ロジャー・ムーアの眉 (007「死ぬのは奴らだ」) [007 ジェームズ・ボンド]
先日も紹介したが、Rolling Stone 誌が「007映画のランキング」を行なっていて、サイトで読むことができる。その時に取り上げた Live and Let Die は11位。ちょっと甘いのでは、と思ったが、筆者 Peter Travers 自身も次のように書いている。
OK, maybe I'm being generous because the title song by Paul McCartney and Wings is arguably the hardest-rocking in the series.
( http://www.rollingstone.com/movies/lists/james-bonds-best-and-worst-peter-travers-ranks-all-24-movies-20121109/live-and-let-die-1973-19691231 )
ポール・マッカートニーのテーマ曲のおかげで採点が甘くなった、ということだろう。まあ、こうした企画はお遊びだから、特に目くじらを立てなくてもいいか。なお、ここに出てくる arguably は、「注意したい単語」として以前取り上げたことがある。
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2008-01-21
さて、記事には続いて、
It was Roger Moore's intro as Bond, and he seems in shape to do more than raise his eyebrow.
とある。こう書いているからには、ムーアの演技といえば眉を吊りあげること、という共通理解があるのではと考えた。
そこでネットで調べてみると、確かにそれをうかがわせる記述がいろいろ見つかった。詳しく列挙はしないが、まとまった文をひとつ引用する。2009年に公開された映画「スター・トレック」 Star Trek の reboot 映画についての記事のなかに、次のようなくだりがあった。
Leonard Nimoy is at least one of two actors who made a career solely out of their eyebrows! The other of course being Roger Moore in his 1970s run as James Bond, another Gen X childhood icon.
( http://www.scifimoviepage.com/upcoming/previews/star_trek-new_movie.html )
レナード・ニモイ演じる「スター・トレック」の登場人物ミスター・スポックは、確かに眉を吊りあげる表情がひとつのトレードマークだった。ムーアの007はそれと同列に並べられているわけである。
もうひとつ、Wikipedia でも「眉の演技」に関連するエピソードが言及されていて、それによればムーア自身も自覚があるようだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Roger_Moore
ジェームズ・ボンドといえばショーン・コネリー Sean Connery 派の私としては、ロジャー・ムーアはそれほど興味のある俳優ではなく、その「眉の演技」も映画に詳しい人にとっては常識なのかもしれないが、おもしろいと思ったので書き留めてみたしだいである。
なお、慣例に従って「ムーア」と表記してきたが、Moore は「モア」あるいは「モーア」のように発音されることが多く、ネット動画の音声を聞いた限りでは、サー・ロジャーもそのようである。アメリカのお騒がせ監督マイケル・ムーア Michael Moore も同様だ。
余談だが、別のボンド映画のランキングでは、「死ぬのは奴らだ」は19位と下位に評価されていた。
http://www.timeout.com/newyork/film/the-best-and-worst-james-bond-movies-a-ranked-list
参考記事:
open book (007「死ぬのは奴らだ」)
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-11-12
arguable とは反対の arguably
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2008-01-21
続きは前編で (prequel, reboot)
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2007-09-28
OK, maybe I'm being generous because the title song by Paul McCartney and Wings is arguably the hardest-rocking in the series.
( http://www.rollingstone.com/movies/lists/james-bonds-best-and-worst-peter-travers-ranks-all-24-movies-20121109/live-and-let-die-1973-19691231 )
ポール・マッカートニーのテーマ曲のおかげで採点が甘くなった、ということだろう。まあ、こうした企画はお遊びだから、特に目くじらを立てなくてもいいか。なお、ここに出てくる arguably は、「注意したい単語」として以前取り上げたことがある。
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2008-01-21
さて、記事には続いて、
It was Roger Moore's intro as Bond, and he seems in shape to do more than raise his eyebrow.
とある。こう書いているからには、ムーアの演技といえば眉を吊りあげること、という共通理解があるのではと考えた。
そこでネットで調べてみると、確かにそれをうかがわせる記述がいろいろ見つかった。詳しく列挙はしないが、まとまった文をひとつ引用する。2009年に公開された映画「スター・トレック」 Star Trek の reboot 映画についての記事のなかに、次のようなくだりがあった。
Leonard Nimoy is at least one of two actors who made a career solely out of their eyebrows! The other of course being Roger Moore in his 1970s run as James Bond, another Gen X childhood icon.
( http://www.scifimoviepage.com/upcoming/previews/star_trek-new_movie.html )
レナード・ニモイ演じる「スター・トレック」の登場人物ミスター・スポックは、確かに眉を吊りあげる表情がひとつのトレードマークだった。ムーアの007はそれと同列に並べられているわけである。
もうひとつ、Wikipedia でも「眉の演技」に関連するエピソードが言及されていて、それによればムーア自身も自覚があるようだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Roger_Moore
ジェームズ・ボンドといえばショーン・コネリー Sean Connery 派の私としては、ロジャー・ムーアはそれほど興味のある俳優ではなく、その「眉の演技」も映画に詳しい人にとっては常識なのかもしれないが、おもしろいと思ったので書き留めてみたしだいである。
なお、慣例に従って「ムーア」と表記してきたが、Moore は「モア」あるいは「モーア」のように発音されることが多く、ネット動画の音声を聞いた限りでは、サー・ロジャーもそのようである。アメリカのお騒がせ監督マイケル・ムーア Michael Moore も同様だ。
余談だが、別のボンド映画のランキングでは、「死ぬのは奴らだ」は19位と下位に評価されていた。
http://www.timeout.com/newyork/film/the-best-and-worst-james-bond-movies-a-ranked-list
参考記事:
open book (007「死ぬのは奴らだ」)
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-11-12
arguable とは反対の arguably
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2008-01-21
続きは前編で (prequel, reboot)
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2007-09-28
タグ:-発音
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