of recent vintage 「そう古いものではない」 [読書と英語]
このところ公私ともに何かと慌ただしく、英語メディアとの接触も量質ともに低空飛行の状態が続いている。こうした時の常套手段として、これまで読んだ英文や学習メモをひっくり返して短く書いてみたい。
今回目にとまったのは、of recent vintage という表現である。
今回目にとまったのは、of recent vintage という表現である。
hug 「(モノが)ぴったりとくっつく」 [読書と英語]
「ハグ」としてもう日本語になっている hug は、相手が人やモノなら「抱く、抱きかかえる」、また対象が考えや信念なら「抱(いだ)く」という意味だが、いずれも主語は人ということになるだろう。では、モノがモノを hug するとしたら、どういうことだろうか。
タグ:アイザック・アシモフ
rabbit warren 「迷路のように入り組んだ場所」 [読書と英語]
数十年前、日本についての報告書の中でヨーロッパ共同体(当時)が日本人の住居を「ウサギ小屋」と呼び、「失礼な言い方だ」「しかし的を射ている」などと話題となったことがあった。rabbit warren という表現をペーパーバックで拾って、そんな昔のことを思い出した。
タグ:アイザック・アシモフ
ersatz 「代用の」「本物でない」 [読書と英語]
今回も、すきま時間に再読を続けている短編シリーズ「黒後家蜘蛛の会」の原書に出てきた言葉を紹介したい。ersatz は字面から受ける印象の通りドイツ語由来の単語で、英和辞典には「代用の」「模造の」「間にあわせの」「にせの」といった訳語が並んでいる。名詞としても使われる。
run-of-the-mill 「ありふれた」 [読書と英語]
前回は pedestrian に「ありふれた」という意外な意味があることに触れたが、同じ意味を表す、もっと”ありふれている”と思われる表現が run-of-the mill である。
タグ:アイザック・アシモフ
writer's block 「(作家の)スランプ」 [読書と英語]
前回取り上げた作家アシモフの短編推理小説「黒後家蜘蛛の会」シリーズの原書から、表現をもうひとつ。writer's block は内容・文脈から想像できそうだが、物書きがアイデアが出なくなったりして著述に行き詰まり、書けなくなることを指す。
タグ:アイザック・アシモフ SF
without tears 「難なく」「やすやすと」(マンガ「ピーナッツ」より) [読書と英語]
stiff drink 「強い酒」 [読書と英語]
前回の stiff price 「高くつく代償」からの連想で、stiff drink という言い方について触れておきたい。この stiff は「アルコール度が高い」という意味なので、「強い酒」のことである。
タグ:アメリカ政治
friction strip ~マッチ箱の側面は何という? [読書と英語]
前回は昭和時代の話を書いたが、かつては当たり前の存在だったのに今では見なくなったものがある。英語関係ならタイプライター。仕事ではポケットベル。さらに、姿を消したとまでは言えないが、まず目にしなくなった生活用品といえばマッチだろう。
タグ:アイザック・アシモフ
make a federal case out of 「大げさに騒ぎ立てる」 [読書と英語]
イディオム集などでちょっと変わった表現に出会っても、自分の中ではなかなか定着せず(語学センスのいい人はすぐに覚えてしまうのだろうが)、実例を目にして「なるほど本当に使われているんだ」と妙に感心したりする。make a federal case out of は私にとってそんな言い回しである。
タグ:アイザック・アシモフ
rule the roost「実権を握る」「牛耳る」(カズオ・イシグロ「クララとお日さま」) [読書と英語]
カズオ・イシグロの最新作 Klara and the Sun (「クララとお日さま」)で拾った言葉を今回も取り上げたい。rule the roost は自分から使うイディオムとしては難度が高いだろうが、辞書を引くと「(集団を)支配する」という意味だという。
タグ:カズオ・イシグロ
war story「波乱に満ちた体験談」「冒険譚」 [読書と英語]
前回に続いて傑作ノンフィクション Bad Blood で実例を拾った表現を取り上げよう。war story は何の変哲もない言葉に見えるが、文字通りの「戦記」に特化したものではなく、比喩的に一般的な内容にも使うことができる。
fix-it man 「調整役」「お助けマン」 [読書と英語]
このところ多忙のため日々のニュースなどの活きのいい英文を追えず、更新も滞っている。こうした時によくやっている窮余の策として、これまで読んだ本で目にした言葉を紹介したい。今回取り上げるのは fix-it man である。
