新語 ungoogleable 「ググったけど見つからない」をめぐって [辞書に載っていない表現]
前回紹介した "Learning English" とならんで私が気に入っているBBC内のサイトが、硬軟取り混ぜた話題を載せた "Magazine" である。英語にからんで最近おもしろかったのが、ungoogleable という言葉をめぐる記事だった。
fictive kin 「家族同然となった人」 [辞書に載っていない表現]
前回 single parent について引用した記述で fictive kin という言葉が目にとまった。直訳すれば「架空の親族」「創り出した血縁関係」となるが、特に説明なく書かれていることから決まった言い方ではないかと思えてくる。
green-on-blue 「アフガン軍兵士による国際部隊への攻撃」 [辞書に載っていない表現]
久しぶりに時事英語、そして辞書に載っていない表現を取り上げたい。アフガニスタン情勢についてのニュースで、最近よく目にするのが green-on-blue (attack) である。
タグ:ニュースと英語
辞書に載っていない Barkis is willing. [辞書に載っていない表現]
前回に続き、辞書に載っていない表現について。小説「人形つかい」の原書には、Barkis is willing. という言い回しが何回か出てくる。慣用表現のようだが、辞書には見当たらなかった。
he said, she said [辞書に載っていない表現]
年末に出た Newsweek に The Year's Biggest 'He Said, She Said' というタイトルの記事があった。この he said, she said という表現は、私の持っている電子辞書には載っていなかった。
"Now you see it, now you don't." [辞書に載っていない表現]
先日読んだ小説 "Rain Fall" に次のような言い回しが出てきた。以前も見たことがあり、一種のまとまった表現なのではないかと思える。
I realized, but somehow could not grasp, that Midori had already been made part of my past. It was like a magic trick. Now you see it; now you don't. Now it's real; now it's just a memory.
タグ:アイザック・アシモフ 刑事コロンボ
あり得ない出土品 (OOPArt) [辞書に載っていない表現]
空から降ってくるはずのない生き物などの落下物を指す造語 fafrotskies を前回紹介したが、考案者とされる Ivan Sanderson 氏は OOPArt という単語もこしらえたと日本語版「ウィキペディア」に書かれていた。こちらは空ではなく地面から出てきた奇抜なものを表すという。
空からの奇怪な落下物 (fafrotskies) [辞書に載っていない表現]
「オタマジャクシが天から降ってきた」というニュースに最近よく接する。確かにちょっとした謎ではあるが、ここまでマスメディアが揃って騒ぐべき話なのかとも思う。まあそれはともかく、こうした一風変わった落下物を指す英単語がちゃんとある、と小耳にはさんだのでネットで調べてみた。それで見つけたのが fafrotskies である。
shining city on a hill [辞書に載っていない表現]
前回に続いて、オバマ氏についての記事からである。The Economist 誌を読んでいたら、shining city という言い回しが出てきた。すぐに、これは (shining) city on [upon] a hill という表現を下敷きにしているのではないかと思った。この表現、私が持っている辞書にはいずれも載っていないが、アメリカ関係の文章で時々お目にかかることがある。
lapel-grabbing [辞書に載っていない表現]
遅ればせながらアメリカ大統領選挙のついての記事をいくつか読んでみた。今回はそのうちのひとつ、「ニューズウィーク」誌の英文で目にとまった to grab lapels という表現から話を進めてみたい。
ちょっと長いが引用しよう。
ちょっと長いが引用しよう。
オバマ候補の「豚に口紅」発言 [辞書に載っていない表現]
アメリカではオバマ候補の「豚に口紅」発言が話題となっているようだが、いくつかの記事を読んだら、実は以前からある言い回しで、別にオバマ氏が初めて使ったものではないことを知った。この発言を批判しているマケイン候補自身もヒラリー・クリントン氏について口にしたことがあるという。
続・cause celeb [辞書に載っていない表現]
アメリカの大統領選挙で、マケイン氏がペイリン氏を running mate に選んだことを伝える英文に cause celeb という言葉が使われていたが、「有名人」と考えるとどうも文脈にそぐわないようだ、と前回書いた。もう少し辞書を見ていると、綴りが似た cause célèbre という別の言葉があることに気づく。
副大統領候補を選ぶ veepstakes [辞書に載っていない表現]
テレビの英語ニュースを見ていたら、見出しスーパーに veepstakes とあるのに気づいた。オバマ氏の running mate 選びという内容から、また veep (=vice president) からも、副大統領候補選びを示す単語らしいと想像がつく。しかし手持ちの辞書を見ても載せているものはなかったので、これは面白いとちょっと調べてみた。
誰が見張りを見張るのか (Who watches the watchmen?) [辞書に載っていない表現]
最近出版された「こんなに使える経済学」という新書本を読んでいたら、次のようなくだりがあった。ここから連想したのが、ラテン語に由来する「監視者を誰が監視するのか」という言葉である。手持ちの辞書には載っていないが、英文でもたまに目にすることがある表現だ。
英語版「てるてる坊主」? [辞書に載っていない表現]
少し前に読んだ医療サスペンス小説 "Gravity" で目にとまった表現からひとつ紹介したい。緊急事態のため急遽スペースシャトルを地球に帰還させることになったが、天候不順のため、NASAの担当者たちが着陸場所の代替地を検討しているという場面だ。
