cookie-cutter と「金太郎アメ」 [和英表現]
前回取り上げた run-of-the-mill 「ありふれた」からの連想で cookie-cutter について短く書いておきたい。
文字通りには、クッキーの生地を一定の形にくり抜く「抜き型」のことだが、ここから転じたのだろう、「型にはまった」「どれも同じような」「似たりよったりの」「ありきたりな」という意味を表す形容詞としても使われる。
文字通りには、クッキーの生地を一定の形にくり抜く「抜き型」のことだが、ここから転じたのだろう、「型にはまった」「どれも同じような」「似たりよったりの」「ありきたりな」という意味を表す形容詞としても使われる。
cautionary tale for others と「他山の石」「反面教師」 [和英表現]
前回取り上げたクオモ州知事についての記事には cautionary tale for... という言い回しが出てきて、イディオムということではないと思うが、おもしろい言い方だと思ったので書いてみたい。
smug face「ドヤ顔」 [和英表現]
前回の holier-than-thou からの連想で、smug という単語について短く触れておきたい。「ひとりよがりの」「自己満足の」「したり顔の」という意味で、smug face とすれば「”どんなもんだい”といった表情」を指し、いま風にいえば「ドヤ顔」ということになる。
「股下の寸法」は英語で何というか [和英表現]
日本に暮らすサラリーマンなので、私が英語に接するのは自分に関係・関心のある分野が中心だ。生活用語系には弱いとの自覚があるし、過去の海外経験からも、そうした単語は必要になったら覚えればいいと開き直っている。とはいえ、このところ毎回表現を拾っている本 The Unknown Unknown で「股下の長さ」にあたる英語を知ったので、せっかくだから取り上げてみたい。
physical book 「紙の本」 [和英表現]
今回も、先日読んだ本 The Unknown Unknown にあった表現をメモしておきたい。physical, paper-and-ink book は「紙の本」を指す。私は physical book として覚えていた言葉だが、paper-and-ink という言い方もできるようだ。また業界では、単に physical という形でも使われることがこの本の記述からうかがえる。
タグ:音楽
content-curation website 「まとめ記事サイト」 [和英表現]
ネットのおかげでさまざまな情報が手に入るようになった一方、自分の興味に特化しがちで、思わぬ発見の機会(こういう場合も serendipity といえるのだろうか)が減ったように感じる。そこでヒマをみて本屋に立ち寄ったり、紙の新聞雑誌に目を通したりするように心がけているつもりだ。
そんな風にして手を取った英字新聞で「まとめ記事サイト」にあたる表現を目にしたので、短くメモしておきたい。
そんな風にして手を取った英字新聞で「まとめ記事サイト」にあたる表現を目にしたので、短くメモしておきたい。
タグ:科学・技術
work like a demon 「鬼のように働く」 (続・ビル・クリントンがヒラリー援護) [和英表現]
"sekoi" 「せこい」が英語に? (舛添知事が辞任) [和英表現]
先週は日本人のニュースが英語メディアでも相次いで取り上げられた。東京都知事とイチローだが、このうち舛添氏については、「せこい」という批判の声がそのまま sekoi として伝えられたと日本の記事で読み、これはおもしろそうだと調べてみた。
have a strength in one's eyes 「目力(めぢから)がある」 [和英表現]
日本で起きた事件を取り上げたノンフィクション People Who Eat Darkness (邦題「黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」)で見つけた表現を今回も紹介しよう。have a strength in one's eyes を見て頭に浮かんだ日本語は、やはり「目力がある」だった。
shirt untucked over trousers 「ズボンから出したシャツ」「タックアウト」 [和英表現]
日本で起きた事件を取り上げた People Who Eat Darkness (邦題「黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実」)からの実例を使って「スカートではない skirt」について先日書いたが、おもしろいことに skirt は shirt と共通の語源を持つ。同じ本に、シャツを「タックアウト」して着ることを表す表現があった。
タグ:カタカナ語
a thunderclap on a cloudless day 「青天のへきれき」 [和英表現]