poster boy「イメージキャラクター」 [読書と英語]
以前読んだビリー・ジョエルの伝記本で拾った表現の紹介を続ける。poster boy は、ポスターに載せて人目をひきつける存在ということだろうか、何かの運動や大義を象徴するシンボル的な人物を指す。
stick-to-itiveness 「ねばり強さ」「がんばり」 [読書と英語]
貧乏性なので読んだ本はたいてい手元に残しているが、書棚や整理箱が溢れてきたのを見て、さすがに整理しなくてはと考えた。しかし、再び読むことはないだろうと思っても処分の踏ん切りがつかない場合もある。
タグ:SF
leave the sentence hanging 「話の途中で口をつぐむ」 [読書と英語]
今回も、これまで読んだ本で目にとまった表現をメモしておきたい。hang は「ぶらさがる」ということだが、物理的に垂れ下がるだけでなく、物事が「宙ぶらりん」という場合にも使える。そこで leave the sentence hanging は「文を途切らす」「途中で黙り込む」というイメージで考えればよさそうだ。
タグ:アメリカ政治
speak between the lines 「言葉に含みを持たせる」「字面に表れない意味を込める」 [読書と英語]
先月来、公私ともに何かと多忙でじっくり英語に接する物理的・心理的な余裕がない。このままではまずいと、最新のニュース記事等ではなく、かつて読んだ英語の本から言葉を拾って学習と更新のネタにしようと考えた。今回は speak between the lines という表現をメモしておこう。
liberal 「気前のいい」「ケチケチしない」「たくさんの」 (カズオ・イシグロ 「日の名残り」) [読書と英語]
先日に続いて、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作 The Remains of the Day で実例を拾った単語について書く。liberal は政治や主義主張についてよく使われるが、人や物を形容して「惜しみない」といった意味もある。
タグ:カズオ・イシグロ
frogmarch 「後ろ手に縛って引っ立てる」 (カズオ・イシグロ 「日の名残り」) [読書と英語]
ノーベル賞授賞をきっかけに再読した日系イギリス人作家カズオ・イシグロの代表作 The Remains of the Day (邦題「日の名残り」)から今回も単語を拾ってみたい。frogmarch という言葉が出てきたが、人間について使われていて、「カエルの行進」ではありえない。
タグ:カズオ・イシグロ
high and mighty 「傲慢な」「威張った」 (カズオ・イシグロ 「日の名残り」) [読書と英語]
カズオ・イシグロがノーベル賞受賞#2~「日の名残り」の箱庭的世界 [読書と英語]
祝!カズオ・イシグロにノーベル文学賞授与 [読書と英語]
文学にはあまり興味がない私だが、カズオ・イシグロは例外的に関心のある作家だ。このブログを始めた時から時おり取り上げてきたが、その彼が今年のノーベル文学賞を受賞した。欣快の至りである。
イシグロの作品を英文で読んだ時の体験は、10年前のエントリに書いたことがあるが(→ カズオ・イシグロの英文を味わう (「日の名残り」「浮世の画家」))、今でも私にとっては別格の存在だ。
イシグロの作品を英文で読んだ時の体験は、10年前のエントリに書いたことがあるが(→ カズオ・イシグロの英文を味わう (「日の名残り」「浮世の画家」))、今でも私にとっては別格の存在だ。
タグ:カズオ・イシグロ
シェイクスピアの名セリフ my kingdom for horse の応用(高橋留美子「めぞん一刻」 英語版) [読書と英語]
反語にも使える be my guest 「好きにしろ」 (高橋留美子「めぞん一刻」英語版) [読書と英語]
先日 baptism of fire を紹介した時に書いたように、最近たまたまネイティブを交えて英語を少し話す機会があったが、その場で Be my guest. という表現を久しぶりに耳にした。そして、この表現は皮肉や反語としても使えることを日本のマンガの英訳版で以前知ったことを思い出したので、取り上げてみたい。
new-fangled 「新しいものはどうも苦手」 [読書と英語]
このところ毎回表現を拾っている本 The Unknown Unknown から、今回は new-fangled (またはハイフンなしの newfangled) を取り上げたい。「最新式の」「いま風の」「流行の先端を行く」という意味だが、「自分自身は苦手・好まない」というニュアンスを伴って使われるようだ。
タグ:刑事コロンボ
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