labor of love 「好きでする仕事」「奉仕活動」 [聖書・キリスト教と英語]
「おくりびと」受賞をめぐる外国通信社の報道のことなど [日本のニュース]
「行程表」「ロードマップ」 (road map) [ニュースと英語]
CDやDVDを「焼く」と burn [和英表現]
ブログの「炎上」 (flame) [ニュースと英語]
ところが、たまたま少し前の新聞を眺めていたら、次のような記事に気づいた。
多読「だけ」でいいのか (「さよなら英文法!多読が育てる英語力」) [英語学習]
「バッハの宮廷音楽」 [ジャズ・クラシック]
up the ante [単語・表現]
前回 the sixty-four thousand dollar question を取り上げた際に引用した英文に up the ante という表現が出てきた。英文記事などで比喩的に使われているのを目にすることがあるので、ついでに触れてみたい。
前回あげた Oxford Dictionary of Catchphrases の説明を、もう一度書き写してみよう。
The 1950s television version upped the ante a thousandfold, giving rise to the catchphrase 'the sixty-four thousand dollar question'.
かつては64ドルだったクイズ番組の賞金が、ラジオからテレビに番組が移ったら1000倍になったという内容である。ante は「かけ金」「金額」ということだが、この up [raise] the ante という表現は、実際の金額以外についても使われる。
$64 question [数にちなむ表現]
good question は「いい質問」か [注意したい単語・意外な意味]
英語学習で私は、演説のほかインタビューも利用してきた。一方的なスピーチと違い、やりとりで話が展開するのが面白く、いろいろな発見もある。ある日私が気づいたのは、"That's a good question." を「いい質問ですね」と訳していいものだろうか、ということだった。
インタビューや講演・会見の質疑応答を聞いていると、質問を受けた話し手が、この言い回しを枕詞のように口にしてから答えることがある。
中学生でもわかる英語であり、英語学習雑誌に載っているインタビュー記事でこう訳されているのを読んだことが何回かある。またテレビで何かの記者会見の通訳を聞いていたら、やはり「いい質問」と訳されていたのを覚えている。
「待ってました」「よくぞ聞いてくれました」と、質問した人をほめているのだろうか、まあ、場合によっては社交辞令かもしれない。初めはその程度の認識だったが、そのうちにどうも違和感を持つようになってきた。
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