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break the fourth wall 「登場人物が観客に語りかける」 (007「ネバーセイ・ネバーアゲイン」) [数にちなむ表現]

前回書いた a fly on the wall とは似て非なる表現として頭に浮かんだのが、演劇や映画などで使われる break the fourth wall である。「第4の壁を破る」ということだが、そもそも”4番目の壁”とは何のことだろうか、それがわからないと見当のつけようがない。

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「ナントカ 2.0」という言い方 (トランプの「入国制限バージョン2」に差し止め命令) [数にちなむ表現]

トランプ大統領が作り直したイスラム諸国からの新・入国制限措置について、アメリカの連邦地裁が執行停止を命じた。ハワイ州がこの大統領令の差し止めを求めた際の発表に"Muslim Ban 2.0"とあり、お役所の公式コメントでもこうした表現を使うのだな、とおもしろく感じたことを思い出した。

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on all fours 「四つんばいになって」 [数にちなむ表現]

先日、続けていくつか“数にちなむ表現”を取り上げた流れでもうひとつ、on all fours について書いてみたい。日本語と似た発想といえるだろうか、「四つんばいで」という意味である。

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dressed to the nines (dressed to kill) 「服をビシっと決めて」 [数にちなむ表現]

前回の at sixes and sevens 「混乱して」からの連想で、to the nines という表現を思い出したので取り上げたい。「完璧に」「見事に」「念入りに」といった意味である。up to... と up をつけても良い。

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at sixes and sevens 「混乱して」 [数にちなむ表現]

数字の64が入った表現を前回取り上げたついでに、久しぶりに“数にちなむ表現”を自分の学習ノートで検索したら、表題の実例をメモしていた。グレアム・グリーンの名作スパイ小説「ヒューマン・ファクター」で拾ったものである。

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続・$64 question 「重要な問題」「手ごわい問題」 (新・刑事コロンボ「殺意の斬れ味」) [数にちなむ表現]

先週は貨幣に関係にある表現について書いたが、週末にTVドラマ「刑事コロンボ」をブルーレイで観たらタイトルの表現が出てきた。何年か前に取り上げた言葉だが(→ $64 question)、その記事を読み返したら「まだ実例には接したことがない」と書いていて、私の英語接触度の貧弱さを示すものだったので、今回あらためて触れてみたい。

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two cents 「意見、考え」 [数にちなむ表現]

前回は twopence の発音について書いたが、この単語から連想したのが two cents である。my などをつけると「(自分の)意見」ということになる。put in one's two cents は「自分の意見を言う」で、~two cents worth とすることもある。動詞は add や throw in も使えるようだ。

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「三十何代目かのアメリカ大統領」 [数にちなむ表現]

オバマは第44代アメリカ大統領と覚えやすいゾロ目だが、他の大統領はなかなかそうはいかない。「三十何代目かの大統領」と、あやふやな場合は英語でどういえばいいのか。SF小説「ゴールデン・フリース」を読んでいたら、つぎのような表現があった。

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「1000パーセント安全」(100バーセントでは不十分・その2) [数にちなむ表現]

トラブル続きのボーイング787について、アメリカの運輸長官が「1000パーセント安全と確認できなければ飛行は許可しない」と言ったと新聞で読んだ。100パーセントでは足りないわけである。おもしろいと思い、英語でどう言ったのか調べてみた。

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タグ:日本語

辞書に載っていない three-dollar word [数にちなむ表現]

前回、もっとも長い単語 floccinaucinihilipilification を紹介した際の引用文に eight-dollar word という言葉があった。どの辞書を見ても載っていないが、どういう意味だろうか。

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タグ:SF

$64 question [数にちなむ表現]

前回 question にからむ言い回しを取り上げたついでに、「数にちなんだ表現」として the sixty-four-dollar questions が頭に浮かんだので、ちょっと書いてみたい。

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sixth column [数にちなむ表現]

このところ、fourth estate、fifth estate、そして fifth column といった表現について書いてきたが、「では sixth column はないのだろうか?」という単純な疑問が頭に浮かんだ。手持ちの英和辞典を見たら、本当にこの表現が載っていた。

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fifth column の新しい意味 [数にちなむ表現]

前回の fifth estate からの連想で、スペイン内乱に由来するという「第五列」 fifth column について書いてみたい。敵と内通し破壊活動をする国内の集団のことで、以前取り上げたことがある enemy within にちょっと似ているが、911テロ以降、使われる対象や意味が広がっているようだ。

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第五身分とは何か (fifth estate) [数にちなむ表現]

前回 fourth estate を紹介したが、ひとつ数が大きい fifth estate という表現もある。手元の英和辞典を見ると、「労働階級など」としているもの、また「通常、体制に批判的な知識人層を指す」と説明しているものがあって、定まった共通認識がないらしいことがうかがえる。

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第四身分とは何か (fourth estate) [数にちなむ表現]

かつて世界史の授業で、 フランス革命にからんで Abbe Sieyes の「第三身分とは何か」(英訳 "What is the Third Estate?") について習った。数の上では圧倒的多数ながら一番身分の低い平民階級 commoners のことだそうだ。そして現代では、the fourth estate という表現を見ることがある。これは何を指すのだろうか。

