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Taser 「テーザー銃」(スタンガンの一種) [固有名詞にちなむ表現]

商品などの名前は、日常的に使ったり見聞きしたりしている人はみな知っているが、そうでないと何のことかわからない。外国の事物だとなおさらだ。先日取り上げたSF小説 Redshirts で説明なしに使われていた Taser も、そんな例といえそうである。

この作品に出てきた文はそれだけを取り出してもあまり意味がないかもしれないが、とりあえず引用しよう。

- In one hand I have a restraining order, and in the other I have a Taser. Which would you like to meet first?
(Redshirts by John Scalzi)

インターネットなどで実物の画像や説明に触れていただくのがいいのだが、とりあえず辞書の記述を抜き書きする。T- は小文字で始めてもいいようだ。また動詞にもなるほか、後の説明に出てくるように逆生語で tase という形になった動詞もある。

- (商標)テーザー銃、電気矢発射銃:電流コードのついた矢を発射し人を一時的に麻痺だせる銃;(人を)テーザー銃で撃つ(麻痺させる)
(1971 T(ele-) A(ctive) S(hock) E(lectric) R(epulsion);laser の影響を受けて)
(ランダムハウス英和大辞典)

何の略語かについては、上記とは違った説明をしている辞書もあった。

- (trademark) Used for a conductive electrical weapon stun gun made by Taser International.
Etymology Acronym of Thomas A. Swift's Electric Rifle. After the fictional character created by Edward Stratemeyer in 1910 and especially the volume Tom Swift and His Electric Rifle (1911).
(Wiktionary)

- Jack Cover, a NASA researcher, began developing the Taser in 1969. By 1974, Cover had completed the device, which he named after his childhood hero Tom Swift ("Thomas A. Swift's electric rifle"). The Taser Public Defender used gunpowder as its propellant, which led the Bureau of Alcohol, Tobacco and Firearms to classify it as a firearm in 1976. The backformed verb "to tase" is used sometimes.
(Wikipedia)

Online Etymology Dictionary もこちらを載せていて、より有力のように感じるが、真相はどうなのだろうか。

ところでインターネットに載っている記事を見ると、テーザー銃で死者が出た事例もあるようだ。電流を流すわけだから心臓が弱い人には特に危険だろう。警察などが実際に使った際の動画もウェブで見ることができるが、相手は当たった途端に倒れていて、かなりのショックを与える、威力ある器具らしいことがわかる。

上記 Wikipedia には各国での使用状況についての情報もあり、使用を認めていない国もあることがわかる。日本についての記載はなかったが、わが国の警察が使っていることはないはずだと思う。

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