に most はつけない。これ自体に最上級の意味があるからだ。だから「最も好きな」といった訳語で覚えるべきだろう。もっとも実際には、ネイティブでも most をつける人がいるようだ。
stiff price、dear price 「高い代償」 [注意したい単語・意外な意味]
アメリカのバイデン大統領が就任1年目にあわせて開いた記者会見で、ウクライナに侵攻する動きを見せているロシアに対して警告した。その時に使われた stiff price および dear price という表現をメモしておこう。
ring 「浴槽の内側についた垢」 [注意したい単語・意外な意味]
前回取り上げた ring in the new year のついでに書くと、ring は「輪」のほか環状になったものを広く指して使うことができる。浴槽の内側をぐるりと取り巻くように付着した垢や汚れもこれで表現できるのがおもしろい。
disturb 「(物を)荒らす」「(状態を)乱す」 [注意したい単語・意外な意味]
人に対して「邪魔をする」「困らせる」といった訳語で覚えている人が多いと思われる disturb だが、モノの状態を乱す場合にも使うことができる。週末に観たTVドラマで、この意味で使われた例が複数出てきたのでメモしておきたい。
タグ:刑事コロンボ
pretend 「仮に~としておく」 [注意したい単語・意外な意味]
produce 「(免許証などを)見せる、提示する」 [注意したい単語・意外な意味]
先日来続けて取り上げた license からの連想で、produce について書きたい。「生産する」の他に、何かを「取り出す」「示す」「提示する」という意味がある。produce my driver's license とすれば、「運転免許証を出して見せる」ということになる。
タグ:聖書 アイザック・アシモフ
a license to print money 「ボロもうけ」「打ち出の小槌」 [注意したい単語・意外な意味]
このところ license についていろいろ書いているが、もうひとつおもしろい表現を紹介したい。a license to print money とは何のことかと思うが、「ものすごい金もうけができる商売・手段」をあらわす表現だ。
タグ:映画・ドラマ
「ライセンス」ではない license [注意したい単語・意外な意味]
poetic justice 「因果応報」「当然の報い」 [注意したい単語・意外な意味]
今回取り上げる poetic justice は、字面を見ただけでは意味の当たりをつけるのが難しい表現ではないだろうか。
これも前回のエントリ同様、007の原作小説 Goldfinger で実例を見つけて自分の学習ノートにメモしておいたものだ。
これも前回のエントリ同様、007の原作小説 Goldfinger で実例を見つけて自分の学習ノートにメモしておいたものだ。
タグ:ジェームズ・ボンド
civil「(表面的に)礼儀正しい」(カズオ・イシグロ「クララとお日さま」 [注意したい単語・意外な意味]
カズオ・イシグロの最新作 Klara and the Sun(邦題「クララとお日さま」)を読んだ。少女として設定されているAIロボットによる一人称体の語りとあって、英語そのものはさほど難しくはない。この作品から、civil について取り上げてみよう。
least worst option 「(ひどい中で)いちばんまし」 [注意したい単語・意外な意味]
前回の less bad からの連想で、同様に「まし」なことを意味する least worst option について書きたい。何だかヘンな表現に感じられ、英語として適切といえるのだろうかとも思うが、実際に使われているのが言葉のおもしろいところだ。
ネイティブをも困らせる beg the question という表現 [注意したい単語・意外な意味]
前回の incognito にあげた実例に beg the question という表現が出てきた。beg は「請う、頼む」ということなので、「質問を投げかける」というような意味だろう、と考える人が多いのではないかと思う。
実はこの表現、ちょっと注意が必要である。
実はこの表現、ちょっと注意が必要である。
gimlet eye 「鋭いまなざし」 [注意したい単語・意外な意味]
「ギムレット」というと、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に出てくる酒を連想する人がいると思うが、gimlet eye(s) はほんのり甘みのあるカクテルのイメージとはうらはらに、「突き刺すような鋭いまなざし」という意味である。
academic 「現実的でない」「空論の」 [注意したい単語・意外な意味]
先日取り上げた blue-sky 「実際的でない」からの連想で academic について短く書いておきたい。この単語には「学問の」だけでなく、「非実際的な」「実用的でない」という意味がある。日本語の「象牙の塔」が、時に「現実離れした」という場合に使われることがあるのと似ている。
blue-sky ~英和辞典の訳語は適切か [注意したい単語・意外な意味]
前回の a patch of blue sky「雲の晴れ間」から、今回は後半の blue sky にからめて書いてみたい。形容詞の blue-sky は、英和辞典を見ると「空想的な」「現実味のない」「実際的でない」「足が地についていない」といった訳語が載っている。
a patch of blue sky 「雲の晴れ間」 [注意したい単語・意外な意味]
前回の pocket 「周囲と異なる地域」からの連想で patch を取り上げたい。「パッチ」としてやはり日本語になっている単語だが、「他と異なって見える箇所」「周りとは色が違う部分」を指すのに使える。
narrative「出来事を伝える話」「説話」「ナラティブ」 [注意したい単語・意外な意味]
先日取り上げた trajectory は近ごろよく目にする感があるが、同様に見る頻度が高くなった単語が narrative である。英和辞典には「物語」という訳語が載っているが、フィクションというより実際に起きたことを語る場合によく使われるようだ。そうした注をつけている辞書もある。
英米で意味が違う cross the aisle という表現 [注意したい単語・意外な意味]
同じ英語でもアメリカとイギリスで意味が違う言葉がある。よくあげられるのは table (議案を)「棚上げにする」と「提出する」だろうが、私の学習ノートには何かで知った cross the aisle という表現がメモしてある。なかなか実例にお目にかかることがなかったが、最近読んだ記事に、これを下敷きにしたと見られる表現が出てきたので取り上げてみたい。
people with health conditions 「持病がある人」(新型コロナウイルス感染拡大続く) [注意したい単語・意外な意味]
疫病の大流行が、医療・衛生面のみならず、世の中のさまざまな問題をあぶり出し、国内や国際社会のあり方を一変させる―そんな話は世界史の本で読むものと思っていたが、まさか自分がその時代に生きて立ち会うとは想像もしなかった。ありがたくないことだが、まさに歴史を目撃しているという感を強めている。
a bank of elevators 「エレベーターの並び」 [注意したい単語・意外な意味]
前回は flight が「ひと続きの階段」を指すことについて書いたが、その連想で、bank のちょっと意外な意味について短く触れておきたい。この単語は「銀行」や「土手」のほか、モノの「列」「並び」としても使えるのだ。
a flight of stairs 「(階の間の)ひと続きの階段」 [注意したい単語・意外な意味]
今回も、簡単そうでいて意外な意味を持つ単語について書く。flight は「飛ぶこと」「飛行」だが、階段にも使うことができる。上り下りする動作からの連想に由来するのだろうか。
階段といっても個々の段のことではなく、ある階から次の階までの、一段一段が途切れなく続いてまとまっている部分を指す。
階段といっても個々の段のことではなく、ある階から次の階までの、一段一段が途切れなく続いてまとまっている部分を指す。
noodle 「あれこれ考える」「楽器をかき鳴らす」 [注意したい単語・意外な意味]
今回も、本の整理・処分をしていて目にとまった古いペーパーバックから単語をひとつメモしておきたい。noodle には「ヌードル、麺類、パスタ」のほかに、動詞として「アイディアを探る」というような意味もあるのがおもしろい。

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