Put that in your pipe and smoke it. 「いいから言うことを聞け!」 [単語・表現]
このところ連想ゲーム式に取り上げている pipe がらみの表現をさらに続ける。前回の pipe dream は何とアヘンの吸引に由来したが、今回紹介する言葉でパイプにつめて吸うのは、「言葉」そのものである。
pipe dream 「非現実的な考え」「夢物語」 [単語・表現]
今回も pipe がらみの表現について少し書くことにする。pipe dream はフレーズ集などで目にしそうな言い回しだと感じるが、しかしなぜ pipe なのか。「管のようにうつろな」ということか、と思って辞書を引いたら、ハズレだった。
Pied Piper 「巧みに他人を誘い込む人」「無責任な約束をするリーダー」 (「ハーメルンの笛吹き男」) [固有名詞にちなむ表現]
pipe 関連の表現の続きである。この単語には「笛」の意味があると前回書いたが、連想したのが Pied Piper だ。史実に基く不気味な「ハーメルンの笛吹き男」のことで、私は中学か高校の英語の教科書で初めて学んだ。
pipe up 「声を張り上げる」 [単語・表現]
前回は pipe down という表現を取り上げたが、down があるなら up はないのか、と想像してみるのは語彙力アップのための決まり手のひとつといえようか。辞書を見ると、確かに pipe up が載っている。
pipe down 「黙る」 (カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」) [読書と英語]
stovepipe pants 「ぴっちりとしたズボン」 [単語・表現]
このところ pipeline や pipe に関連した表現を取り上げているが、もうひとつ連想した単語として stovepipe がある。「ストーブの煙突」転じて、細身のぴったりとしたズボンについて使うことができる。
piped music、Muzak 「店内に流すBGM」 [音楽と英語]
このところ pipeline を使った表現について書いてきた連想で、piped music を取り上げよう。ここでの pipe はパイプで流すように電線で音楽を伝える、と考えればいいだろうか、店内に流れるBGMを指す。それも、主にいかにもそれらしいムード音楽に使うようだ。
in the pipeline 「準備中で、進行中の」 [単語・表現]
「流通ルート」を意味する pipeline を前回取り上げたが、連想した表現が in the pipeline である。パイプラインの中を最終目的地に向かって流れているということか、計画などが「進行中で」「作成中の」という意味になる。
pipeline 「(流通や情報の)供給ルート、伝達経路」 (「007 ダイヤモンドは永遠に」) [007 ジェームズ・ボンド]
先日、「fresh water は"新鮮な水"か?」について書いた際に tap water 「水道水」にも触れたが、tap 「蛇口」から水道「管」を連想したついでに、pipeline という単語を取り上げてみよう。
fresh water は「新鮮な水」か? (カズオ・イシグロ「日の名残り」) [注意したい単語・意外な意味]
先日取り上げた frisk は、おもしろいことに、由来となっている複数のヨーロッパ言語の単語を介して fresh とつながりがあることを辞書で知った。この fresh について、落とし穴かもしれないと連想したことがあるので書いてみたい。
タグ:カズオ・イシグロ
cut through the clutter 「(多数の中で)人目を引く」 ("ミスター・スポック"のレナード・ニモイ逝く) [辞書に載っていない表現]
SFドラマ「スター・トレック」で、主人公以上ともいえる人気キャラクターだった"ミスター・スポック"を演じた俳優レナード・ニモイが亡くなった。何とも残念である。
balaclava 「目出し帽」 (イスラム国「ジハーディ・ジョン」の身元特定か?) [ニュースと英語]
少し前に日本人人質殺害事件を取り上げた時に、「イスラム国」のビデオに出ている覆面の男が Jihadi John (聖戦士のジョン)というニックネームで呼ばれ、正体もわかっているらしいと書いたが、このほどBBCなどが、その人定を実名入りで報じた。
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