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six-pack 「6缶パック」「割れた腹筋」 [数にちなむ表現]

少し前に読んだペーパーバック "Gravity" で目にとまった表現について断続的に書いているが、今回は six-pack を紹介したい。主人公の医師が、休暇に入る前の最後の仕事を終えて病室から出る場面である。

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「ゼロ年代」は英語で何というか [数にちなむ表現]

前回書いたキューブリックとクラークの「2001年宇宙の旅」からの連想だが、21世紀最初の年はこの年でなく2000年だと考える人も(特に海外では)結構いるという。年代の区切りといえば、「1980年代」は英語で the eighties、「90年代」なら the nineties だが、2000年からの10年間はどう言えばいいのだろうか。

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タグ:SF

third-rail 「物議を醸す危ない問題」 [数にちなむ表現]

third-rail という表現がある。手持ちのある辞書には(送電用の)「第三軌条」とある。また「強い酒」とか「買収に引っかかりやすい人」という語義も出ている。この表現、実はさらに別の意味があるのだが、私の手持ちの英和辞典には出ていなかった。

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high five と「ハイタッチ」の謎 [数にちなむ表現]

仲間と手のひらをパチンと叩きあう例の動作のことである。日本語では普通「ハイタッチ」と呼ばれていると思うが、私が見た範囲の英和辞典は、多くが「ハイファイブ」という訳をあてていた。個人的には聞き慣れないうえ、出版社が違うにもかかわらず、この訳語ばかり辞書に載っているようなのはなぜなのか。

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数につける some、-ish と -odd [数にちなむ表現]

年齢について言い回しについていろいろ取り上げたが、ついでに連想した数字がらみの表現についてメモしておきたい。まず、英語を学び始めた時には「いくらかの」「いくつかの」などと教えられる some であるが、数字の前につけると「およそ」という意味になる。about 等を繰り返したくない場合に使ってみるのはどうだろか。

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年齢についての単語・落穂拾い [数にちなむ表現]

ちょっと前に、年齢についての表現をいくつか取りあげたが、昔の学習ノートを見返したら、関連のある単語がまだいくつかメモしてあったので、続きを少し書くことにする。

まず、twentysomething, thirtysomething というように、切りのいい数字に -something をつけると、「二十代」「三十代」といった意味になる。

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tween 「10歳前後の子供」 [数にちなむ表現]

このところ年齢にからんだ表現について書いているが、今回は tween という単語を取りあげたい。字面から想像がつくかもしれないが、between と teen をかけあわせたものである。10歳前後の子供を指すが、その範囲は辞書によって微妙に違っていて、定まったものではないらしいことがうかがえる。

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a thousand and one [数にちなむ表現]

先日読み終わったペーパーバック "Gravity" で知った表現をひとつ取り上げたい。Griggs と Diana という宇宙飛行士が知り合ったあとのなりゆきを描いた部分で、こんな言い回しが出てきた。

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「一枚上手」の one-upmanship [数にちなむ表現]

このところ、zillion など「数にちなんだ単語」を取り上げてきたので、その流れで、今回は one-upmanship という単語について書いてみよう。

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途方もなく大きい zillion [数にちなむ表現]

先日書いた skosh は日本語の「少し」に由来していたが、そのつながりで「数にちなんだ単語」を取り上げてみよう。「少し」とは逆の「とても大きな数」という意味の zillion は、一見 million や billion のような具体的な数を表すようにみえるが、そうではない。「未知の数」を表す z を使って million の流儀で作られた造語だという。

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deep six の由来は何か [数にちなむ表現]

前回、sea change という表現は、シェイクスピアの「テンペスト」のセリフに出てくると書いたが、その一節にある "Full fathom five thy father lies" から連想した「数にちなむ表現」が deep six である。

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nth degree 「限りのない」 [数にちなむ表現]

前回 umpteenth を取り上げたが、この単語から連想した nth について短く書いてみたい。これだけを初めて見た人は、「母音がないが、どうやって発音するのか」と思うかもしれないが、実例としては nth degree というような表現の形で出会うことが多いだろうから(私もそうだった)、数学で習う不定の数を表す n に -th がついたものだと容易に想像がつくと思う。

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umpteen, umpteenth 「数えきれないほどの」 [数にちなむ表現]

前回紹介した『「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった』によれば、マッカーサー元帥が日本人を評するのに使った「12歳」には、「まだティーンエージャーにはなっていない」という意味がこめられているということだった。この -teen から連想した単語として、umpteen umpteenth を取り上げてみよう。

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third degree [数にちなむ表現]

数がからんだ英語表現、今回は「3」の続きとして the third degree を取り上げたい。手持ちの英和辞書の一つは「厳しい尋問」としか書いていないが、英英辞典を見ると、単なる質問攻め、という程度ではすまない場合もあるようだ。

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four corners [数にちなむ表現]

数にちなんだ corner つながりで連想したのが、four corners である。「すべての地域(領域)」という意味で、the four corners of the earth は 「世界のすみずみ」ということになる。

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