IED [辞書に載っていない表現]
少し前に、軍艦だの迫撃砲だのと、ちょっと物騒な言葉について書いたが、今回は対テロ戦争で覚えた IED という単語を取りあげたい。比較的新しい時事用語とあってか、近所の書店で目に留まったいくつかの英和辞典を見た限りでは、載せているものはないようだ。
タグ:ニュースと英語
光を見て出るくしゃみ (photic sneeze reflex, achoo syndrome) [辞書に載っていない表現]
「くしゃみ」からさらに余談気味の連想を続ける。太陽を目にすると思わずくしゃみが出るという人がいると思う。一般の辞書には載っていないようだが、この反応を photic sneeze reflex と呼ぶ。achoo syndrome ともいうらしい。
タグ:=英語のトリビア
かえって逆効果の enabler [辞書に載っていない表現]
前回、莫大な数を表す単語について取り上げた際に「ギガバイト」というパソコン関連の言葉が出てきたが、その連想で enabler について書いてみよう。といってもIT用語の「イネーブラ」のことではない。この単語、人間に対して使われる、ちょっと面白い意味があるのだ。
ダメ生徒の代表ジョニー君 (Why Johnny Can't Read) [辞書に載っていない表現]
最近の TIME 誌に、"Why Johnny Isn't Reading Much Better" というタイトルの記事があった。このジョニー君、教育問題についての記事の見出しなどで使われるのを時おり目にする。しかし、この名前を辞書で引いても、そうした情報はなかなか載っていないのではないかと思う。
結婚式をドタキャン (runaway bride) [辞書に載っていない表現]
前回取り上げた runaway という単語について、「脱走」「駆け落ち」といった辞書の訳語を眺めていて連想したのが、映画「卒業」 The Graduate の有名なシーンである。
ダスティン・ホフマン演じる主人公が、結婚式に闖入し、ヒロインを新郎から奪って2人で逃げるのだが、これぞまさに runaway ではないか。そこで、runaway bride といった言い方ができるのでは、と考えて検索してみた。
ダスティン・ホフマン演じる主人公が、結婚式に闖入し、ヒロインを新郎から奪って2人で逃げるのだが、これぞまさに runaway ではないか。そこで、runaway bride といった言い方ができるのでは、と考えて検索してみた。
続・skidooって何だ? [辞書に載っていない表現]
23 skidoo という表現を知るきっかけとなった Bill Evans の曲 "34 Skidoo"が何を意味するのかは、ネットで検索してもわからず、長いこと手がかりがなかった。
タグ:=英語文化のトリビア ジャズ
It's all yours. [辞書に載っていない表現]
このところ you について書いている流れで、今回は yours が出てくるこのフレーズを取り上げてみよう。これも辞書では見つからなかったが、活字がきっかけだった前回の表現と違って、ネイティブスピーカーから言われて覚えたものだ。
blue-light special [辞書に載っていない表現]
前回は "Billary" Clinton について取り上げたが、この語を検索してヒットしたうちのひとつに、The Washington Post 紙の記事があった。その中に、次のようなくだりがある。内容は前回引用した Wikipedia と似ているが、それはともかく、ここに出てくる blue-light special とは何のことだろうか。
タグ:=英語文化のトリビア
a slice of heaven [辞書に載っていない表現]
訪米中の安部総理がブッシュ大統領と会談した。去年、小泉首相の訪米時にも書いたが、ホワイトハウスの公式サイトは、主な会見を映像・音声つきで載せるので便利だ。今回の共同記者会見もさっそく掲載されていたが、会見でブッシュ大統領が使った a slice of heaven という表現について書いてみたい。
タグ:日本の政治
spoiler 「ネタばれ」 [辞書に載っていない表現]
前回は名詞の spoil の思わぬ意味について書いたが、関連する単語として spoiler について書いてみたい。spoiler warning (ネタバレ注意)などとして、ネットでもよく目にする単語である。
never-was, never-will [辞書に載っていない表現]
このところ has-been や might-have-been、また would-be と wannabe を取り上げたが、このつながりでさらに頭に浮かんだのが never-was という単語である。複数は never-weres だそうで、were にさらに-s がつくのが面白い。
It's the economy, stupid! [辞書に載っていない表現]
前回触れた TIME誌の特集 "The Lone Ranger" の記事に、"IT'S THE PRESIDENT, STUPID" という小見出しがあった。この "(It's ...), stupid." という言い回し、説明を載せている辞書はほとんどないのではと思うが、すっかり定着した感があり、知っていて損はないはずだ。
宇宙人の決まり文句 "Take me to your leader." [辞書に載っていない表現]
韓国の潘基文(パン・ギムン) Ban Ki-Moon 外相が次の国連事務総長になることが確実となったが、The Economist 誌のサイトに "Take me to your leader" という関連記事が載っていた。このタイトルは一種の決まり文句だが、目にした限りでは、説明している英和辞典は見当たらないようだ。
爆弾犯人ではない bomb thrower [辞書に載っていない表現]
安倍新総理についての英文記事を読んでいて目にとまったのが、bomb thrower という物騒な感じの表現だ。調べてみると、爆弾事件の犯人以外にも比喩的に使われるようだ。見出し語として載せている辞書は、私が見た限りないようである。
にほんブログ村← 参加中です