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full-throated 「大声で、のどが張り裂けんばかりの」 [アメリカ政治]

アメリカ大統領の就任演説といえば、かつては毎回その内容や英語に注目していた。しかしトシのせいか、そこまでの熱意がなくなくなってしまった。先日のオバマ大統領の演説も同様だったが、それでも「思い切ったことを言ったな」という印象を受けた。

3期目がないせいか、保守派と対立している自分の政策や信条について、かなりはっきりと考えを述べたように感じられたのである。

そんな風に考えていたら、先月末の The Japan Times 紙が "Mr. Obama throws down gauntlet" という社説を掲載していて、なるほど、と思わせる内容だった。
http://www.japantimes.co.jp/opinion/2013/01/28/editorials/mr-obama-throws-down-gauntlet/

詳しくは実際にお読みいただきたいが、今回はこの社説にあった full-throated という言葉を取り上げたい。

- Mr. Obama’s speech was a full-throated defense of his vision for the country, uniformly described as the most liberal speech delivered by a U.S. president in decades.

「のど精一杯の」という字面から想像できるように、

- (張り裂けんばかりの)大声の;(辺りに)響き渡る、朗々たる give a full-throated roar
(ランダムハウス英和大辞典)

- (of a voice, laugh, shout, etc) using the full range or power ⇒ full-throated singing
(Collins English Dictionary)

Wordnik というオンライン辞書では、Using all the power of one's voice. という説明とともに、活字メディアからの実例がいくつも載せられているが、この語のあとにつく単語としては welcome, praise, support などとともに、「ジャパンタイムズ」の上記の例にもあった defense が複数あげられていた。よく使われる組み合わせなのかもしれない。
http://www.wordnik.com/words/full-throated

なお、似た表現として、以前、「声を張り上げて」 at the top of one's lungs という表現について取り上げたことがあったので、参考までに記しておきたい。
http://eigo-kobako.blog.so-net.ne.jp/2012-04-20

前回のオバマ就任演説の関連記事:
派手さはなかったオバマ就任演説
オバマ宣誓の「とちり」
「オバマ演説」の本や記事をめぐる雑感
オバマ宣誓のミスと「分離動詞」(?)の謎

タグ:オバマ
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