「3月15日に気をつけよ」 (the ides of March) [英語文化のトリビア]
前回は火星 Mars にからんで、3月 March は「マルスの月」ということだと書いたが、連想したのが the ides of March である。ジョージ・クルーニーの映画の題にもなっているが(邦題は「スーパー・チューズデー」)、古代ローマのカエサル(シーザー)に関係する言葉だ。
wax poetic 「詩心を発揮する」「雄弁に語る」「饒舌になる」 [辞書に載っていない表現]
芭蕉の「荒海や佐渡に横たふ天の河」の英訳を比べる [日本の文化]
このところ galaxy から連想したことを書いているが、「天の川」といえば、日本人としては芭蕉の名句を思い起こさずにはいられない。「奥の細道」の英訳は以前も取り上げたことがあるが、今回も比較してみよう。
「天の川」と「ミルク」と「ガラクトース」 [英語のトリビア]
前回は、galaxy (銀河)の形容詞である galactic は「ギャラクティク」ではなく「ガラクティク」のように発音することについて書いたが、連想で、the Milky Way と、糖の「ガラクトース」について少し書いてみたい。
「ギャラクティカ」ではなく「ガラクティカ」 [発音]
季節が移り、空が澄んで星の美しい時期になった。連想で、先日取り上げたアシモフの Foundation からもうひとつ。このSF小説に "Encyclopedia Galactica" という架空の百科事典が出てくる。翻訳では「エンサイクロペディア・ギャラクティカ」のように訳されている。
「タバコの煙で輪をつくる」 [単語・表現]
ネイティブだから英語について何でも知っているわけではない~シャーロック・ホームズ「小惑星の力学」の謎 [シャーロック・ホームズ]
日本人であっても、日本語の文章あるいは日本語そのものを100パーセント理解できるとは限らないのは誰もがうなずけることだと思うが、英語になると、こうした自明の理を忘れてネイティブ信仰に陥るケースがなきにしもあらずだと思う。
前回のエントリに関連して、さらにいろいろ調べていたら、そんなことを考える事例があった。
前回のエントリに関連して、さらにいろいろ調べていたら、そんなことを考える事例があった。
英文混じりの翻訳から英語を学ぶ (アシモフ「黒後家蜘蛛の会」) [読書と英語]
誤訳に学ぶ英語学習について前回書いたが、今回は、原文をそのまま引用している翻訳の活用を取り上げる。自然な日本語にするのは無理と翻訳者が正直に白旗をあげているわけだが、学習に役に立つことがある。
例として、アイザック・アシモフの連作ミステリ短編集「黒後家蜘蛛の会」の一作を見てみよう。
例として、アイザック・アシモフの連作ミステリ短編集「黒後家蜘蛛の会」の一作を見てみよう。
「祝福」ではない blessing [注意したい単語・意外な意味]
映画のカタカナ題名を利用した単語・熟語の学習について先日触れたが、翻訳を読んでいて意味が通らないところがあったら原文を確かめて英語を学ぶという、ちょっと意地悪な手段もある。そんな例として blessing を取り上げたい。
red line 「一線(を超える)」と thin red line 「少数精鋭」 [英語文化のトリビア]
"red line"という表現がさかんに使われていたシリアの化学兵器問題は、週末に国連決議が採択され、とりあえず当面は緊張は解けた(defuse)。この表現から連想したのが、映画のタイトルにもなっている thin red line である。
にほんブログ村← 参加中です