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speak between the lines 「言葉に含みを持たせる」「字面に表れない意味を込める」 [読書と英語]

先月来、公私ともに何かと多忙でじっくり英語に接する物理的・心理的な余裕がない。このままではまずいと、最新のニュース記事等ではなく、かつて読んだ英語の本から言葉を拾って学習と更新のネタにしようと考えた。今回は speak between the lines という表現をメモしておこう。

私は英語の本を読んでいて気になった単語・表現には印をつけるようにしている。かつては読み終わってからそれを見直していたが、いつの頃からか、そうした時間があったら少しでも早く新しいペーパーバックに取りかかった方がいいと思うようになった。英語の研究者ではないし、人生の残り時間を考えるようになったのかもしれない。

そんなことはともかく、印をつける癖はまだ残っているで、古い本を見返してみると「へえっ」と思うことがある。そこで今回目に留まった speak between the lines だが、国・文化によるコミュニケーションの特徴がどう違うかを取り上げた The Culture Map という本にあったものだ。

- Both Americans and British fall toward the low-context end of the Communicating scale. But the British speak more between the lines than Americans do, a tendency particularly apparent with British high-context humor.
(The Culture Map by Erin Meyer)

ここに出てくる low-context culture は以前触れたことがあるが(→ 「high context culture と英語の学習」)、言葉そのものに重きを置いて物事をはっきりと言い表すスタイルといえばいいだろうか。日本の伝統的なスタイルとは逆である。

その点では共通しているイギリス人とアメリカ人だが、ユーモアの面では前者の方がよりオブラートに包んだ形を取るらしい。read between the lines なら「行間を読む」でおなじみだろうが、ここでは動詞が speak なので、相手に行間を読ませる、という感じだろうか。今回のタイトルのような訳がいいかどうかは自信がないが。

いつものようにさらに実例を見つけようとネットを検索したところ、The Culture Map にも似た、異文化間ビジネスについての文章があった。

- Like many Chinese people, Mr. Ho “spoke between the lines”, which meant what was NOT being said was much more important than what was being said. And, Mr. Ho was also a master of Verbal Tai Chi – the art of talking in big, slow descriptive circles that appeared to go nowhere, but would hit you between the eyes, if you weren’t paying enough attention.
("A Foreign Idiot’s Guide to Running a Business in China")
https://lostnchina.wordpress.com/2012/03/02/foreign-idiot-run-china-business/

次は、ピアニストのエフゲニー・キーシン Evgeny Kissin が2015年にカナダのトロントで行ったコンサートについての記事。プログラムの1曲めはベートーヴェンの名曲「ワルトシュタイン」だった。

- The program began with the opening allegro from Beethoven's “Waldstein” sonata, which was reserved and spoke between the lines.
("Pianist enthralls with solo Prokofiev, Liszt, Beethoven" Toronto Star May 3, 2015)

抑えた中にも含蓄のある演奏、という感じだろうか。

今回の表現を拾った The Culture Map は学術書ではなくビジネス書というべきもので、実践的な内容となっている。英語もそう難しくなかったのでおすすめだ。翻訳も出ている。


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