ヒラリー・クリントンの党大会演説 [アメリカ政治]
アメリカの民主党大会では、前回取り上げたケネディ上院議員が "The torch will be passed" と演説して去りゆく世代を感じさせたとしたら、"Keep going" と繰り返したクリントン議員は、党内融和を訴えると同時に、「転んでもただでは起きない」と訴えたいかのようだった。
党内分裂が危惧されるほど最後までオバマ議員と争った彼女が、一転、どんな言葉で結束を呼びかけるのか。そんな興味からスピーチを聞いてみた。
党内分裂が危惧されるほど最後までオバマ議員と争った彼女が、一転、どんな言葉で結束を呼びかけるのか。そんな興味からスピーチを聞いてみた。
タグ:クリントン
ケネディ議員の民主党大会演説 [ニュースと英語]
アメリカの民主党大会で、脳腫瘍を患うケネディ上院議員が演説していた。こうした場に姿を見せるのは最後では、という空気が会場にはあっただろうし、凶弾に斃れた兄の、そして自身が行った過去の演説を思わせる表現を使っていたのが、より印象を深めたように感じられた。
副大統領候補を選ぶ veepstakes [辞書に載っていない表現]
テレビの英語ニュースを見ていたら、見出しスーパーに veepstakes とあるのに気づいた。オバマ氏の running mate 選びという内容から、また veep (=vice president) からも、副大統領候補選びを示す単語らしいと想像がつく。しかし手持ちの辞書を見ても載せているものはなかったので、これは面白いとちょっと調べてみた。
尻に火がつく The heat is on. [音楽と英語]
heat に関連してもうひとつ、The heat is on. という表現について書いてみたい。二十数年前、エディ・マーフィー主演の「ビバリーヒルズ・コップ」 で使われた同名の主題歌によって知った。歌っていたのは元イーグルスのグレン・フライである。
dead heat と「デッドヒート」 [注意したい単語・意外な意味]
前回のオリンピックと heat からの連想でもうひとつ。dead heat は「同着」「引き分け」という意味であり、いわゆる「デッドヒート」ではない、とはよく指摘されることである。競技についてはそうなのだろうが、次の例のように比喩的に使った場合は「大接戦」ととらえても間違いとはいえないのではなかろうか。
オリンピックと heat 「(予選の)組」 [注意したい単語・意外な意味]
この夏の楽しみといえば、やはりオリンピックである。中継を見ていると、例えば水泳の予選で選手のスーパーに、名前とあわせて HEAT 1 などといった表示がされているのに気づく。難しいことを書く気になれない夏休みの時期なので、この名詞について短く書いて不勉強の罪滅ぼしとしたい。
heat といえば「熱」「暑さ」「高温」などの訳語を思い浮かべるが、スポーツについて上記のように使う場合は、予選の「組」や「1回」を意味する。
heat といえば「熱」「暑さ」「高温」などの訳語を思い浮かべるが、スポーツについて上記のように使う場合は、予選の「組」や「1回」を意味する。
タグ:文法・語法
carte blanche 「白紙委任状」 [ラテン語・外来語]
「白紙」の連想を続けるが、フランス語に由来する言い回しで、文字通り「白紙」なのが carte blanche である。「白紙委任状」「全権委任」「自由裁量」「すべては任せた、好きにしてよろしい」ということになる。
back to the drawing board 「振り出しに戻る」 [単語・表現]
前回の例文に出てきた with a clean slate は、文脈によって「白紙の状態で」と訳せるだろうが、「白紙」ということで back to the drawing board という表現を思い起こした。「振り出しに戻って」「一からやり直す」ととらえてもいいだろう。
clean slate と「タブラ・ラサ」 [単語・表現]
前回、アルヴォ・ペルトという作曲家の名前に少し触れたが、その作品のひとつに「タブラ・ラサ」 Tabula Rasa がある。この題を初めて目にした時は「東洋的な語感だな」と勝手に考えたが、実はラテン語で、その意味は clean slate という言い回しを連想させるものだと後に知った。
「ヒロシマ・レクイエム」(細川俊夫) [ジャズ・クラシック]
わけのわからない不協和音の嵐というイメージが抜けず、現代音楽はちゃんと聴いたことがない。例外としては、古楽のようなアルヴォ・ペルトの作品があるが、もっと「ゲンダイオンガク」風ながら、時々耳を傾けたくなるのが、国際的に活躍している作曲家、細川俊夫の「ヒロシマ・レクイエム」である。
Plexiglas (アクリル樹脂) [固有名詞にちなむ表現]
前回取りあげた plastic から Plexiglas という単語を思い浮かべたので少し書いてみたい。固有名詞だが一般名詞としても使われていて、glass の影響か、最後の s を2つにする例もあるという。つまり plexiglass と綴られることもあるわけである。
タグ:=トリビア・雑学
vinyl とビニールと plasticと [注意したい単語・意外な意味]
このところ「紙ジャケット」の関連で書いているが、コンパクト・ディスクの誕生で姿を消すかに思われたLPレコードは、数は激減したが今も生産が続いている。この「レコード」を英語では vinyl ともいうのが面白い。「ヴァイナル」と呼ぶ人もいるが、つまりは「ビニール」のことである。
Mylar (続・紙ジャケット) [固有名詞にちなむ表現]
CDの「紙ジャケット」と Tyvek sleeve [固有名詞にちなむ表現]
前回も書いたが、味気のないプラスチックケースではなく、LPのジャケットをそのまま小さくした「紙ジャケット」に収めたCDが出ている。そのほとんどはかつての名盤の再発であるが、この通称「紙ジャケ」を英語で何というのか疑問が湧いた。
タグ:=英語文化のトリビア
「チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート」 [音楽と英語]
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