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「そっと」話す sotto voce [ラテン語・外来語]

休日に仕事をした分の代休が取れたので、自宅でのんびりFM放送を聞いていたら、ボサノバ調のくつろげる音楽が流れてきた。曲が終わったあとのアナウンスメントでは、アーティスト名は「ソット・ボッセ」というように聞こえた。これで連想したのが、sotto voce である。「小声で」という意味だが、「そっと」という日本語を使って説明している英和辞典もあり、駄洒落のようでちょっとおかしい。

私がイタリア語に由来するこの言葉を初めて知ったのはクラシック音楽によってだったが、そのまま「ソット・ヴォーチェ」とカタカナにして使われることもある。

- (人に聞こえないように)小声で(の):[音楽] ソット=ボーチェ (やっと聞こえるぐらい静かに、そっと)
(ジーニアス英和大辞典)

-(フォーマル)低い声で、人に聞こえないようにそっと
(アンカーコズミカ英和辞典)

- (of singing or a spoken remark) in a quiet voice, as if not to be overheard
'It won't be cheap,' he added sotto voce
a sotto voce remark
ORIGIN from Italian sotto 'under' + voce 'voice'
(The New Oxford American Dictionary)

sotto と「そっと」が似ているのは単なる偶然だろう。参考までに、以前日本語に由来する、あるいはその可能性がある honcho や skosh それに skivvy といった単語を以前取り上げたことがあるが、当然ながら音だけでなく意味も似ている。

ところで「ソット・ボッセ」は、調べたら正しくは Sotte Bosse というユニットだった。綴りは違うものの、まさに sotto voce をもじったものだという説明もネットにあった。レンタル店に行ってアルバムをいくつか借りてみたが、どの曲もゆったりとした気分で聞くことができた。

Way(初回限定盤)

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  • アーティスト: Sotte Bosse,ナカムラヒロシ,サヤミハル,Kanako Kato,Cana
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・シグマ
  • 発売日: 2009/05/27
  • メディア: CD

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