「青天の霹靂(へきれき)」にあたる英語といえば、おなじみの a bolt from the blue が条件反射のように出てきてしまうが、TIME 誌のサイトを見ていたら、これまた日本語の表現に似た a thunderclap on a cloudless day という言葉があり、意味もほぼ同じではないかと思われるので、メモしておきたい。
endure with dignity 「がまん」 (ジョージ・タケイ氏、強制収容所を描いたミュージカルを語る) [和英表現]
先日インターネットラジオを聞いていたら、俳優 George Takei 氏へのインタビューが流れてきた。私が英語学習でもお世話になったTVドラマ「スター・トレック」に出演していた日系アメリカ人だ。彼が使っていた "endured with digunity...gaman in Japanese" という表現が耳に残ったので、少し書いてみたい。
タグ:スター・トレック
「糸電話」を英語で何というか [和英表現]
週末にアメリカのテレビドラマをDVDで観ていたら、「糸電話」にあたると思われる表現が出てきた。子どものおもちゃ、あるいは理科の教材を除けば日常生活でひんぱんに使う言葉ではないだろうが、おもしろいと思ったので短くメモしておこう。
タグ:スター・トレック
spread-eagled 「大の字になって」 [和英表現]
前回は「四つんばい」を表す英語を取り上げたが、連想で「大の字」について書いてみよう。手足を広げて横たわる様子を描くのに漢字の「大」はぴったりだと日本人の私は思うが、英語ではワシが翼と脚を広げた姿になぞらえるのがおもしろい。
タグ:-発音
「心肺停止状態」は英語で何といえばいいのか [和英表現]
新幹線での焼身自殺の巻き添えで女性が心肺停止状態になり、その後死亡した。何ともいたましく、腹立たしい出来事だが、この「心肺停止状態」は、事故や災害があるとよく耳にする言葉だ。英語では何というのだろうか。
spark joy 「ときめき」 ("片づけコンサルタント"近藤麻理恵さんが英単語に・その2) [和英表現]
前回は、近藤麻理恵さんの名前が Kondo という動詞として英語で使われるようになっていることについて書いたが、英文を読んでいて同じように目に留まったのが spark joy という表現だ。"こんまり"流片づけ術のキーワードである「ときめく」の英訳である。
within grabbing distance 「手が届くところに」 (日米TPP交渉大詰め) [和英表現]
日米間のTPP交渉は今回の協議でも結着しなかったが、大詰めであることは間違いないようだ。アメリカ政府の高官が、妥結は grabbing distance にあると述べたという記事が目にとまった。「手の届く距離」という日本語に似ていて、おもしろい。
gut 「骨抜きにする」 [和英表現]
英語の記事で最近たて続けに gut を目にしたので取り上げたい。「腸」「消化管」のほか、複数形で「実質」「内容」「要点」また「根性」「ガッツ」を指すが、そうしたものを取り除くということか、「中身をだめにする」「効果をなくす」という意味の動詞として使うことができる。
その実例が、前回の流れで集団的自衛権容認についてのニュースを読んでいて目にとまった。
その実例が、前回の流れで集団的自衛権容認についてのニュースを読んでいて目にとまった。
no-frills wedding 「ジミ婚」 [和英表現]
前回の bare bones から、no-frills を連想した。単語表現集などにも載っていてご存知という方も多いと思う。ひらひらのフリルがない、とは、「余分なものがついていない」「実質本位の」「簡素な」ということになる。
「母さん助けて詐欺」はどこへ行った? (bank transfer scam) [和英表現]
先日の新聞を眺めていたら、「振り込め詐欺など被害最悪」というの見出しの記事が目にとまった。何か引っかかったので、なぜかとしばし考えて、そうだ、この詐欺には何か新しい呼び名がつけられたはずだ、ということを思い出した。
タグ:日本語
「何番め?」は英語でどう言うか [和英表現]
「ちょい悪」?の「ラギッド」 (rugged) [和英表現]
「国民に信を問う」 go to the people [和英表現]
消費税の引き上げ法案と総選挙をめぐる動きで、民主党の野田総理大臣の言葉にも出てきた「国民に信を問う」は、英語では go to the people というシンプルな単語で表現できる。
タグ:日本の政治
「白地図」 blank map [和英表現]
子どもの時によく使った「白地図」だが、英語で何というかと問われたら、私はとっさには答えられない。
インド系の作家ジュンパ・ラヒリの短篇集「停電の夜に」に収録されている 「ピルザダさんが食事に来たころ」の原文に、次のようなくだりがあった。
インド系の作家ジュンパ・ラヒリの短篇集「停電の夜に」に収録されている 「ピルザダさんが食事に来たころ」の原文に、次のようなくだりがあった。
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