business は 「ビジネス」ではない [発音]
先日、ある日本人が話す英語を聞く機会があったが、その人は business を busy-ness のように発音していた。日本語の「ビジネス」に引きずられたのだろうか、私自身の発音の拙さを棚にあげて書くと、これは誤りである。
「当たり前だ」という人もかなりいるであろうことを承知で書くと、この単語は busy + ness に由来するのは確かなようだが、発音は /biz-/ である。綴りが -si- であっても /z/ の後に母音はない。
busy-ness のように発音する方が唇により負担がかかりそうなものだが、その人はかなりはっきりと busy- のようにしていたので、そういう発音として覚えたのだろう。
ついでだが busyness という単語はちゃんとあり、発音について注意している辞書もある。
- 忙しさ、にぎやかさ (business と発音も異なり混同しないこと)
(ジーニアス英和大辞典)
- 忙しさ、多忙;(意味のないことで)忙しくすること
busy の名詞. business とは発音・意味が分化した.
(リーダーズ)
ただこの2つの辞書は、発音に注意を呼びかけているが発音記号は書いていない。綴りから自明ということか。一方、やはり私の電子辞書にある「ランダムハウス」は、/buzinis/ と発音記号は載せているが、business と発音が違うことには触れていない。どれも学習辞典ではないこともあり、同じ注意内容を2つの形で載せるのは省スペースの点からも不要と判断したのだろうか。
なお busy-ness と発音していた人の名誉のために書くと、英語・内容とも非常にしっかりしていてわかりやすく、ネイティブではない日本人の発言として、まったく問題はなかった。彼の発音を聞いて、彼が「『ビジネス』でなく、『多忙さ』を意味している」などと考えた人は皆無のはすである。まったく瑣末といえる点だが、英語学習についてのネタとして、「すみません」と思いつつ取り上げることにした次第である。
ついでに、「ビジネスではない・・・」というタイトルにしてみたが、私は「原音と違うから、business は『ビズネス』と表記すべきだ」というつもりはまったくない。この種の主張をする人がいるし、実際に「ビズネス」を使っているケースがあるが、私には違和感がある。「ビジネス」は、すでにこの表記で立派な日本語になっていると思う。
「当たり前だ」という人もかなりいるであろうことを承知で書くと、この単語は busy + ness に由来するのは確かなようだが、発音は /biz-/ である。綴りが -si- であっても /z/ の後に母音はない。
busy-ness のように発音する方が唇により負担がかかりそうなものだが、その人はかなりはっきりと busy- のようにしていたので、そういう発音として覚えたのだろう。
ついでだが busyness という単語はちゃんとあり、発音について注意している辞書もある。
- 忙しさ、にぎやかさ (business と発音も異なり混同しないこと)
(ジーニアス英和大辞典)
- 忙しさ、多忙;(意味のないことで)忙しくすること
busy の名詞. business とは発音・意味が分化した.
(リーダーズ)
ただこの2つの辞書は、発音に注意を呼びかけているが発音記号は書いていない。綴りから自明ということか。一方、やはり私の電子辞書にある「ランダムハウス」は、/buzinis/ と発音記号は載せているが、business と発音が違うことには触れていない。どれも学習辞典ではないこともあり、同じ注意内容を2つの形で載せるのは省スペースの点からも不要と判断したのだろうか。
なお busy-ness と発音していた人の名誉のために書くと、英語・内容とも非常にしっかりしていてわかりやすく、ネイティブではない日本人の発言として、まったく問題はなかった。彼の発音を聞いて、彼が「『ビジネス』でなく、『多忙さ』を意味している」などと考えた人は皆無のはすである。まったく瑣末といえる点だが、英語学習についてのネタとして、「すみません」と思いつつ取り上げることにした次第である。
ついでに、「ビジネスではない・・・」というタイトルにしてみたが、私は「原音と違うから、business は『ビズネス』と表記すべきだ」というつもりはまったくない。この種の主張をする人がいるし、実際に「ビズネス」を使っているケースがあるが、私には違和感がある。「ビジネス」は、すでにこの表記で立派な日本語になっていると思う。
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