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brio 「活気」「元気」(「ニューズウィーク」印刷版が廃刊へ・その3) [ラテン語・外来語]

brio を知ったのは、この言葉をタイトルにした日本のメンズ雑誌だった。単語は何がきっかけで覚えるかわからないものだ。それはともかく、先日も書いた「ニューズウィーク印刷版が廃刊へ」についての NPR (National Public Radio) の記事を読んでいたら、この単語が2回出てきた。

- Newsweek editor Tina Brown announced Thursday she would embrace a fully digital future as she revealed that the magazine's final print edition would be published at the end of the year.

Her announcement was a bow to gravity, as her unique blend of buzz and brio proved incapable of counteracting Newsweek's plummeting circulation and advertising amid an accelerating news cycle. Brown said there would be an unspecified number of layoffs as well.
( http://www.npr.org/2012/10/18/163180598/after-80-years-in-print-newsweek-goes-all-digital )

Newsweek always had a slyness, an Avis to Time magazine's Hertz. But Cooper ― and others ― argue that Brown's particular brand of brio failed the title.
(同上)

ニューズウィークの印刷版からの撤退は、雑誌部数の低迷もさることながら、新編集長 Tina Brown の編集方針にも問題があったのでは、という内容の記事である。

brio は、響きから想像がつくようにイタリア語由来の単語だ。こうした「外来語」は、ちょっと格好をつけたい時に使うのではないかと思うが、同じ記事で2回使うとは筆者のお気に入りなのだろうか。同じ意味を持つ単語にはvigor がある。

ちなみに、「ダダダダーン」という出だしが有名なベートーヴェンの交響曲第5番第1楽章には「アレグロ・コン・ブリオ」(生き生きと速く)という速度表記がついているが、考えてみればこの言葉にも brio が含まれている。

さらに余談だが、2つ目の引用文にある Hertz はアメリカ第1位のレンタカー会社、Avis は第2位の会社である。業界2番手であることをむしろ前面に出したエイビスの "We try harder." は傑作キャッチフレーズとして知られている。

タグ:音楽
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