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「おねいさん」と tootsie [映画・ドラマと英語]

ネットの掲示板などで、わざと本来とは違うかなや漢字をあてた言葉を目にすることがある。「おにいさん」にひっかけたものか、「おねいさん」もそのひとつではないかと思う。しかし最近、まじめな内容の文章でこの表記を見かけた。必然性があるとは思えなかっただけに、奇妙に感じた。

試しにネットを検索したら、思っていた以上に「おねいさん」がヒットした。内容をひとつひとつしっかりと見たわけではないが、意図的にこう表記したらしい例がある一方で、そうは思えない場合もいくつかあった。

ある有名なアニメでは、「おねいさん」が歌のタイトルに使われている。この作品や原作のマンガについて私はよく知らないので、作中で何か特別な意味で使われているのかもしれない。それでも、子供も見るアニメの歌に使うのは教育上いかがなものかと、いかにもおじさん的なことを考えてしまった。

「おねいさん」は、「おねえさん」とは何か少し違ったニュアンスを持たされ、すでに多くの人が普通に使うほど広まっている造語なのだろうか。そして、流行に疎い私がそうしたことを知らないだけなのか。どなたか教えていただければ幸いである。

連想で英語について少し書くと、toots という単語がある。「嬢ちゃん」や「ねえちゃん」にあたるもので、非ネイティブスピーカーが自然に使うのは難しそうだ。

- 親しみをこめ、少しふざけて呼びかけにも用いる
(ジーニアス英和大辞典)

- 特に男性が見知らぬ女性、単なる知り合い、部下などに対して用いたときは、不快な響きを持つこともある.
(ランダムハウス英和大辞典)

私がこの単語を知ったのは、前に取り上げたことがあるユーモアSF小説「火星人ゴー・ホーム」の翻訳によってだった。「トゥーツ」とカナで表記され、注もつけてあったので覚えた。辞書を見ると、発音は /tu:ts/ のほか /tuts/ もある。

その後、Dustin Hoffman が主演した "Tootsie" という映画が封切られた。toots と同じような意味だが、これで tootsie という単語を知った。こちらには「売春婦」「レズ」といった意味も辞書に載っている。映画は特にそうした内容ではないのだが。

この作品の邦題は「トッツィー」となっていて、原音からすれば「トゥッツィ」とでもした方がよりそれらしいだろうが、日本語のタイトルとしてはちょっと苦しいということか。ダスティン・ホフマンの女装が話題となったが、私には共演したジェシカ・ラング Jessica Lange も印象的だった。彼女はこの作品でアカデミー助演女優賞を受賞している。

ついでに、tootsie, tootsy は幼児語で「足」「あんよ」という意味だと辞書に書かれている。footsie, footsy からできた言葉だという。


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